星月井碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。
星月井(星月の井・星ノ井)は鎌倉十井の1つで、極楽寺坂切通の入口とも言える場所にあり、その井戸の由緒が碑文に刻まれています。
極楽寺駅から長谷駅に向かう坂道にあり、6月の紫陽花の時期や紅葉の時期には多くの人が訪れる場所です。
星月井碑 詳細とアクセス方法
- 読み方:ほしつきのいひ
- 文化財区分:なし(旧跡碑)
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下23-12
- 建立:1927年(昭和2年)3月
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
星月井碑へのアクセス方法・行き方
- 江ノ電「極楽寺駅」から徒歩約5分(約400メートル)
- 江ノ電「長谷駅」から徒歩約5分(約400メートル)
長谷駅と極楽寺駅の中間にありますが、この辺りの散策を行うのであれば極楽寺駅から向かうのがおすすめです。極楽寺駅からだと下り坂になるため、上り坂に比べると楽です。
星月井碑の写真と碑文と意味
星月夜ノ井ハ一ニ星ノ井トモ言フ
鎌倉十井ノ一ナリ
坂ノ下ニ属ス
往時此附近ノ地老樹蓊鬱トシテ晝尚暗シ
故ニ稱シテ星月谷ト曰フ
後轉ジテ星月夜トナル
井名蓋シ此二基ク
里老言フ
古昔此井中晝モ星ノ影見ユ
故ニ此名アリ
近傍ノ婢女誤テ菜刀ヲ落セシヨリ以來星
影復タ見エサルニ至ルト
此説最モ里人ノ為メニ信ゼラルルガ如シ
慶長五年六月
徳川家康京師ヨリノ歸途
鎌倉ヲ過リ特ニ此井ヲ見タルコトアリ
以テ其名世ニ著ハルルヲ知ルベシ
水質清冽最モロに可ナリ
星月夜ノ井は、星月夜の井、星の井とも言います。鎌倉十井のひとつです。坂ノ下にあります。
昔この辺りは、古くからの木が多く昼なお暗かく、そのため星月谷と言いましが、後に星月夜と言うようになりました。 井戸の名前は、おそらくここからきたのものです。
この土地の老人達が言うのは、昔はこの井戸の中に昼間でも星の影が見えたので、この名前が付いていた、しかし近所の女性が誤って包丁を落してからは、星影がみえなくなったとそうです。
この逸話はこの辺りの人が最も信じています。
慶長5年(1600年)6月に、徳川家康が京都より帰る途中に鎌倉を通り、この井戸を見ました。それ以来世によく知られるようになりました。
水質は清く冷やかで、飲むのも良いとのことです。
碑の横には上記写真のように井戸の跡や石塔、説明板が建っています。
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