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石川邸(旧 里見弴邸)の内部見学へ行ってきた

石川邸(旧里見 弴 邸) サンルーム 景観重要建築物訪問レポート

鎌倉市の景観重要建築物等になっている石川邸(旧 里見弴邸)の内部見学に行ってきました。

以前は行われていることは知っていましたが、検索しても現在行われているかどうかわからず、恐る恐る行ってみたものの、拍子抜けするくらい見学させてもらえました。

実際に内部を見学させてもらった様子を写真を添えて紹介します。

石川邸(旧 里見弴邸)の見学は月曜日のみ

鎌倉市のホームページでは「公開はしていません」と書かれていますが、以前は月曜日のみ、入館料500円で見学出来ると見たことがあったので、とりあえず実際に現地に行って確認してみよう!ということで行ってきました。

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸は、西御門の中でも奥の方で、この先は行き止まりになるところにあるため、普段は住んでいる方くらいしか通らないエリアです。

少し手前には来迎寺八雲神社があるものの、そこまでしか観光で訪れる人も来ません。

訪れてみて実際に門は開いている・・・

西御門サローネ 案内板

門柱には「西御門サローネ」と書かれ、公開日や開館時間、入館料が書かれています。

石川邸(旧里見 弴 邸)

条件はクリアしているので、恐る恐る玄関まで行き、玄関を少しあけて「すいませ~ん」と声をかけると紳士的な男性が出てきたので「見学させてもらえますか?」と聞いたところ「どうぞ!」と優しくおっしゃっていただけたので、入館料の500円を支払って入館しました。

内部見学は、毎週月曜日の11時から16時までですが、臨時休館になったり、年末年始と重なる時は休館となるそうです。

事前に電話で確認された方が良いかもしれません。

石川邸(旧 里見弴邸)の洋館の中

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸(旧 里見弴邸)の玄関ホール

中に入ると、出て来てくれた男性(現在、ここを管理している有限会社 studio accaの方)が、一緒になって説明してくれながら、案内してくれます。

500円の入館料は正直なところ、少し高いかな?と思っていましたが、きちんと一緒に回って説明してくれるのなら、非常に良心的な価格だと思いました。

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸(旧里見 弴 邸)主屋(ホール)

まずはメインとなる部屋(ホール)から。

ここを作った里見弴という方はどういう方なのか、どういう意図でこの建物を建てたのか、非常に詳しく丁寧に説明してくれます。

石川邸(旧里見 弴 邸) 内部のドアの蝶番

石川邸(旧里見 弴 邸) 内部のドアの蝶番

ここで面白かったのがホールのドアの蝶番です。

どちらにも折れ曲がるようになっている蝶番だということを教えてくれました。

ただこの石川邸、洋館として紹介されていますが、どちらにも曲がる蝶番というのは、日本建築を意識して作られたもので、洋館がベースにはなっているけど、ところどころ、日本建築のアイデアを盛り込んだ和洋折衷の建物だということも教えていただきました。

石川邸(旧里見 弴 邸) サンルーム

石川邸(旧里見 弴 邸) サンルーム

ホールとつながっているサンルームが、実際に住んでいた時、子どもたちの玄関となっていたとか、里見弴氏の生活まで教えてもらえました。

このサンルームを見て映画「ツィゴイネルワイゼン」の舞台となったと勘違いする人もいるとのことですが、それもそのはずだと。

というのも映画「ツィゴイネルワイゼン」の舞台となった旧有島生馬邸の有島生馬氏は、里見弴さんの実兄であり、実兄の家を見ていた里見弴さんがヒントをもらって設計していたため、似てしまったということでした。

石川邸(旧里見 弴 邸)暖炉

石川邸(旧里見 弴 邸)暖炉

暖炉1つとってみても、煉瓦をどう手配したのか、ストーリーがありました。

石川邸(旧里見 弴 邸)ナースコールに似たもの

石川邸(旧里見 弴 邸)呼出機

廊下にあった謎のもの、これ何かわかりますか?と質問されましたが、当然わかりません。

12個の穴がありますが、生きているのは左上だけなので、見ていて下さい、と言われ待っていると、左上の穴から「門」という文字が出てきました。

石川邸(旧里見 弴 邸)呼出機

石川邸(旧里見 弴 邸)呼出機

これは今でいうメイドさんが、どの部屋・どの場所で呼ばれたかを教えてくれるもので、ナースコールに似たものとのこと。

ブザーがなったら、どこで呼ばれたかこれを確認してその場所に向かったということでした。

石川邸(旧 里見弴邸)の茶室

石川邸(旧 里見弴邸)階段

石川邸(旧 里見弴邸)階段

2階は非公開になっていますが、階段の途中から日本家屋(茶室)に行けるようになっており、茶室に案内していただきました。

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸(旧 里見弴邸)茶室の外観

茶室は道沿いからも見えます。高床式になっていることもわかります。

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

まさに日本家屋という茶室、非常に趣があります。

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

この茶室が作られた昭和初期、この辺りはまだ家も少なく、西御門の谷戸の景色が見えていただろうことから、この高さにして、茶室から谷戸の景色を楽しんでいたのではないか?ということをおっしゃられていました。

風流ですよね。

石川邸(旧里見 弴 邸)

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

京間の4.5畳という茶室、とても落ち着きます。

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

石川邸(旧 里見弴邸)茶室

丸窓もあり、なんとなく鎌倉っぽいですよね。

ここで面白い話を聞きました。この邸宅が出来た当時、この辺りで最先端の技術を持って作っていたということ。

窓から見える風景にマンホールのような蓋がありました。そのマンホールの中に秘密があったということです。

ガスはまだ無かった時代ですが、ガスコンロがあったとのこと

そのガスコンロは生ゴミを入れるコンポストを作り、発生したメタンガスを使っていたとのことでした。2回くらいは鍋で煮炊きが出来るくらいだったそうです。

石川邸(旧 里見弴邸)へ行こう!

石川邸(旧 里見弴邸)

あまり観光で訪れるエリアでは無い西御門の奥にある石川邸(旧 里見弴邸)、実際に訪れて中を見学させてもらったら、思いがけないいろいろなことを教えていただきました。

特にどういう意図で作られたとか、完全に素人では無い目線からの説明

それもそのはず、現在ここを管理している「有限会社 studio acca」は一級建築士の寺務所であって、建築についてとても詳しい上に、いろいろ調べているからでした。

鎌倉駅からは少し遠いですが、鶴岡八幡宮の東側の鳥居からは徒歩10分くらいで到着します。

是非、石川邸(旧 里見弴邸)の内部見学に訪れてくださいね。

以上、石川邸(旧 里見弴邸)の内部見学レポートでした。

  • 住所:〒248-0004 神奈川県鎌倉市西御門1-13-10
  • TEL:0467-23-7477(西御門サローネ)
  • 見学可能時間:毎週月曜日 11:00~16:00
  • 見学料:500円
  • 定休日:火曜日~日曜日・年末年始等

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