7月の後半、手広の鎮守である熊野神社へ参拝に行ってきました。
入口がわからず少し迷いましたが、とても静かな神社で、蝉の鳴き声だけが響き渡っていました。
夏の熊野神社の境内の様子を、面白い逸話も添えながら紹介します。
手広の熊野神社の入口
熊野神社の入口がGoogle Mapから見てもわからず、迷いました。
結論から言えば、腰越大船線(県道304号)の青蓮寺の前の細い道から行けるようになっています。
Google Mapだと道がありませんが、車が通れるレベルの道幅があります。
Google Mapだとこの先は道が無いのですが、上記の写真の通り道があります。
良いか悪いかは別にして参道横に道があり、車で拝殿横まで行けるようにはなっているので、車椅子の方でも参拝は可能です。
熊野神社の境内の様子
数段の階段の先に熊野神社の鳥居が見えます。
夏場だと草木が茂っているので、木の葉で鳥居全体が見にくくなっていることがあります。
鳥居を越えて先に進むと右側に建物があります。おそらくはお祭りの時に使うものなどを保存してある倉庫だと思われます。
熊野神社の狛犬様
少し進むと左右に狛犬様がいて、その先に階段が見え、その上には社殿が見えてきます。
割と可愛らしい狛犬様です。
ずいぶんと丸みをおびていて、口が大きく、特に右側の狛犬様は「ガハハハッ」と大きな声で笑ってそうな雰囲気があります。
階段を上り社殿へと向かいます。
大きな銀杏の木があり、秋になれば黄葉して綺麗そうです。
熊野神社(手広)の手水舎
階段を上り終えると右側に手水舎があります。
神職の方が常駐していない神社だと手水鉢の中は汚れているものですが、綺麗な水が貯まっています。
あれ?と思って水道の蛇口をひねってみると…
水が出ました!
神職の方が常駐していない神社だと水を停めていることが多いので、水が出ることに驚きました。きちんと手を洗い、清めてから参拝へ
熊野神社(手広)の社殿と裏参り
鎌倉市内の他の熊野神社に比べると社殿の装飾は地味な感じを受けてしまいます。もちろん派手なら良いということではありません。
お賽銭を入れ二拝二拍手一拝で参拝させていただきました。
社殿にかかる扁額は縦書きで「熊野神社」と書かれていました。
中を覗かせてもらいましたが、特に何もありませんでした。
参拝は拝殿で行いますが、後ろには本殿がありました。一応本殿の裏側の様子も見てみようと裏側へ
本殿の真裏へ行くとなにかあります。
注連縄があり、枡が置かれていました。
これはひょっとして裏参り(裏詣)用の場所では?
裏参りとは、関西の神社でたまにあるのですが、神様により近いところでお願いをすべく本殿の裏側で参拝が出来るようにしてあるものです。
ただし恵比寿神社等の恵比寿様を祀っている神社では意味合いが異なり、恵比寿様は耳が遠いから近くでお願いをするようにしていると言われています。
こちらでも二拝二拍手一拝で参拝させてもらいました。
ただ本殿の裏側は落石があるようで十分に気をつけて、自己責任で行って下さいね。
熊野神社(手広)の小祠
社殿にむかって右側には6つの石で出来た小祠が並んでいます。
元々ここにあったものもあるのかもしれませんが、他のところから持ち込まれたものもあるのかもしれません。
社殿に張り出されていた説明からすると、1つは天照大御神を祀っているそうです。
ただどの小祠が天照大御神を祀っているのかは、わかりませんでした。
熊野神社(手広)の逸話・伝承
熊野神社(手広)には面白い逸話が残っています。
祭りの日に拝殿正面の鰐口(銅鑼みたいなもの)を鳴らすと、「ドンドン」と音がして神様が出てくるという伝説がある。その昔、社殿に棲みついた貂(てん)が鰐口の音に驚いて音をたてたため というのが伝説の由来である。
鎌倉の神社 小事典 112ページより。()内は筆者の注記
昔なら鎌倉市内にもテンが多くいたようですが、最近ではほとんど見かけないそうです。
鎌倉で見かける小動物って、タイワンリスばかりになってしまいました。
夏の熊野神社へ行こう
夏の熊野神社は木々が多いので木陰も多く、比較的涼しく感じます。
秋の方が黄葉・紅葉が綺麗そうですが、濃い緑の中の神社も清々しい気持ちにさせてもらえるので、おすすめの時期です。
また思ったよりも蚊が少なく、刺されることなく参拝出来ました。
是非、夏の熊野神社へ参拝してくださいね。
以上、夏の熊野神社(手広)への参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0036 神奈川県鎌倉市手広5-1-1
- TEL:0467-47-4798(五社稲荷神社)
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜は危険)
- 社務所受付時間:社務所なし
鎌倉の代表的な神社