円覚寺は、鎌倉市山ノ内・いわゆる北鎌倉に鎮座する臨済宗のお寺です。
臨済宗のお寺の寺格である鎌倉五山の第2位の寺院であり、北鎌倉駅から入口まで徒歩1分という近さもあり、非常に多くの人が訪れています。
広い境内は、まるで城内のような雰囲気があります。
円覚寺 詳細とアクセス方法
- 読み方:えんがくじ
- 住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409
- TEL:0467-22-0478
- 御朱印:あり
- 写経:あり
- 参拝可能時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
- 寺務所受付時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
- 拝観時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
- 拝観料:大人500円/ 小中学生200円
- 駐車場:なし
- 駐輪場:バイク・なし/自転車・なし
- トイレ:あり
- 宗派・宗旨:臨済宗円覚寺派
- 本尊:宝冠釈迦如来
- 山号:瑞鹿山(ずいろくさん)
- 院号:-
- 寺号:円覚寺
- 正式名:瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)
- 別称:-
- 創建年:弘安5年(1282年)
- 開山:無学祖元
- 開基:北条時宗
- 公式サイト:臨済宗大本山 円覚寺
円覚寺へのアクセス方法・行き方
- 北鎌倉駅(東口)から徒歩約1分(約80メートル・総門前入口まで)
駐車場が無いこともあり、北鎌倉駅のまさに隣にあるため、駅から歩いて向かうのがおすすめです。
円覚寺の拝観について
時期により拝観時間がかわります。
- 3月~11月:8:00~16:30
- 12月~2月:8:00~16:00
拝観料は、大人500円・小中学生200円です。ただし境内の庵によっては別途拝観料がかかる場合もあります(佛日庵・松嶺院等の塔頭は別途100円の拝観料が必要)。
また境内の施設(佛日庵・弁天茶屋 等)によっては朝9時からとなっていたり、16時までとなっていることもあります。
非常に広い境内に庵(塔頭)が点在しており、工事や法事等で、個々の庵の拝観は中止となっていることもあります。
円覚寺の由緒・歴史
- 弘安4年(1281年):北条時宗が国家鎮護のためと文永の役の戦没者の菩提を弔うため、円覚寺創建を発願し、建立が始められる
- 弘安5年(1282年):無学祖元(仏光国師)を開山(初代住持)に迎えて開堂供養が行われ創建となる
- 弘安10年(1287年)以降:火災や震災の被害によりたびたび倒壊・消失の被害が出ている
開基の北条時宗は、鎌倉幕府第8代執権であり当時、勢力を拡大していたモンゴル帝国の侵攻(元寇)を退けたことで英雄視されています。この元寇での戦没者を弔うために作られたのが円覚寺です。
円覚寺のご本尊とご利益
- 宝冠釈迦如来
浄智寺のご利益・御功徳は境内に祀られている弁天堂を含め、下記のことがよく言われています。
- 財運・金運上昇
- 恋愛成就・縁結び
- 厄除開運
- 学業成就
- 病気平癒
円覚寺の厄除け・厄年について
弁天堂にて祈祷を行っております(厄除け含む)。
祈祷料は3000円からとなっています(祈祷料は札の大きさによる)。
円覚寺の代表的な行事・お祭・縁日
- 1月三賀日:大般若祈祷会
- 1月10日:臨済禅師毎歳忌
- 1月17日:百丈禅師毎歳忌
- 2月15日:涅槃会
- 4月4日:時宗公毎歳忌
- 4月8日:降誕会(花まつり)
- 6月18日:観音懺法
- 8月16日:山門施餓鬼会
- 10月3日:開山国師毎歳忌
- 10月5日:達磨大師毎歳忌
- 10月14日・15日:羅漢・舎利講式
- 11月28日:弁財天諷経
- 12月8日:成道会
- 12月31日:除夜念誦
- 12月31日:除夜の鐘
諸事情や年により変更になることがあります。
円覚寺の文化財について
- 円覚寺舎利殿:国宝
- 洪鐘:国宝
- 円覚寺境内:国指定史跡
- 円覚寺庭園:国指定名勝
