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夏の上町屋天満宮へ参拝に行ってきた。境内の様子を紹介

上町屋天満宮 神社訪問・参拝レポート

7月の後半、鎌倉市上町屋にある上町屋天満宮へ参拝に行ってきました。

再開発が進む鎌倉深沢エリアにある神社ですが、1000年以上の歴史がる神社であり歴史的な石碑等が残っています。

夏の上町屋天満宮の様子を写真を添えて、紹介します。

上町屋天満宮の外観の様子

JR大船工場跡地

上町屋天満宮へ行く場合、大船西鎌倉線にある湘南モノレール「湘南深沢駅」かその辺りのバス停から、何も無いように見えるJR大船工場跡地の横をひたすら歩いていくことになります。

もうこの景色見飽きたよ…と思えてくる頃に右側に上町屋天満宮が見えてきます。

上町屋天満宮

住宅街にある神社で、感覚的には江戸時代末期から明治くらいに出来た神社なのかな?という雰囲気しかしなかったのですが、1000年以上の歴史があるということを知るとびっくりするかもしれません。

上町屋天満宮

上町屋天満宮

交通量はそれほど多くないエリアでとても静かな住宅街です。でも再開発が完了する2032年頃にはかなり変わってそうな気もします。

 

上町屋天満宮の境内の様子

上町屋天満宮の鳥居

鳥居を通り、上町屋天満宮の境内へ。

この鳥居には天保10年(1840年)と刻まれており、関東大震災の後も残っていたことになります。鎌倉市内の神社の鳥居は関東大震災で多くが倒壊していますから。

上町屋天満宮の狛犬様

上町屋天満宮の狛犬様

上町屋天満宮の狛犬様

鳥居のすぐ後ろには1対の狛犬様が鎮座しています。

上町屋天満宮の狛犬様

上町屋天満宮の狛犬様

少しすんぐりむっくりした感じの狛犬様です。

珍しいと思ったのが右の狛犬様、子狛犬の頭に前足が乗って無いんですよ。少し隙間があって、面白い作りだと思いました。

上町屋天満宮の石碑・石塔

上町屋天満宮の境内

正面に社殿が見えますが、その途中にある石碑・石塔があります。

上町屋天満宮

建物がありますが、こちらは「上町屋町内会館」「天満宮社務所」となっていますが、基本的に無人か町内会の会合で使われるくらいで、社務所としては普段は機能していません。

上町屋天満宮の石塔

境内を進み最初にあるのが小祠と「南無仙元大菩薩」と書かれた石塔です。

小祠は何を祀っていたのか不明ですが、「南無仙元大菩薩」と書かれた石塔は、元治元年(1864年)に建てられた富士山信仰の石塔とのことです。

石塔の下に「真」と書かれていますが、「真」と書かれた富士山信仰の石塔は鎌倉市内の寺社で時折見かけます。

その横にある石碑が「菅公 一千年際紀念碑」です。

上町屋天満宮 菅公一千年際記念碑

明治34年(1901年)と刻まれていますが、これはおそらく菅原道真公の千年忌にあたり式典を行ったことによる記念碑だと思われます。

上町屋天満宮の庚申塔と菅原道真公の石碑

参道ではなく社殿に向かって左側には、庚申塔と菅原道真公の石碑もあります。

上町屋天満宮の庚申塔とすがらわ道真公の石碑

左側が庚申塔で、寛文10年(1670年)に建てられたそうです。鎌倉市の有形文化財になっているそうです。

菅原道真公の石碑

その隣にあるのが菅原道真公の石碑です。正徳2年(1712年)の日付が入っています。

神像を刻んだ石碑は鎌倉では非常に珍しいとのことです。

なおこの石碑は元々は洲崎神社にあったと言われています。洲崎神社は北野神社のことで、江戸時代に北野神社は洲崎神社と呼ばれていたそうです。

上町屋天満宮の社殿

上町屋天満宮

上町屋天満宮の社殿は、天明元年(1781年)に建てられたそうです(中に入っている本殿のみかも)。

社殿で注目して欲しいのは、まず上部中央です。

上町屋天満宮の社殿の龍神様

龍神様が掘られています。

上町屋天満宮の唐獅子

上町屋天満宮の唐獅子

左右には唐獅子の木彫りが取り付けられています。

上町屋天満宮の木彫り

上町屋天満宮の木彫り

唐獅子の後ろ側面んは鶴が掘られていました。

上町屋天満宮の社号額

社殿には「天満宮」と描かれた扁額がかかっていました。

上町屋天満宮の賽銭箱

賽銭箱の前には参拝の作法が置かれていました。

二拝二拍手一拝をして参拝させてもらいました。

上町屋天満宮の社殿の中

社殿の中を覗き込むと子供会用の神輿がありその奥に本殿がありました。

上町屋天満宮の境内末社 梅王社・松王社・稲荷社

上町屋天満宮の社殿の左側に1社、右側に2社の境内末社があります。

上町屋天満宮

かまくら子ども風土記には下記のように書かれています。

拝殿の左右には木の祠が三つあり、それぞれ梅王社・松王社・稲荷社がまつられています。
(中略)
江戸時代のころより神社はありましたが、祠はそろっていませんでした。明治の初めごろ、 江戸を引き上げてきたある大工が、「ぜひ、この3社の祠を造らせてください。」 と申し出て造ったといわれています。

かまくら子ども風土記 258ページより

つまり稲荷社は1社のみのはずが、すべて稲荷社にしか見えなくなっています。

上町屋天満宮 境内末社

上町屋天満宮 境内末社

上町屋天満宮 境内末社

すべてに御狐様が置かれて稲荷社にしか見えません。

また梅王社・松王社・稲荷社となっていますが、本来なら稲荷社ではなく桜社になると思うのですが。

梅王丸・松王丸・桜丸と言えば、菅原伝授手習鑑という菅原道真公をモデルにした人形浄瑠璃および歌舞伎の演目のひとつで、その中に出てくる菅原道真公の3つ子の名前です。

参考:菅原伝授手習鑑 Wikipedia

どのお社がどの末社なのかわかるようにして欲しいな~と思いました。

夏の上町屋天満宮は暑かった

夏の上町屋天満宮の境内の様子をお伝えしてきましたが、夏の上町屋天満宮に訪れた感想は、暑かった…です。

あまり木陰がなくて、行くまでのJR大船工場跡地の横も日陰がなく暑さをしのげる場所が少なく、体力を消耗します。

境内に木々があって、夏らしく緑も濃いのですが、ここは夏ではなく秋以降に訪れた方が良いかな?と正直なところ思いました。

以上、夏の上町屋天満宮への参拝レポートでした。

  • 住所:〒247-0065 神奈川県鎌倉市上町屋616
  • TEL:0467-22-3251(御霊神社)
  • 御朱印:なし
  • 参拝可能時間:24時間
  • 社務所受付時間:社務所なし(存在しているが基本不在)
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