北鎌倉駅のすぐ隣にある円覚寺へ、9月の後半に参拝に行ってきました。
もっと人が多いかな?と思いましたが夏から秋へと移りゆく季節で、あまり人の来ない時期でゆっくりとした雰囲気を楽しました。
円覚寺の初秋の様子を写真を添えてお伝えします。
北鎌倉駅からすぐの円覚寺は白鷺池を渡っていくのがおすすめ
円覚寺が北鎌倉駅からどれぐらい近いのかと言えば、上記の円覚寺の入口前から北鎌倉駅方面を見たのが下記の写真です。
北鎌倉の東口まで直線距離で60メートル弱という近さです。
北鎌倉駅自体が小さな駅なので、大きな駅ならホームから改札に行くよりも近いので、北鎌倉駅から歩いてくるのがおすすめです。
ただ東口から出て円覚寺に入るのではなく、西口から出て円覚寺の白鷺池(びゃくろち)という池を渡っていくのがおすすめです。
北鎌倉駅西口を出て鎌倉方面へ歩くこと1分弱で、円覚寺の前庭となる白露池のある庭に到着します。
左右に池があり中央に橋がかかっています。
面白いのが、円覚寺の境内と境内の間にJR線(横須賀線)が走っていることです。
石畳の橋を渡って円覚寺へと向かいます。
線路を越えて円覚寺の有料拝観エリアへと向かいます。
階段を上がり境内へ。
この時期、階段の左右にある紅葉はまだ緑色をしていますが、黄葉よりも緑の美しい紅葉の方が好きという方もいるのではないでしょうか?
緑の紅葉からの木漏れ日はとても美しく、日差しがそれほどきつくない9月は優しい光に感じられます。
やっぱり瓦と紅葉って合いますよね。
最初にある門は「総門」と言います。
総門にかかる扁額には山号である「瑞鹿山」と描かれていました。
総門から先がメインの拝観エリアとなり、有料となります。
円覚寺の受付と御朱印
中へ入ると左側が通常の入口になるので左側に進み、拝観料を支払います。
受付はただ拝観料を支払うだけにしておきましょう。
受付の前には売店があり、円覚寺に関連したグッズやお土産が販売されています。
受付の先には「御朱印受付所」があります。
ここで御朱印を書いてもらいますが、混雑している時だとかなりの待ち時間となります。
行きに預けて帰りにいただくことも可能です。
ただし塔頭の佛日庵や弁天堂でも御朱印をいただくのであれば、どれぐらいで書き終わるか確認して、終わった頃に戻ってきてから佛日庵や弁天堂に向かうようにしましょう。
円覚寺の山門(三門)と仏殿
円覚寺は非常に広い境内ですべて見て回るとかなりの時間を要します。
その中で円覚寺に来たら絶対に見て欲しいのが山門(三門)と仏殿です。
円覚寺の山門(三門)
この山門は、天明5年(1785年)に建てられたそうです。恐らく鎌倉市内では3番目の大きさでしょう(1位は建長寺、2位は光明寺)。
扁額には「圓覺興聖禅寺」と記されています。
山門は三門とも書かれますが、これは「三解脱門(空・無相・無願)を象徴していて、諸々の煩悩を取り払う門とされています。
円覚寺の仏殿
三門を越えて進んでいくと仏殿の前に出ます。
通常は内部に入って拝観出来ますが、この日は残念ながら内部拝観は出来ませんでした。
「大光明寶殿」と描かれた扁額は、後光厳上皇から賜ったものとのことで、1371年から1374年の間のものとなります。
円覚寺の大方丈と百観音霊場
円覚寺の三門と仏殿を見た後は、その奥にある大方丈と百観音霊場を是非見てください。
階段を上り大方丈の門の前へ
この門から中には入れませんが、右横にある入口から入れます。その前に門の装飾を是非見てください。
門の内部の上にカラスがいましたが、その下に恐らくは鳳凰と思われる鳥が刻まれていました。
左右には唐獅子と象の像がありました。
門の内側にも装飾が行われています。
龍の木彫り
扉にはヨーロッパのドラゴンのような龍の木彫りが施されていました。
円覚寺の宗務本所の前を通り、小さな入口から中へ
入口には「方丈庭園 入口」と書かれていました。境内の案内では「方丈」で公式サイトだと「大方丈」と書かれています。
大方丈と呼ばれる建物があります。ここも普段は中に入っての拝観が出来ますが、この日は中に入れませんでした。残念
