江ノ電「極楽寺駅」からもほど近い場所にある熊野新宮へ、7月の後半の夏真っ盛りの時期に参拝に行ってきました。
元々は極楽寺の境内にあった神社ということで、極楽寺の参拝の際に立ち寄って欲しい神社です。
実際の参拝に訪れた様子を写真を添えて紹介します。
極楽寺駅から徒歩5分の熊野新宮
熊野新宮は極楽寺駅から徒歩5分ほどの比較的駅に近い場所にあります。
トンネルから出てくる江ノ電が見られる唯一の場所を通り、進んでいくと右側に熊野新宮の案内碑があります。
中央に「熊野新宮」と刻まれ、左右に「八雲神社」「諏訪神社」と刻まれていますが、この2社は昭和初期に熊野新宮に合祀された神社です。
鎌倉って合祀した神社も社号標や社号額(扁額)に書くことがあるのが面白いな~と思います。
この案内標のあるところを右に曲がって進んでいけば熊野新宮です。
突き当り(に見えるけど左に道がある)に鳥居が見えてきます。
夏場だと青々とした緑が熊野新宮の後ろに広がっています。熊野新宮の後ろは山を超えると、紫陽花で人気の長谷寺の展望散策路です。
もちろんこちらから普通の人では山を超えて行くことは出来ません。
熊野新宮の境内の様子
石の鳥居をくぐり階段を上って境内へ
熊野新宮の狛犬様
参道の脇には狛犬様が鎮座しています。
一般的に狛犬様は、参道を向いていますが、こちらの狛犬様は参道を並行した方向を向いています。
正面から見ると左側の狛犬様はニヒルな笑顔、右側の狛犬様ははっきり笑顔という感じで、ともに愛嬌がありました。
古神札収納所もあり、御札等を納めることも出来ます。
熊野新宮の社殿
社殿は風格のあるものです。
軒下の中央を見ると鳳凰と龍神が掘られています。
左右には唐獅子の木彫りが取り付けられています。
唐獅子の斜め下には鳥の木彫り、この鳥は何の鳥なんでしょうね。
社殿自体にも片面3体、両面で6体の唐獅子の木像が取り付けられていました。
後ろに回ってみると幣殿があり本殿があります。
丁寧に作られた社殿ということが伝わってきました。
社殿左側の奥にはなぜか流し台、水も出るようになっていました。お祭りの時にでも使うのでしょうか。
熊野新宮の社務所
社殿の右側には社務所らしい建物があり、トイレマークのついたドアもありました。
ただしトイレには鍵がかかっており、使うことは出来ませんでした。
ガラス戸から中を覗くと神輿がありました。
社殿の左側にも建物があったのですが、こちらは倉庫のようでした。
山岳信仰の石碑群
社殿を向いて左側に石碑が多く建っているところがあります。
一番大きな石碑には「国常立尊 御獄山神社」と刻まれ左右には「八海山神社」「三笠山神社」と刻まれています。
蔵王権現を祀っていた神社の石碑ですが、なぜここにあるのかはわかりません。
他にも富士浅間大神、白川神社、長崎神社などと刻まれた石碑があります。
庚申塔も置かれていました。
夏の熊野新宮へ行こう
夏の熊野新宮に訪れて思ったのが周りに木々が多いため、思ったよりは暑くなかっということでした。
日当たりの良い神社なので暑いと思っていたんですけどね。
また木々の緑が濃く、参拝者も多く無いので、リラックス出来る神社です。
元々は、極楽寺内にあったとされる神社なので、極楽寺に参拝に訪れた時に合わせて参拝されてみてはいかがでしょうか。
以上、夏の熊野新宮の参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0023 神奈川県鎌倉市極楽寺2-3-1
- TEL:0467-22-3251(御霊神社)
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間
- 社務所受付時間:社務所なし
鎌倉の代表的な神社