鎌倉・横浜エリアの神社でもっとも参拝のハードルが高いと言われている横浜市金沢区朝比奈町にある熊野神社へ、初夏の6月に参拝に行ってきました。
訪れた時は、横浜側の朝夷奈切通が通行止めになっていたため、十二所果樹園経由で向かいましたが、途中の景観もよく山道を歩くことが嫌いでは無いのなら、おすすめです。
訪れた時の様子を写真を添えてお伝えします。
十二所果樹園から熊野神社まで
2019年9月から横浜市側の朝夷奈切通は通行止めになっており、朝夷奈切通から熊野神社への分岐点は通行止め区間になっているため、訪れた2021年6月時点で熊野神社に訪れるルートは一般的には十二所果樹園を通るルートしかありません。
朝夷奈切通を通らないルートとしては、横浜市の朝夷奈切通入口ではなく、六浦側からも入れるようですが、その場合でも十二所果樹園の敷地内を通ることになります。
朝夷奈切通の鎌倉側の入口に入らずそのまま、まっすぐ歩いていくと十二所果樹園へ到着します。
十二所果樹園内には上記の案内図がいくつかあるので、熊野神社側までは迷うことなく進めると思います。
たまに分岐路があって、どっちだろう?と思うところもありますが、少し進むと行き止まりになっていることが多いので、タイムロスは5分以内になることが多くなっています。
ただ十二所果樹園の隣は在日米軍基地になっていて、立入禁止の看板がいくつかついているところがあるのが少し怖いところかもしれません。
途中、進行方向から少し離れますが、十二所果樹園展望台があるので、ここからのケシクも楽しんでください。
鎌倉に山が多いことがよくわかる風景が見られます。
展望台の反対側の景色は鎌倉霊園となっていました。
先へ進むと十二所果樹園の敷地から出るようになり、完全な山道となります。
もちろん初心者用のコースというかハイキングコースみたいなものですが、体力が無い人だときついかも。
この先、いくつか分岐がありますが、基本は右側に進んで行けば熊野神社に到着します。
途中開けて街並みが見えるところも。そしてその奥には…
金沢八景方面の海が見えます!
八景島シーパラダイスのジェットコースターやアクアミュージアムが見えます。
ここまで来るともう少しです。
スマホを持っているのなら、Google Mapで近づいてきていることはわかります。
ただ最後が少しわかりにくくなっています。
ただ近くになってくると上記写真のように木に方向が貼り付けられているので、これを頼りにして進んでください。
最後の分岐から少し進むと熊野神社の屋根が見えてきます。
朝比奈町の熊野神社の様子
十二所果樹園から来ると熊野神社の裏側から入ることになります。
朝夷奈切通からであれば、正面から入ることができるのですが、まだ開通まで時間がかかりそうです。
今回は、裏側から入りましたが、一旦正面まで降りていって、撮影をしながら、再び上ってきたので、正面から熊野神社の様子を紹介します。
朝夷奈切通の分岐路から来ると割りと大きめの石鳥居と階段、その上に拝殿が見えてきます。
山の中に突然現れる熊野神社は異質な感じがしますし、よくこんなところに神社を作ったな~と思うことでしょう。どうやって資材運んだんだろう?
参道の前には自転車等が入れないようにするためのものがあり、こんなところ自転車で来る人なんていないでしょ!と思いましたが、後でバイクで来る人がいるということを知って、無茶なことをする人がいるものだな~と思いました。
もちろんバイクや自転車で許可なく来ることは禁止されています。
鳥居をくぐって進むと階段があります。
階段の手前に「境内制札」という禁止事項が書かれた立て札がありました。
- 社殿をいためぬこと
- 樹木をいためぬこと
- 鳥獣をとらぬこと
- たき火をせぬこと
当たり前のことですけど、守らない人がいるんですよね。千社札とかが良い例です。
階段を上ると正面に二の鳥居、その後ろに拝殿があります。
この二の鳥居、妙に低くて170cmくらいの身長だと頭をぶつけそうになります。
鳥居の手前左側には手水舎がありますが、水は出ないようになっていました。
振り返ると上ってきた階段とその奥に広がる森、ちょっと異世界感がありました。
鳥居をくぐって拝殿との間には2対の石灯籠がありますが、奥の石灯籠をよく見て下さい。
右側のものはわかりにくいか、描かれていないかわかりませんが、左側にはあきらかに「唐獅子牡丹」とわかる図柄が刻まれています。
また上の部分には龍神様が刻まれています。
拝殿の右側にはもう1つお社があり、鳥居もついていますが、かなりしゃがまないと通れない高さの鳥居です。
このお社は何なのか、わかる方がいたら教えてください。
拝殿の後ろの左右には、石で出来た小祠がありました。
拝殿右側の小祠の横には、井戸があったらしく石碑で「井戸の由来」というものが置かれていました。
拝殿の真裏に行くと階段が伸びています。
階段は立入り禁止になっていますが、この作りは上に本殿があるということが想像出来ます。
拝殿の右奥には、貯水槽があり火災時に対応できるようになっていました。
拝殿の右側に階段があり本殿へと向かいます。
大きな木の下に本殿が見えます。
本殿も普通に参拝できるようになっていました。
本殿の前には頭部が大きめの狛犬様
拝殿でも参拝しましたが、本殿も二拝二拍手一拝で参拝です。
本殿の上部の柱には獅子像が付けられていました。
中央には鳥の彫り物ですが、この鳥は八咫烏なのか、それとも別の鳥なのか?
全国的に熊野神社と言えば八咫烏を祀っていることが多いので八咫烏だとは思いますが。
本殿の横にもお社があります。何を祀っているお社なのか、不明です。
本殿の前から下を見ると拝殿の屋根が綺麗に見えました。
拝殿の屋根越しに遠くの景色が見えました。ひょっとしたら晴れた冬の日なら海が見えるかもしれません。
6月に朝比奈町の熊野神社へ参拝した感想
途中は完全な山道で虫が多く、蚊にもいくつか刺されました。また蜂か虻も多いので、虫除けスプレーを持っていくことをおすすめします。
何より草木が茂ってかき分けて進まないといけないことが多い上に、暑さで体力も奪われるので、できれば秋以降、できれば冬に訪れた方が良いかもしれません。
ただ新緑の綺麗さは、6月くらいが一番綺麗なんですよね…
真夏になると草木も少し暑くて疲れたようにうなだれていることも多いので。
境内には銀杏の木も多く、秋は黄葉がきれいそうなので、今度は秋~初冬に行ってみたいと思います。
なお鎌倉やその周辺で朝比奈町の熊野神社以上に行くのが大変な神社は無いので、ここさえ参拝できれば、あとは比較的参拝が楽な神社です。
以上、朝夷奈切通近くの熊野神社への参拝レポートでした。
- 住所:〒236-0034 神奈川県横浜市金沢区朝比奈町578
- TEL:045-701-9992(瀬戸神社)
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜間は実質無理)
- 社務所受付時間:社務所なし
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