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妙長寺の境内の様子と見どころ

妙長寺 寺院訪問・参拝レポート

小町大路を大町から材木座方面に歩いていると目に入る仏像(日蓮聖人像)が目印になっている妙長寺に参拝に行ってきました。

境内は小さいものの、いろいろなものが置かれていて、楽しめるようになっていました。

実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。

妙長寺と泉鏡花「みだれ橋」(星あかり)

妙長寺

妙長寺は、駐車場にもなっている参道の横にある日蓮聖人像が目印となっています。

日蓮聖人像

日蓮上人像も注目すべきですが、その横の塀にある説明板を見て下さい。

妙長寺と泉鏡花 説明板

文学案内板と書かれ「妙長寺と泉鏡花」と題されています。

泉鏡花の小説「星あかり」

泉鏡花は明治六年(一八七三) 石川県金沢市に生まれ、北陸英和学校を中退した。明治二十三年十一月、尾崎紅葉の門に入ろうとして上京したが、紅葉を訪問する勇気がなく、方々を彷徨した。 翌二十四年に鎌倉に来て、この妙長寺に七・八月の二か月間滞在した。その後、十月に思いきって紅葉を訪ね、入門を許された。以後創作に励み、小説家として認められ、数々の名作を残した。 この妙長寺 滞在の経験をもとにして、明治三十一年に小説「みだれ橋」を発表し、 後に「星あかり」と改題した。

上記のように書かれています。

ここ妙長寺で「みだれ橋」(現 星あかり)を執筆したと書かれていますが、みだれ橋とは、妙長寺のすぐ近くにある鎌倉十橋にもなっている橋のことです。

近くの啓運寺は、黒田清輝がアトリエとして使っていた時期があったとされ、この辺りでいろいろな文学作品・芸術作品が生まれたんだな~と思わせてくれます。

妙長寺の山門

妙長寺

妙長寺の最初の見どころは山門です。

この先から有料拝観エリアになります。

妙長寺の拝観料案内

有料と言っても100円の拝観料(維持設備・保護費用)です。

特徴的な山門ではありませんが、一般的な山門らしい山門です。

妙長寺の本堂と摩尼車

妙長寺 本堂

妙長寺2つ目の見どころが本堂です。

妙長寺 本堂の扁額

扁額は左から右への横書きで「妙長寺」と書かれています。

ここで注目して欲しいのが本堂の前にある下記のものです。

妙長寺のゴロゴロ

何というかわかりませんが、黒い部分を前後にゴロゴロと回すことが出来るものです。

摩尼車(まにぐるま)というようです。

妙長寺のゴロゴロ

南妙法蓮華経を読む代わりに回すということでしょうか?

何回か回させてもらいました。

妙長寺の伊豆法難記念相輪塔

妙長寺の伊豆法難記念相輪塔

本堂に向かっていくつかの石碑や石塔などがあります。この内、一番高いものは「伊豆法難記念相輪塔」と呼ばれるものです。

妙長寺3つ目の見どころです。

伊豆法難とは、伊豆(現在の静岡県伊東市)流罪となった日蓮が、伊豆に到着前に伊東沖の「俎岩(まないたいわ)」という岩礁に置き去りにされた事件のことです。漁師の弥三郎に助けられたと伝わっており、日蓮四大法難の一つとされています。

この塔の一部は、関東大震災で倒壊した鶴岡八幡宮の二の鳥居の一部を使っているとのことです。

二の鳥居は鎌倉駅近くの段葛の入口にある鳥居のことで、今の鳥居は関東大震災の後に再建されたものです。

法難御用船(6分の1スケール)