入口から入ってすぐ横には「大本山 円覚寺 百観音霊場」という立て札があります。
円覚寺の百観音霊場には2つの意味があります。
- 大方丈前の観音様が並ぶ場所のこと
- 全国の臨済宗円覚寺派の寺院の札所(霊場)のこと
ここでは、大方丈前の漢音様が並ぶ場所のことです。
100躯までは無いものの、数多くの観音様の石像があります。
大方丈から一旦出て裏側に回ると池と庭園があります。
池の近くまではいけませんが、落ち着いた雰囲気のある庭です。
円覚寺の道場や塔頭(庵)
円覚寺には多くの道場や塔頭(たっちゅう)としての庵があります。
拝観可能な塔頭や道場もあれば、期間限定でのみ見られる場所や、ほぼ公開していないところまで多数あります。
多数ある中でぜひ見て欲しいところを紹介します。
選仏場
仏殿の横にある「選仏場」は、、仏を選び出す場所という意味で、修行僧の坐禅道場のことです。
元禄12年(1699)に伊勢長島城主松平忠充が、江戸の月桂寺・徳雲寺住職一睡碩秀の薦めにより、大蔵経を寄進するとともに、それを所蔵する場所と禅堂を兼ねた建物として建立されました。
概ね中の拝観も出来ます。
薬師如来像と大慈大悲観世音菩薩像があるので、ぜひ見てください。
年に数日の拝観が可能な舎利殿
正月三賀日・ゴールデンウィーク・11月の宝物風入などの特別期間以外は拝観出来ないのが舎利殿です。国宝にもなっています。
入口には上記の門があります。
佛日庵
円覚寺の中にある塔頭ですが、円覚寺の拝観料とは別に100円の拝観料がかかるのが、佛日庵です。
佛日庵は、円覚寺の開基 北条時宗公を祀る塔頭寺院です。
鎌倉三十三観音霊場・鎌倉二十四地蔵尊霊場の札所にもなっています。
抹茶も楽しめるようになっています。
円覚寺 黄梅院
円覚寺の一番奥にあるのが黄梅院です。
円覚寺の中でも草木が多いところです。
奥の御堂には聖観世音が安置されています。
円覚寺の弁天堂と洪鐘
円覚寺の中でも訪れるのが大変なのが弁天堂と洪鐘です。
鳥居の奥に階段が見えますが、見えているだけでなく、更に続いており、上まで上がるのにかなり大変です。
一生懸命階段を上っていくと御堂が見えてきます。
階段を上り終えて息も切れ切れの状態で弁天堂にたどり着きました。
弁財天を祀る弁天堂で、江の島弁財天の加護によって円成したと言われています。
神社であれば、江の島弁財天の御分霊を受けて創建したというところでしょうか。61年目ごとに3日間の弁才天像を開帳して洪鐘祭を江島神社と合同で行います。
弁天堂の前にあるのが国宝にもなっている洪鐘(おおがねと読む)があります。
鎌倉で一番大きな梵鐘とされており、1301年(正安3年)に北条貞時が国家安泰を祈って鋳造・寄進したということです。
除夜の鐘としても鳴らされます。
9月の円覚寺はゆっくり見られる
9月の円覚寺は季節の花もそれほどなく、紅葉も始まっていない時期です。反面、あまり参拝者が来ない時期でゆっくりと境内を見て回れます。
後半ともなれば残暑が厳しい時も少なく、暑さも気になりません。
紅葉や季節の花をあまり気にしないということであれば、9月はおすすめの時期です。
ぜひ、9月の円覚寺に参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、初秋9月の円覚寺への参拝レポートでした。
- 住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409
- TEL:0467-22-0478
- 御朱印:あり
- 写経:あり
- 参拝可能時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
- 寺務所受付時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
- 拝観時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
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