5月後半の初夏、大船駅付近で買い物をすべく松竹通りを歩いていたら、小さな神社を発見、山蒼稲荷神社と社号額に刻まれていました。
大船の発展と共に歩んできた地元の方に愛される神社ですが、実際、どんな様子の神社なのか写真を多めに紹介します。
松竹通りにある小さな神社が山蒼稲荷神社
1936年から2000年まで存在した松竹大船撮影所、その跡に建つイトーヨーカドー大船店(松竹大船ショッピングセンター)から大船駅までの通りが、松竹通りです。
イトーヨーカドーから大船駅に歩いていく途中にふいに鳥居が左側に現れます。
ここが山蒼稲荷神社です。
松竹通りからだと社殿は見えず、鳥居とその奥にもう1つある鳥居しか見えません。
山蒼稲荷神社の境内の様子
社号額には少し見えにくいですが「山蒼稲荷神社」と刻まれています。
鳥居のすぐ後ろには石灯籠が1対ありました。
鳥居の前で軽く会釈をして境内へ
少し歩くと2つ目の鳥居と石灯籠、その奥に手水舎とお稲荷様が見えてきます。
鳥居の奥に小さな社殿が見えます。
鳥居をくぐるとすぐに手水舎がありました。稲荷神社らしく朱塗りです。
手水舎には柄杓が置かれていました。
小さい神社だと手水舎に水道の蛇口があっても、元栓が閉められていて水が出ませんが、蛇口をひねってみると水が出ました。
手を清めて参拝をすることが出来ます。
手水舎の後ろには山蒼稲荷神社由緒碑と書かれた石碑があり、山蒼稲荷神社の由緒が書かれています。
ただ漢字とカタカナの旧書で書かれているため、少し意味がわかりにくくなっています。
昭和57年(1982年)11月3日に建てられたようなので、普通に書いてくれれば良かったのにな~と思います。
社殿の前には1対のお稲荷様が鎮座しています。
ちょっと個性的な顔立ちのお稲荷様です。
お稲荷様に一揖(軽く会釈すること)して、社殿の前へ
鈴を鳴らし
お賽銭を入れ、二礼二拍手一礼で参拝です。
地元で愛される山蒼稲荷神社
振り返って帰ろうとするとお稲荷様が乗っている台に目が行きました。
この付近の商店会や町内会、そして松竹株式会社の名前が刻まれており、地元の人に愛されている神社なんだろうな~ということがわかります。
タウンニュースのこんな記事がありました。
大船にある「山蒼稲荷神社」で2月23日、鳥居竣工の清祓式が行われた=写真。
今回完成したのは石製の鳥居。元々あった木製の鳥居が腐朽したことから、神社の管理を担う松竹前町内会(岩崎安男会長)をはじめ、地元の商店会や地域住民らから約300万円の寄付金を募り、鳥居と社殿内の鏡などを新調した。
2019年3月1日号より
2019年なのでそれほど古い記事ではありません。
地元の人達が寄付を集めて鳥居などを新調したというものです。
山蒼稲荷神社は、1930年と昭和5年に出来た鎌倉の中では比較的新しい神社です。
元々は松竹大船撮影所のあった場所に建っていたそうで、大船撮影所が作られることになり現在地に移されたそうです。
初夏の山蒼稲荷神社へ行こう
初夏の大船はそれほど暑くもなく、散策しやすい陽気です。
境内には紫陽花も若干あり、初夏らしさを演出してくれています。
御朱印はなく、広い神社でもありませんが、何となく暖かい気持ちにさせてくれる神社です。
大船駅付近に訪れた時はぜひ立ち寄ってくださいね。
- 住所:〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船2-21
- TEL:なし
- 御朱印:なし
- 参拝可能時間:24時間
- 社務所受付時間:社務所なし
- 拝観時間:24時間
鎌倉の代表的な神社