荏柄天神社で毎年1月25日に行われる初天神祭と筆供養を見てきました。
筆供養は鎌倉の風物詩とも言える、筆をお焚き上げする少し変わった神事で、例年多くの人が神事に参列します。
荏柄天神社の初天神祭と筆供養の様子を写真を添えて紹介します。
荏柄天神社の初天神祭と筆供養について
荏柄天神社の初天神祭および筆供養は曜日に関係なく、毎年1月25日に行われます。
時間については、以前は10時30分と決まっていました。
ただし2022年は13時から行われました。
- 2020年は1月25日10時30分より
- 2021年は1月25日10時30分より
- 2022年は1月25日13時00分より
- 2023年は1月25日10時30分より
- 2024年は1月25日10時30分より
一部サイトでは、10時30分固定と書いてありますが、事前に確認されることをおすすめします。弊サイトでも時間が分かり次第、出来る限りお伝えします。
初天神祭と筆供養について
初天神祭とは、学問・雷の神である菅原道真が25日に亡くなったことから、その年初めての25日(基本的には1月25日)に菅原道真公を祀る神社で行う祭礼です。
初めての25日としたのは、一部旧暦での1月25日(2月後半から3月)に行うところがあるからです。
筆供養は、この祭神に因む神事で、社殿で初天神の神事が行われた後、書家や歌人・俳人をはじめ一般の参拝者などが愛用の筆や小さく なった鉛筆を持ち寄って、神前で焚き上げて感謝するとともに供養して、学問や書道の上達を祈願する神事です。
この季節はちょうど受験シーズンとも重なるため、 合格祈願に訪れる参拝者も多くなっています。
荏柄天神社には「絵筆塚」「かっぱ筆塚」と呼ばれる筆塚があります。特に絵筆塚は有名な漫画家が描いた河童のレリーフが張られていることもあり、見に来られる方も多いです。
また「古筆納め所」があり、年間を通じて筆を納めることも出来ます。
荏柄天神社の初天神祭と筆供養の様子
始まる15分ほど前に荏柄天神社へ到着
例年は10時30分から始まりますが、この時は13時からスタートだったため、13時からの執行という張り紙が出ていました。
徐々に人が増えてきます。
参道の中央に置かれた筆をお焚き上げする入れ物は、梅を象って作られた梅鉢と呼ばれるものです。
荏柄天神社は、梅の早咲きで有名で、この時期であれば梅が既に咲いています。
13時まで残り3分ほどになった時、拝殿の中へ神職の方や参列者が入っていきました。
荏柄天神社に神職の方はそれほど多く無いけど、やたらと神職の服装をした人が入っていきますが、鶴岡八幡宮の神職の方です。
荏柄天神社の初天神祭・筆供養は、鶴岡八幡宮の神職の方が執行しているようです。
13時になり初天神祭の神事が始まります。
結構長くて20分くらいは行っていました。
13時20分頃になり、拝殿から神職の方が出てきます。
先頭の方は、鶴岡八幡宮の吉田茂穂宮司です。
参道にて筆供養の神事へと移ります。
お焚き上げをする筆を清めているのでしょうか。
火が専用の箱から取り出されます。
鶴岡八幡宮の宮司が火をつけていきます。
徐々に梅鉢全体に火が広がっていきます。
筆を燃やす光景ってあまり見ないですから、少し変わった光景に見えます。
その後、筆が追加されて燃やされていきました。
その後、神職の方々や参列者に見守られて無事に筆供養が終わっていきます。
10日前には左義長神事(どんど焼き)も行われているので、火を扱う神事が続く荏柄天神社です。
神職の方が去り筆供養も終了となりますが、その後もしばらくは燃えていました。
14時近くになると参列者も少なくなります。
荏柄天神社の初天神祭・筆供養に行こう
書道をしていたり、絵画を書いていたり、漫画を書いていたり、筆を使う職業や趣味の方で、使わなくなった筆がある人は荏柄天神社の筆供養に参列して、筆を供養されてみてはいかがでしょうか?
そして新しい気持ちで筆を使ってみるのも良いのではないでしょうか?
900年以上の歴史ある荏柄天神社の初天神祭と筆供養、是非1度見に来てください。
以上、荏柄天神社の初天神祭・筆供養についてでした。
- 住所:〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂74
- TEL:0467-25-1772
- 御朱印:あり
- 参拝可能時間:8:30~16:30(三賀日は異なる)
- 社務所受付時間:9:30~16:00(御朱印は8時30分より)
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