法難御用船

伊豆法難記念相輪塔の下に石で出来た船が置かれています。法難御用船と呼ばれるものの6分の1スケールのものということです。

日蓮が鎌倉の材木座海岸から伊豆に流された時に鎌倉幕府が使用した船を再現したものということです。

妙長寺の鱗供養塔

妙長寺の鱗供養塔

伊豆法難記念相輪塔の左下にある鱗供養塔は、明治11年(1878年)に鎌倉・逗子・三崎の漁師や魚商によって建てられた魚の供養塔です。

この供養塔に定期的にお参りに来る漁師さんもいるそうです。

この鱗供養塔が妙長寺4つ目の見どころです。

妙長寺の鱗供養塔

鱗供養塔の前には黒石の塔婆が置かれています。

妙長寺の浄行菩薩

妙長寺

伊豆法難記念相輪塔と本堂の間に小さな御堂があります。祀られているのは浄行菩薩です。

妙長寺5つ目の見どころです。

妙長寺の浄行菩薩

説明には下記のように書かれています。

浄行菩薩 (じょうぎょうぼさつ) さま

こちらのお堂に安置されて いるのは浄行菩薩さまです 『お地蔵さん』 ではありません。 浄行さまです。

法華経のお経の中に説かれる4人の菩薩・四大菩薩(だいぼさつ) の中のお一人です。 四大菩薩とはお釈迦様に引き続いて、仏にかわって苦しみの多い末法濁悪 (まっぽうじょくあく) の大変な世にあらわれて法華経を弘めて、 悩み苦しむ人々を救うことを命じられた菩薩たち。 無数の菩薩の中のリーダーのような存在です。4人お名前は、上行菩薩(じょうこうぼさつ)・無辺行菩薩(むへんぎょうぼさつ)・浄行菩薩(じょうこうぼさつ)・安立行菩薩(あんりゅうぎょうぼさつ)です。

(中略)

四菩薩には、それぞれ特長があります。 浄行さまについて見ますと、「浄行(じょうぎょう)」という名前から「浄い行い (きよいおこない)」 浄い修行の菩薩です。汚れを洗いきよめて、心身が澄み (すみ)、美しく清らかになる徳(はたらき)があります。 日蓮宗のお寺でまつられ、 本山などではよく見かけます。「浄」はさんずいで水に関係があります

古来より参拝者は浄行さまの体を手でなでたり、または浄行さまに水をかけたり、注いだりし浄行菩薩像のお体を洗い清めながら、自らの身体の良くないところが少しでも治るように、 たわしのようなもので磨いたりきれいにしながらお祈りしました。

この浄行堂は驚信のお檀家、横浜の村田家の寄贈です。 第42世の慈輪院日秀上人 (村野宣忠上人) 代に建立されました。また、第43世の代に当家、村田ヌイ様よりの援助もあわせ、よりお参りしやすくするため、 浄行堂の屋根を持ち上げる工事を致しました。

平成25年11月には、檀家総代の翁川鏡一様がさいせん箱 の設置作業を無償でして下さいました。大事な浄行さまですので、今後も皆様のご援助も頂きながら、もっとお参りしやすくするため、少しずつですが整備させて頂きます。

どうぞ、お参りの皆様、 またお墓参りの際には心身清浄・ 心身健全の功徳のある浄行さまを、心からお祈りして頂ければありがたく存じます。 合掌礼拝 当山住職

これを読むまで地蔵堂だと思っていましたが、全く違うことを知りました。

妙長寺へ行こう

妙長寺前の郵便ポスト

妙長寺は広い訳でもなく、どちらかと言えば小さなお寺ですが、小さい中に凝縮して見どころがあります。

またこの界隈の寺院の中では御朱印・御首題がカラフルで人気です。

お寺の方の対応もよくおすすめの寺院です。

是非、近くを通った時は妙長寺に立ち寄って参拝してくださいね。

以上、妙長寺の境内の様子と見どころについてでした。

  • 住所:〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座2-7-41
  • TEL:0467-22-3572
  • 御朱印:あり
  • 写経:なし
  • 参拝可能時間:概ね9:00~17:00
  • 寺務所受付時間:概ね9:00~17:00
  • 拝観時間:概ね9:00~17:00

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