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御朱印のネット通販に思うこと

御守 神社に関するコラム・エッセイ

ここ数年で、ネット通販で御朱印を販売(ここではわざと販売と書いています)する神社が増えてきました。

御朱印ブームで問題が顕著になってきた2015年から2018年頃には、常識はずれな振る舞いや言動で寺社を困らせている一部の人がいて社会問題にもなりました。

その時にテレビのインタビューに答えていた神職の方が「御朱印は参拝に訪れたことの証であり、ただ集めれば良いというものではありません」と答えていたのが印象的でした。

しかし、ネットで簡単に神社から御朱印が買えるようになってしまったら、テレビで答えていた神職の方はどう思うのかな?と考えてしまいました。

ネット通販で買える御朱印について思うところを書いていきます。

鎌倉市内の神社でネット通販で御朱印を販売している

龍口明神社

鎌倉市内の神社でもネット通販で御朱印を販売している神社があります。

龍口明神社です。

18000円のパワーストーンブレスレット御守りから、500円の限定御朱印まで販売しています。

例えば御守とか御札など、この御時世なので、買いにいけない人のために販売する分には良いと思うのですが、さすがに18000円のパワーストーンブレスレット御守りや御朱印には引いてしまいました。

御朱印は参拝の証ではないのか?という問題

神社本庁のホームページにはこのように書かれています。

神社参拝した証として戴く「御朱印」。

(中略)

鉄道網が整備された明治以降には、巡拝旅行と集印が盛んに行われるようになりました。それに伴って、案内本や旅行記といった書物も出版されるようになり、昭和10年頃から「御朱印」という呼称が見られるようになります。

遠路をこえて叶った神社参拝。

敬神の思いの結晶ともいえる御朱印帳は、昔も今も、まるで参拝した時の感動を永久保存してくれるかのような掛替えのない存在といえましょう。

神社本庁 御朱印 より

神社本庁も御朱印は神社参拝したことの証としています。

それなのに神社本庁に属している神社が御朱印のネット通販をするのはどうか?と思いました。

以前、御朱印をスタンプラリーや転売目的等で御朱印を求めにやってくる人に対して、いろいろな神社が下記のように答えていました。

  • 御朱印はスタンプラリーでは無い
  • 参拝が先で御朱印は後
  • 来てもいない神社の御朱印を持っていて何の意味があるのか

管理人自身もこれらの意見には賛成だからこそ、ネット通販で御朱印を販売することはやめて欲しいと思っています。

今まで、御朱印をネット通販していた神社は単立系・新興宗教が多かったのですが、神社庁に登録されている神社が行うようになったことで、時代の変化は感じています。

ネット通販が主流になっている神社

北海道小樽市に「金吾龍神社」という神社があります。東京になぜか「東京本宮」がありますが、この神社名で検索をすると下記のとおりです。

金吾龍神社の検索結果

2024年10月4日の検索結果

Google検索の1位から3位までがネットショップになっています。神社本来のホームページはなんと6位でした。

さすがに神社名で検索して検索結果上位がネットショップばかりになると、それで良いのかな?とは思ってしまいます。

時代の変化で神社のネット通販は致し方ない部分もある

2020年から続く新型ウイルスの問題は神社にも大きく影響しました。

有名な神社ほど観光に大きく依存していた部分もあり、賽銭の減少、御朱印発行の減少が起こりました。

お祭りの中止も当然多くの神社で起こりました。

また引越しや新規で家・建物を立てる人が減り、地鎮祭等の出張祭事も減り、神社に入るお金が大きく減る事態となっています。

元からの宗教離れで出張祭事が減っていた中での新型ウイルス問題で神社として存続そのものが難しくなったところもあるでしょう。

実際に破産した神社もあると聞いています。

だからこそ、神社も新しい施策を考え、少しでもお金が入るように工夫をしているところも増えています。

その一環として、御朱印のネット通販は致し方ないものだという意見もあり、御朱印のネット通販反対の立場からしても、やむを得ないのかな…と思う部分はあります。

もちろん御朱印のネット通販は、神社それぞれの判断で決めれば良いことで第3者が、口出しをすることでは無いことかもしれません。

でも、御朱印のスタンプラリー化や転売等を問題視していたのを神社業界が忘れて、ネット通販を行う神社が増えだしたら、御朱印って何だったの?となるように思う今日このごろです。

以上、御朱印のネット通販に思うことでした。

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