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初夏に大江稲荷に参拝に行ってきた

大江稲荷 神社訪問・参拝レポート

稲荷神社としては珍しい倉稲魂神(宇迦之御魂神)や保食神を主祭神としない大江稲荷へ、6月の中旬に参拝に行ってきました。

車で行くと見逃してしまいそうな場所にある大江稲荷の初夏の様子を紹介します。

「鎌倉殿の13人」の1人となる大江広元を御祭神とする神社です。

大江稲荷は、バスで行くのがおすすめ

大江稲荷は、駐車場がないためバスで行くのがおすすめです。

十二所神社バス停と十二所バス停の中間くらいにありますが、やや十二所神社バス停からの方が近くなっています。

大江稲荷の入口

十二所神社バス停から滑川沿いを歩いてきて、大江稲荷へつながる道と交差しているところが上記の写真です。

車で来ると見逃してしまいそうな場所ですし、そもそも駐車場が無いので車で来ても近隣の方に迷惑なだけです。

大江稲荷、入口から見たところ

大江稲荷の入口となる道を見たところ、奥に鳥居が見えてその後ろに森が広がります。

大江稲荷の御祭神は鎌倉殿の13人の大江広元

大江稲荷 入口の看板

急傾斜地で危険なエリアを示す看板の下に大江稲荷の案内板がありました。

大江稲荷 説明板

大江稲荷

祭神は大江広元公である。
源頼朝が鎌倉幕府を開いた際、政府の初代別当(長官)として、頼朝の右腕を勤めた人物。
初午祭(はつうままつり)では、神主ではなく御本尊の大江広元木像を祀る、十二所の五大堂明王院のご住職が、読経供養する。

上記のように書かれていました。

通常、稲荷神社は倉稲魂神(宇迦之御魂神)や保食神が主祭神となりますが、人が主祭神になっているのは非常に珍しいです。そもそも稲荷神とは関係ない人が稲荷神社の主祭神になれるものなの?と思うのではないでしょうか?

ただ由緒が明確にわかっていない神社なため、なぜ大江広元が主祭神になっているのかは不明です。

一説では、大江広元公の邸宅(自宅)にあった稲荷社が元になっていて、大江広元公が亡くなった際に一緒に祀るようになったとも言われています。

今でも会社や大きな自宅を持つ人は敷地内に安全祈願等の目的で神社を建てることがあるので、稲荷信仰が強かった鎌倉で、大江広元公の邸宅に稲荷神社があったとしても不思議ではありません。

なので個人的には、大江広元公の邸宅にあった稲荷社が元になったというのが一番納得出来る由緒です。

なお大江稲荷の裏側の山の中には大江広元公のお墓と伝わる場所があったり、4~5分ほど歩いたところには大江広元邸跡(石碑のみ)があります。

鶴岡八幡宮にほど近い法華堂跡と言う場所にも大江広元公の墓所がありますが、こちらは後に作られたもので本来の大江広元公の墓所では無いとされています。

大江稲荷の初夏の様子

大江稲荷の鳥居と階段

大江稲荷は小さな神社で、上記写真のように階段があり、上った先にお社があります。

大江稲荷

初夏であれば入口に紫陽花が咲いて、鎌倉らしさを感じられます。

大江稲荷 参道

階段を少し上り最初の鳥居をくぐったところ。

「正一位 稲荷大明神」の幟と二の鳥居、そしてお社が見えてきます。

大江稲荷

「正一位 稲荷大明神」ってどこでも見るけど、正一位というくらいだから階級を示すものじゃないの?と思うかもしれませんね。

元々は階級を示すものですが、稲荷神社に限って言えば、どの稲荷神社も勝手に名乗れるもので、あまり大した意味はありません。

なお稲荷神社がどこでも正一位と名乗れるようにしたのは、源頼朝とも関係の深い後鳥羽天皇だと言われています。

大江稲荷

鳥居にある社号額は「大江稲荷」と書かれています。

大江稲荷のことを「大江稲荷社」「大江稲荷神社」と紹介しているところもあるのですが、現地で「大江稲荷」以外の紹介って全く見ないんですよね。

二の鳥居を抜けて、拝殿の前へ

大江稲荷

朱塗りの拝殿の中い小さなお社が入っている簡素な作りです。

大江稲荷の石灯籠

大江稲荷の石灯籠

石灯籠は左右にあります。

大江稲荷

お社の中には陶器製のお稲荷様が鎮座していました。

大江稲荷

改築を行った際の寄附金名簿が拝殿の中にありましたが、一番最初の一番金額を出しているのは明王院となっていました。

二拝二拍手一拝で参拝して神社を後にしました。

大江稲荷へ行こう

大江稲荷

大きな神社ではない、むしろ小さなひっそりと建っている神社ですが、鎌倉幕府で大きな影響力を持っていた大江広元を御祭神とする神社です。

歴史好きな方は、訪れてみてはいかがでしょうか?

帰りに明王院により、そのまま山の中にある大江広元公のお墓にも言ってみると気分が高まるかもしれません。

以上、初夏の大江稲荷の参拝レポートでした。

  • 住所:〒248-0001 神奈川県鎌倉市十二所114
  • TEL:-
  • 御朱印:なし
  • 参拝可能時間:24時間(夜は危険)
  • 社務所受付時間:社務所なし
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