極楽寺坂碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。
鎌倉七口の1つで極楽寺坂切通、成就院の東結界側の入口近くにあります。
極楽寺駅から長谷駅に向かう坂道が極楽寺坂であり、6月の紫陽花の時期や紅葉の時期には多くの人が訪れる場所です。
極楽寺坂碑 詳細とアクセス方法
- 読み方:ごくらくじざかひ
- 文化財区分:なし(旧跡碑)
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下23-10
- 建立:1932年(昭和7年)3月
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
極楽寺坂碑へのアクセス方法・行き方
- 江ノ電「極楽寺駅」から徒歩約5分(約350メートル)
- 江ノ電「長谷駅」から徒歩約6分(約500メートル)
極楽寺駅から向かうのが下り坂になっているので、上り坂が苦手な人にはおすすめです。
極楽寺坂碑の写真と碑文と意味
此所往古畳山ナリシヲ
極樂寺開山忍性菩薩
疎鑿シテ一條ノ路ヲ開キシト云フ
即チ極樂寺切通ト唱フルハ是ナリ
元弘三年ノ鎌倉討入リニ際シ
大館次郎宗氏 江田三郎行義ハ
新田軍ノ大将トシテ此便路ニ向ヒ
大佛陸奥守貞直ハ鎌倉軍ノ将トシテ
此所ヲ堅メ相戦フ
管理人訳
ここは昔、山が重なっていましたが、極楽寺を開山した忍性が一本の路を切り開いたと伝えられています。
その極楽寺切通と言うのはこの坂のことです。
元弘3年(1333年)、鎌倉討入で、大館宗氏と江田行義の新田軍がこの道に向かいました。鎌倉軍は大仏貞直(北条貞直)を大将として、この坂に陣取って相戦った場所です。
切通は、山に囲まれた鎌倉でよく見かけるもので、山を削り取って道にしているものです。
極楽寺坂を実際に歩いてみるとわかりますが、切り立った崖が左右にあるのがわかります。なお元々の極楽寺坂はもう少し浅く、現在の状態になったのは近代になってからです。
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