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白山神社(今泉)の大注連祭を見てきた!様子も詳しく紹介

白山神社(今泉)の大注連祭を見てきた!様子や言い伝えなども紹介 神社のお祭り・式典レポート

毎年1月8日に鎌倉市今泉にある白山神社で「大注連祭」という祭事が行われます。

どういったお祭りなのか、またどんな様子なのか写真を添えて紹介します。

白山神社「大注連祭」について

白山神社は源頼朝が建立したとも伝わる歴史ある神社です。

白山神社「大注連祭」とは

白山神社「大注連祭」

大注連祭(おおしめさい)とは、毎年1月8日に鎌倉市今泉にある白山神社で行われる豊作と家内安全を祈願するお祭りです。左義長神事と兼ねて行われます。

白山神社は元々、源頼朝が毘沙門像を祀り毘沙門堂を建立したのが始まりと伝っており、毘沙門天の使いとされる「ハガチ(ムカデ)」を大注連(大きなしめ縄)に見立てて年に1度奉納しています。

つまり大注連=大百足(だいむかで)ということになります。

白山神社「大注連祭」が開催される日時は?

白山神社「大注連祭」

白山神社の「大注連祭」は毎年曜日に関係なく1月8日に行われます。時間は大注連を朝9時くらいから作りはじめ、神社の入口に取り付け完了してから式典(神事)が行われます。

式典(神事)は、大注連の制作時間によっても変化しますが概ね11時から12時くらいの間には行われているようです。

訪れた時は11時頃から神事が始まりました。

ただ過去には12時を過ぎても始まらなかったこともあったようで、年によってかなり時間が前後するようです。

一通りの神事をみたいということであれば念の為11時前には到着していた方が良さそうです。

なお、なぜ1月8日かは不明です。

大注連の大きさは?

白山神社「大注連祭」の大注連

長さ6メートルほど、直径は20cmほどで重さは100kgを超えると言われている大注連(しめ縄)にムカデの足を模した注連を15本・12組=180本の足を取り付け、総重量は120kgに及ぶとのことです。

大注連および足に見立てた注連はこのまま1年間置かれ、翌年の大注連祭の時に撤去され左義長で焼納されます。

ただし台風などで落ちてしまった場合は、そのまま撤去されるとのことです。

白山神社「大注連祭」はいつから始まったの?

白山神社「大注連祭」

白山神社の「大注連祭」がいつから始まったのかは不明ですが、のぼり旗には「文政十三年庚寅正月吉辰」と記されていることから、1830年くらいからは行われていたと思われます。

「文政十三年庚寅正月吉辰」がいつかと言えば当時は旧暦もしくは節月(立春を1年の始まりとした暦)で考えられていたと思われるので、下記のいずれかだと思います。

  • 1830年1月26日(旧暦1830年1月2日)
  • 1830年2月7日(旧暦1830年1月14日・立春はこの年2月5日)
  • 1830年2月19日(旧暦1830年1月26日)

正月は1月のことを意味しているので今でいう三賀日・松の内のこととは限りません。

この推測通りなら200年近い歴史のあるお祭りということになります。

白山神社・大注連祭の様子

朝9時くらいから準備が始まるということで9時ちょっと過ぎに白山神社へ訪れました。

白山神社「大注連祭」

まだ地元の方しかおらず、注連を作る人・左義長の準備を進める人、分かれて準備をされていました。

白山神社・社殿

普段は閉じている社殿の扉が開いており、中を見ることが出来ました。

白山神社・社殿内

小さなお社とその横に毘沙門天立像が置かれています。

白山神社・毘沙門天立像

毘沙門天立像の下に置かれている仏像は、吉祥天と善財師童子です。

例大祭とこの大注連祭の時のみご開帳されるようです。

白山神社「大注連祭」

また注連を作る作業が続いていました。しめ縄を作る藁は各自で持ち込むそうです。

白山神社「大注連祭」

10時少し前から昨年の大注連の撤去が行われ始めました。

白山神社「大注連祭」

そして大注連を取り付ける竹も新調されます。大注連を取り付ける竹を支えるのは「モチノキ」ということです。

白山神社「大注連祭」の大注連

そして新しい大注連が運ばれてきて、竹に取り付けていきます。

白山神社「大注連祭」大注連

100kgほどあるそうなので、大人数人で運んできています。

白山神社「大注連祭」

丁寧に竹に取り付けていきます。

白山神社「大注連祭」

もう少しで取り付け完了

白山神社「大注連祭」

取り付け完了!

 

白山神社「大注連祭」

続いて紙垂(しで)が3本取り付けられます。

白山神社「大注連祭」左義長

その間に左義長の準備も進んでいきます。

白山神社「大注連祭」

紙垂が取り付け終わり、一旦休憩です。

白山神社「大注連祭」

そして準備の再開、ムカデの足の部分を取り付けていきます。

白山神社「大注連祭」

15本・12組=180本の足を取り付けます。

白山神社「大注連祭」

そして11時くらいに完成!それと同時に白山神社の兼務宮司をされている五社稲荷神社の宮司さんが来られました。

五社稲荷神社の宮司さん

着替えて出てきたら早速、儀式(祭儀)が始まりました。11時10分頃です。

白山神社「大注連祭」

基本的に全員、一旦大注連の前に集まりお祓い・祝詞へと続きます。

神社によって左義長と言ったり、どんと焼きと言ったりしてどちらが正式名称か悩みますが、祝詞の中で「左義長」という言葉が出てきたので、白山神社が「左義長」として行っているようです。

神社巡りを2018年頃から始めて7年ほどになり、祝詞も何十回も聞いていると意味が少しずつわかるようになってきます。

白山神社「大注連祭」左義長神事

そしてそのまま左義長神事へ

白山神社「大注連祭」

代表の方が火をつけます。

白山神社「大注連祭」

非常に寒い1月の鎌倉、炎が非常に温かく冷えた身体を温めてくれました。

白山神社「大注連祭」

これで一般的な祭事が終わりますが、関係者が社殿で更に神事?を続けていました。

白山神社「大注連祭」

新しい大注連に切り替わり、新年を迎えることになります。

白山神社の大注連祭へ行こう!

白山神社「大注連祭」

白山神社は北鎌倉とも大船とも言われる場所ですが、あまりアクセスがよくない場所にあり、あまり目立たない神社です。

しかし源頼朝と縁のある神社の1つです。

露店・屋台は並びませんが地元の人に愛されている神社の祭事が目の当たりで見ることが出来ます。

もし1月8日に鎌倉にくるようなことがあれば是非、白山神社の大注連祭を見に来てくださいね。

以上、白山神社(今泉)の大注連祭についてでした。

基本情報

  • 日時:1月8日
  • 場所:白山神社(今泉3丁目)
  • お問い合わせ:五社稲荷神社
  • Tel:0467-47-4798

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