荏柄天神社で毎年2月8日に行われる針供養を見てきました。
主に針を扱う仕事の方が参列しますが、鎌倉の2月の風物詩にもなっており、見学に訪れる人も数多くいます。
荏柄天神社の針供養の様子を写真を添えて紹介します。
荏柄天神社の針供養について
荏柄天神社の針供養は曜日に関係なく、毎年2月8日に行われます。
時間については、過去5年間は10時30分から行われています。
ただし荏柄天神社の祭事は、年によって時間が変更されることもあるため、念の為に事前に公式サイト等で確認されることをおすすめします。
針供養について
2月8日や12月8日は「事八日」「事始め」「事納め」と呼ばれる日で、いろいろな解釈がありますが、物忌日とされており。仕事を早く切り上げたり、慎んだりする風習がありました。
また江戸時代に淡島神社の祭神・少彦名命が裁縫を初めて教えた神ということから、淡島信仰と結びついて針供養が始まったと言われています。
関東では2月8日に、関西では12月8日か2月8日に針供養が行われることが多くなっています。
淡島明神に祈願するのが本来ですが、鎌倉にはないため天神社で定着しました。
裁縫に関係のある職種ではこの日は仕事を休み、古い針や折れた針を豆腐に刺して供養し、針仕事の上達を祈願するそうです。
昇殿供養
拝殿に入り(昇殿)、神職の方からお祓いを受けて供養したい場合は、事前(当日可)に申請し初穂料を支払うことで可能です。
初穂料は3000円からとなっています(2022年2月の時点)。
荏柄天神社の針供養の様子
当日の9時くらいになると、拝殿の前で針供養の準備が始まります。
針供養をされる方向けに説明も書かれています。なお医療用針は受け付けていません。衛生面を考えたら当然ですね。
10時30分少し前になると昇殿供養を申し込んでいた人が呼ばれ、拝殿に入ります。
その後、神職の方が来て拝殿に入り、針供養の神事が始まります。
神事は20~30分ほどで終わり、その後は境内で一般の方も含めての針供養が始まります。
神職の方が大きな特製の絹豆腐を設置します。
この豆腐に持参した針を刺して供養をしていきます。
お賽銭(志納)を入れ、豆腐に針を刺し、お参りしていきます。
豆腐には次から次へと針が刺されていきます。
ちょっと豆腐が可愛そうで、豆腐供養をしてあげても良いのでは?と思ってしまいました。
いろいろな針が刺されていますが、医療用針は禁止のはずなのに、なぜか鍼灸用の針が刺さっています。
だいたい30分くらいで針を刺す人はいなくなりますが、15時くらいまでは豆腐は置かれていて、針を刺して針供養が出来るようになっているそうです。
荏柄天神社の針供養へ行こう
豆腐に針を刺して針を供養する荏柄天神社の針供養、あまり見られるものではありません。
もし2月8日に鎌倉に来ることがあれば、参拝と合わせて見てはいかがでしょうか?
この時期の荏柄天神社は梅も咲いて春らしくなってくる頃です。
以上、荏柄天神社の針供養についてでした。
- 住所:〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂74
- TEL:0467-25-1772
- 御朱印:あり
- 参拝可能時間:8:30~16:30(三賀日は異なる)
- 社務所受付時間:9:30~16:00(御朱印は8時30分より)
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