年に4日間のみ建物内の一般公開が行われる旧華頂宮邸の春の施設公開に行ってきました。
昭和初期に建てられた洋館で、重厚な雰囲気があり1度は見て欲しい建物です。
実際に訪れた様子を写真を多めに紹介します。合わせて注意点も紹介します。
旧華頂宮邸の施設公開(建物内公開)について
旧華頂宮邸の施設公開(建物内公開)は、例年4月の上旬から中旬の土日の2日間と、10月の上旬から中旬の土日の2日間、合計4日間が行われます。
ただし2020年・2021年は中止となり、2022年の秋の公開(2022年秋は11月5日・6日の開催)から再開されました。
2023年春は、4月15日・16日の2日間で行われました。
新型感染症などが流行ると中止になることもあるため、実施されるかどうかは、鎌倉市の公式サイト「旧華頂宮邸の保存と活用」で確認してください。
見学料は無料となっています。ただし募金は受け付けています。
館内は古い建物のためバリアフリー対応にはなっていません。また小学生以下のお子さんは、保護者の同伴が必要です。
また下記のことについては控えるように(実質禁止)なっています。
- 動画撮影一切(敷地内・館内ともに)
- 営利目的での撮影一切
- 敷地内及び館内において、持ち込み品・小道具を使用する撮影その他これらに類する撮影
- 館内において、建物を傷つけるおそれのある三脚、一脚、レフ板、自撮り棒等の使用
- 一人の被写体に対し、撮影者が複数となるモデル撮影
- 5人以上集まっての撮影
これは、かつてマナーの悪い見学者が居たために、設定されたものです。マナーを守って撮影は行うようにしましょうね。
なおこの記事ではほとんど人が写っていませんが、かなり人で混雑することもあり、人を写さないで建物内が撮影出来る状態になるかは、運やその時次第です。
過去の公開時の人数を調べると2日間で700~2000人くらいになっているようで、少ない時なら、タイミングがよければ人のいない写真を撮ることも可能です。
事前の注意点
旧華頂宮邸は、一般利用者が利用出来るトイレがありません。そのため、事前にトイレは済ませておくことをおすすめします。
一番近いトイレは、徒歩4~5分のところにある報国寺の公衆トイレです。
旧華頂宮邸、施設公開の様子(内部の様子)
訪れた日はあいにくの雨でしたが、開館10分前に訪れたところ、既に10人近くの人が並んでいました。
開館は10時からで時間通りに館内へと案内されました。
旧華頂宮邸の1階
初めて入る旧華頂宮邸の館内、歴史を感じさせてくれる重厚感があります。
入口からはスリッパに履き替えて中へと進みます。
玄関のホールから中へ進むと右側にダイニングルームがあります。
ここで珈琲をいただくことも出来ます。珈琲は料金は決まっていませんが、寄付として募金を受け付けています。
反対側を見るとホール状になっています。
ホールの中央にある大理石で囲われた暖炉っぽいものがありますが、中にはセントラルヒーティングのスチーム暖房が入っています。
ホール中央付近、ここから庭園を眺められるようになっています。
あいにくの雨でしたが、山側に山藤が咲いていて春らしさを感じさせてくれました。
ホールの奥にはサンルームっぽい部屋があり、ここでも珈琲をいただくことが出来ます。
実際にここで珈琲をいただきました。
ホールから出て再び入口へ、階段があり2階も見学出来るようになっていますが、1階にはもう1部屋あります。
この部屋には旧華頂宮邸の説明のパネルが置かれていました。
上記の説明パネルの写真はパソコンであればクリックで拡大します。
旧華頂宮邸の2階
階段を上って2階へ
この階段のあるホールが非常に昔ながらの建物らしい雰囲気があります。
階段の天井を見ると波上になっています。階段を上る音を反響させないように工夫したのかもしれませんね。
2階にもいくつか部屋がありますが、お風呂場も公開されています。
かなり改修されているようで、出来た当時とは全く違うものになっているそうです。
そもそも昭和初期にシャワーなんてありませんからね。
順路が示されており、2階をぐるっと周るようになっています。
2階のメインルーム
重厚な雰囲気です。
和室も2部屋あります。
各部屋には花が活けられていました。
装飾は思ったよりも派手では無い旧華頂宮邸
旧華頂宮邸の内部を見て、思ったのが思ったよりも装飾が派手ではなく、シンプルだなということ。
例えば天井の漆喰による装飾は線のみで至ってシンプルです。
シャンデリア等の灯りの上の天井の漆喰の装飾もシンプルでした。
明治大正時代に建てられた洋館は、割りと天井の装飾が派手なところも多いのですが、昭和になるとシンプルになるのでしょうか?
ただシンプルさがまた良い雰囲気を醸し出していることも確かです。
鎌倉という自然の多い地で過ごすのにはちょうど良いくらいの装飾かもしれません。
もっとも館内で説明をしてくれているボランティアの方の話だと、持ち主がかなり変わって、そのたびに今でいうリフォームが行われているため、建てられた当時の装飾はほとんど無いだろうということでした。
聖地・ロケ地にもなっている旧華頂宮邸を見に行こう
鎌倉は都内からも近いこともあり、いろいろなドラマや映画のロケが行われます。
旧華頂宮邸も、いろいろなドラマのロケやアニメの舞台として登場しています。
- モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐(ふくしゅう)ー
- 執事 西園寺の名推理
- IQ246~華麗なる事件簿~
- ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
- 結城友奈は勇者である~鷲尾須美の章~
少し調べただけでも、これだけのドラマやアニメで登場しています。
主人公が旧家でお屋敷に住んでいる設定だとよく使われています。
実際に訪れてみると「あのドラマもここで撮影されたのでは?」と思うかもしれません。
機会があれば、是非旧華頂宮邸の施設公開に訪れてくださいね。
以上、旧華頂宮邸 春の施設公開(建物内公開)についてでした。
- 住所:〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺2-6-37
- TEL:0467-61-3477(都市景観部都市景観課都市景観担当)
- 見学可能時間:庭園は10:00~16:00・10月から3月は15時まで
- 見学料:無料
- 定休日:月曜・火曜(祝日の場合は次の平日)・年末年始
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