鎌倉市手広にある三十番神宮へ、夏真っ盛りの7月後半に参拝に行ってきました。
正式名称(法人登録名や神社庁への届け出名)は稲荷神社となっていますが、稲荷神社という人は少ないのが面白い神社です。
境内の様子からわかりにくい神社への入り方も写真を添えて紹介します。
三十番神宮なのに稲荷神社となっている理由
国税庁に登録されている法人名や神社庁に登録されている名称は「稲荷神社」なのに、扁額には「三十番神宮」と書かれています。
なぜ三十番神宮なのに稲荷神社と呼ばれるかと言えば、明治初期の神仏分離にともない、神仏習合の寺社はどちらかに変更するか取り壊しとなることになり、三十番神を祀っていた神社は取り壊しの対象となることが多く、取り壊しにならないために稲荷神社にあわてて変更したとされています。
だから稲荷神社として届けてあるけど、実際には三十番神と呼ばれる30柱(柱は神様を数える時の単位)を祀っている神社です。
稲荷神社に変更する時に稲荷社の祠を譲ったのが、島村家だったとされています。
島村家の稲荷社と言えば経六稲荷社や経八稲荷堂などの経○稲荷があるので、ひょっとしたらこの稲荷神社も経○稲荷の1つだったのかもしれませんね。
三十番神宮への入り方
三十番神宮をGoogle Mapで見ると周りを建物で囲まれ、どこから入れば良いかわからなくなっています。
入り方は下記の図の通りです。
手広児童遊園から振り返った時の光景が下記の写真です。
ここを少し歩いていくと
右側の塀が切れるところで細い路地があります。この路地へと入っていきます。
すると鳥居が見えてくるので、ここが三十番神宮です。
三十番神宮の境内と社殿
夏の三十番神宮は草木が茂り鬱蒼としていて、更に妙に蝉が多くて蝉の鳴き声がすごい状態になっていました。
境内には庚申塔や五輪塔がありました。
夏は草木がしげり社殿の全景を撮影するのが無理な状態になっていました。
社殿の前には石祠の稲荷社があります。これが稲荷神社たる所以です。社殿の意味は?と聞きたくなります。
石祠の前にはお狐様が置かれていました。
社殿は特別大きい訳では無いものの、境内の広さの割には大きいように感じました。
鈴は、普通に取り付け垂れていました。
賽銭箱が無いからか、お賽銭が社殿の前に置かれています。
管理人もお賽銭をおいて二拝二拍手一拝をして参拝しました。
社殿の中を覗かせていただきました。小さなお社がいくつか置かれていました。
社殿の上、瓦部分を見ると鐙瓦として唐獅子が取り付けられていました。
社殿の横には保護のためか板が取り付けられています。
ぐるっと社殿の周りを歩いていたところ、隣の敷地が見え、そこにはお社が置かれていました。おそらく個人の稲荷社だと思われます。
夏の三十番神宮はうるさかった
この夏、数十社の神社を訪れましたが一番蝉の鳴き声がうるさかったのがここ三十番神宮でした。狭い割に蝉が異常にいて、参拝中も蝉がぶんぶん周りを飛んでいて、なんでこんなにも蝉がいるんだろう?と不思議に思ったくらいです。
至るところに蝉がいて、簡単に撮影出来る状態でした。
さすがにうるさいのと草木で社殿の全景が見えないことから、夏よりは秋から春にかけて参拝した方が良さそうです。
以上、夏の三十番神宮(稲荷神社)への参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0036 神奈川県鎌倉市手広3-13-8
- TEL:-
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜は不審者扱いされるかも)
- 社務所受付時間:社務所なし
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