- 円覚寺山門:神奈川県指定文化財
- 木造 円覚寺正続院開山堂:鎌倉市指定有形文化財
- 円覚寺 木造 円覚寺正続院宿竜殿(附 棟札):鎌倉市指定有形文化財
- 木造 円覚寺正続院鐘楼:鎌倉市指定有形文化財
- 絹本著色仏涅槃図:国指定重要文化財
- 絹本著色五百羅漢像:国指定重要文化財
- 絹本著色虚空蔵菩薩像:国指定重要文化財
- 絹本著色被帽地蔵菩薩像:国指定重要文化財
- 絹本著色仏光国師像:国指定重要文化財
- 本淡彩跋陀婆羅像 宗淵筆:国指定重要文化財
- 紙本淡彩鐘馗図 山田道安筆:国指定重要文化財
- 絹本著色 五百羅漢図 :神奈川県指定文化財
- 絹本著色 十六羅漢図 :神奈川県指定文化財
- 絹本著色 仏鑑禅師像:神奈川県指定文化財
- 絹本墨画 水月観音図:鎌倉市指定有形文化財
- 絹本著色 羅漢図:鎌倉市指定有形文化財
- 絹本著色 五百羅漢図:鎌倉市指定有形文化財
- 木造仏光国師坐像:国指定重要文化財
- 銅造阿弥陀如来及両脇侍立像:国指定重要文化財
- 木造 宝冠釈迦如来坐像:鎌倉市指定有形文化財
- 木造 文殊菩薩騎獅半跏像:鎌倉市指定有形文化財
- 木造 薬師如来立像:鎌倉市指定有形文化財
- 木造 観音菩薩立像・地蔵菩薩立像:鎌倉市指定有形文化財
- 木造 梵天・帝釈天立像:鎌倉市指定有形文化財
- 青磁袴腰香炉:国指定重要文化財
- 髹漆 須弥壇・ 前机:国指定重要文化財
- 円覚寺開山箪笥収納品:国指定重要文化財
- 伝法衣:国指定重要文化財
- 鰐口:神奈川県指定文化財
- 屈輪文彫木朱漆大香合:神奈川県指定文化財
- 木造朱漆塗 前机:鎌倉市指定有形文化財
- 銅造 梵鐘 :鎌倉市指定有形文化財
- 銅造 鏧子:鎌倉市指定有形文化財
- 銅造 灌仏盤:鎌倉市指定有形文化財
他多数
円覚寺の塔頭
円覚寺には数多くの塔頭があります。ほぼ境内塔頭ですが、境外塔頭も実質的には円覚寺の境内と言えます。
円覚寺の車椅子対応・バリアフリー対応
一般参道は階段のため車椅子対応にはなっていません。
ただし職員専用の入口から入ることは可能で、建物内は車椅子では拝観出来ませんが、概ね見て回ることは出来ます。
職員専用入口から入った後は、受付にて拝観料を支払えば大丈夫です。
なお障害者用の駐車場は無いので、境内に車で入った車椅子の方を降ろした後はすぐに車を退去させる必要があります。
円覚寺の御朱印と札所
円覚寺としての札所は2つのみです。
- 東国花の寺百ヶ寺 鎌倉11番
- 円覚寺百観音霊場 1番と100番
境内の塔頭(庵)が下記の札所となっています。
- 鎌倉三十三観音霊場 第三十三番
- 鎌倉ニ十四地蔵霊場 十三番
塔頭を除く円覚寺としての御朱印は円覚寺の弁天堂を含めていくつか種類がありますが、時期(限定御朱印)や繁忙期によって変化することもあり、3~8種類くらいです。
鎌倉ニ十四地蔵霊場の御朱印についても、「覚園寺」と書かれる場合とかかれない場合があり、円覚寺としての御朱印として良いのか駄目なのか分かれるところです。
塔頭を含めると20種類以上の御朱印があります。
円覚寺の公式サイトでは御朱印をいただくところは、3ヶ所で案内されていますが、円覚寺の入口の御朱印場でいただく御朱印としては4種類以上あります。
円覚寺百観音霊場の御朱印は専用の御朱印帳(納経帳)のみでいただけます。
弁天堂の御朱印は弁天堂が閉鎖されている時は円覚寺の御朱印所でいただけます。円覚寺塔頭の伝宗庵の御朱印(鎌倉ニ十四地蔵霊場 番外札所)も円覚寺の御朱印所でいただけます。
また年に数日間のみ公開される舎利殿も公開時には御朱印がいただけます。
納経代は各500円となっています。
円覚寺の関連・参考リンク
円覚寺のフォトギャラリー
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円覚寺の墓地について
円覚寺は一般墓の募集を行っています。ただし檀家になることが条件です。詳しくは円覚寺にお問い合わせください。
円覚寺の訪問・参拝・縁日レポート
円覚寺へ訪れた時の参拝レポートや円覚寺に関する詳細です。
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