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神社に無断で神社を利用して収益化しようとするサイトの問題

佐助稲荷神社 神社に関するコラム・エッセイ

2021年7月、神社にオンラインでご賽銭を送れるというサイトが炎上しました。

同年8月には、神社にお焚き上げしたいものを送れるというサイトが炎上しました。

わずか2ヶ月の間に神社に関するサイトが炎上するということが発生しました。

ともに問題となったのは、掲載している神社に無断で行ったことです。

オンライン賽銭の問題

2021年6月から「カミムスビ」というサイトでオンラインで希望する神社にご賽銭を送れるというサービスが始まりましたが、掲載されている神社が揃って「当社とは無関係であり、詐欺の可能性があるので利用しないように」という声明を発表しました。

神社本庁には事前に相談はしていたものの、オンライン賽銭は実装しないようにというように言われていたのにも関わらず、勝手に全国の神社にオンライン賽銭が出来るとことで開始をしたため、問題視されました。

カミムスビの代表は詐欺をするつもりは一切なく、振込手数料等の手数料を引いた金額を全額振り込むつもりだったと釈明しています。

ただ神社の中には、そもそも振込先がわからない、神職の方が常駐していない神社まであり、どういう経路で振り込まれるのかも不明なことが拍車をかけました。

お焚き上げサイトの炎上

古神札や御守、人形等を神社やお寺に送り、焼納してもらえるというサイトも炎上しました。

お焚き上げと聞いてピンと来ない方もいると思いますが、地域によっては「どんど焼き」「どんと焼き」「左義長」という名称で行われているものです。

多くの神社が無断で掲載されており、あたかも掲載されている神社にお焚き上げをしてもらいたいものを送れば、お焚き上げをしてもらうかのように情報が掲載されていました。

実際にはお焚き上げを行っていない神社も掲載されており、こちらも多くの神社がそのサイトとは関係ないということで声明を出しました。

このサイトは炎上した後に何も釈明することなく、サイトを消して逃亡しました。

神社を利用するインターネットサイト

オンライン賽銭のサイトは実際に詐欺だったのか、結局はわからりませんでしたが、神社を悪用したサイトはいくつもあります。

このサイトのように神社好きな個人が神社を回って神社の情報のみを掲載している分には、多くの神社は問題視はしませんが、神社に無断で神社を利用して金銭の授受を行うサイトは、すぐに問題視されます。

でも、神様の名前を名乗って営業活動をするって、罰があたらないかな?と怖く感じると思うのですが、怖くないのかな?と思います。

神社のSNSサイトの問題

神社やお寺の情報を共有しあうSNSも現在はいくつかあり、徐々に問題視されてきています。

承認欲求を満たすために、通行禁止・立入禁止のところで撮影したり、撮影禁止の神社を撮影して投稿したりして、憤っている神社やお寺も出てきています。

しかしそういったSNSと組んで限定御朱印を出す神社やお寺もあり、あまり良い気分では無い神社やお寺も出てきていると聞いています。

またSNSの場合、どうしても承認欲求が優先されて間違った情報をそのまま掲載してしまい、情報の正確性が無いばかりではなく、情報の責任の所在が曖昧になっている点も問題です。

神社名がはっきりしない神社の名称を勝手に決めて投稿して、それを見た人が信じて、間違った神社名で違うサイトに投稿したりして、いつのまにか真偽不明な神社が増えている状況です。

オンラインは否定しないけど

オンライン・インターネットというものは否定しませんが、神社はやはり参拝してこそ、意味があるものであり、神社を悪用した収益化を行う無責任なサイトが増えているのは、一神社好きとしては悲しいことが多いです。

神社を悪用したサイトが無くなり、責任の所在をはっきりとしないサイトが消えていくことを切に望みます。

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