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龍口寺の境内の様子と見どころ

龍口寺 境内 鎌倉以外の寺院訪問・参拝

江ノ電「江ノ島駅」や湘南モノレール「湘南江の島駅」からほど近い場所にある龍口寺へ参拝に行ってきました。

江ノ島に近いこともあって観光で訪れる人も多いお寺で、いつ言っても参拝者が多いお寺です。

実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。

江ノ電と龍口寺

龍口寺と江ノ電

龍口寺最初の見どころは龍口寺の前を走る江ノ電です。

龍口寺と江ノ電

江ノ電の腰越駅と江ノ島駅の区間、江ノ電は路上の真ん中を走っています。

龍口寺の目の前には江ノ電と車が並走する区間になっており、江ノ電の撮影スポットにもなっています。

江ノ電と龍口寺

龍口寺の前でまずは江ノ電の写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

龍口寺から見る江ノ電

また境内の仁王門辺りからも江ノ電を見ることが出来ます。

龍口刑場跡

龍口寺の境内に入ると最初に目につくのは大きな門ですが、門にむかって左側にある「龍口刑場跡」と先に見てください。

龍口刑場跡

ここで日蓮聖人が処刑されそうになったそうですが、奇跡が起こり処刑されなかったという言い伝えが残っています。

ここが龍宝寺2つ目の見どころです。

龍口刑場跡

説明板には下記のように書かれています。

當地は鎌倉幕府時代の刑場跡である。 幕府の公式記録である『吾妻鏡』には腰越、龍の口に於いて斬首との記載が多く見られる。

奈良時代の僧・泰澄、一説には鎌倉時代の僧・文覚が龍口明神に法味を供養 したところ、国に背く悪人が出来した時は首を斬り社頭に掛けよ、との神託を受けた。これによって龍の口が処刑場になったと旧記にある。

文永8年(1271)9月13日子丑の刻(午前2時)、日蓮大聖人は『立正安国論』の諫言により、幕府に捕えられ、この刑場・敷皮石(首の座)にすえられた。

しかし処刑の瞬間、時あたかも江の島の方より満月の如き光りものが飛び来りて、執行人共は眼がくらみ、この奇瑞の為、ついに大聖人の首を斬ることが出来なかった。

かくして此処は日蓮大聖人龍口法難の 霊場であり、世の安寧の為に身命を賭けられた寂光土と称される所以である。

霊跡本山 寂光山 龍口寺

*日時の漢数字は英数字に変更しています。

龍口刑場跡にある石碑

石碑もいくつかあります。

龍口寺の仁王門

龍口寺の仁王門

龍口寺3つ目の見どころは最初の山門にもなっている仁王門です。

龍口寺の仁王門の仁王像

龍口寺の仁王門の仁王像

仁王門というだけあって左右に仁王像があります。この仁王像は彫刻家 村岡久作氏の作だということです。

歴史ある門に見えますが、仁王門自体は昭和48年(1973年)竣工でまだ比較的新しい建物です。

龍口寺 仁王門の扁額

扁額には右から左の横書きで「龍乃口」と書かれています。

龍口寺 仁王門の鬼瓦

龍口寺 仁王門の鬼瓦

鬼瓦には実際に鬼が刻まれ、瓦の先端には○に龍が刻まれています。

龍口寺 仁王門の龍の天井画

龍口寺 仁王門の龍の天井画

仁王門をくぐる時、足元に気をつけながら天井を是非見てください。仁王門の天井に龍が描かれた天井画があります。

龍口寺 仁王門から見る山門

仁王門から先を見ると門がまた見えます。こちらが龍口寺の山門と言われている門です。

龍口寺の山門

龍口寺

階段の先にあるため、正面からの撮影は難しい山門です。この山門が龍口寺4つ目の見どころです。

龍口寺 山門の扁額

扁額には右から左の横書きで「龍口寺」と書かれています。2匹の龍が支えるようになっていました。

龍口寺の山門の木彫り

扁額の上には僧の木彫りがついていました。

龍口寺 山門の唐獅子像

龍口寺 山門の唐獅子像

左右には木像の唐獅子が取り付けられていました。

龍口寺の山門

山門をくぐる時、足元に気をつけながら上を見てください。

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

木彫りの僧が何かをしているようです。裏側にも似たように僧が描かれています。

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

龍口寺の山門の木彫りの僧たち

他にも木彫りの僧のレリーフのようなものがいくつか飾られていますが、これは中国の故事を表しているそうです。

この山門は、元治元年(1864)竣工されたそうです。欅造り銅版葺の山門は、大阪雷雲寺の発願で豪商鹿島屋某が寄進したそうです。

龍口寺の山門の木彫りの麒麟

龍口寺の山門の木彫りの麒麟

龍口寺の山門の木彫りの麒麟

他にも麒麟や鳳凰などが掘られ、山門でここまで凝った作りのものはあまり見かけません。

龍口寺の妙見堂

山門を入ると正面に龍口寺の本堂が見えますが、その前にいくつかの見どころがあります。

まずは山門を入ってすぐ左に妙見堂です。龍口寺5つ目の見どころです。

山門を入ってすぐ左にあるのが寂光殿で、こちらは納骨堂的な役割を持つ建物です。その隣にあるのが妙見堂です。

龍口寺 妙見堂

享保5年(1720)建立された建物で、国の登録有形文化財になっています。妙見大菩薩を奉安しています。

龍口寺 妙見堂 扁額

扁額には右から左の横書きで「妙見大菩薩」と書かれています。

龍口寺は、延元2年/建武4年(1337年)創建とされていますが、妙見堂の創建は弘安5年(1282年)で、龍口寺よりも歴史が長いです。

龍口寺の大書院

龍口寺の大書院

妙見堂の反対側、山門から入って右側に階段がありその奥に非常に立派な建物が見えます。大書院です。

龍口寺、6つ目の見どころです。

龍口寺

国の登録有形文化財にもなっています。

昭和初年、長野県(信濃国)松代藩の藩邸を移築した建物とのことです。近くでみるとすごく重厚な感じを受けます。

龍口寺の大書院

鬼瓦部分には「龍」と描かれています。

龍口寺の大書院の唐獅子の鐙瓦

龍口寺の大書院の鬼瓦

屋根には唐獅子の鐙瓦があったり、一部の鬼瓦にはきちんと鬼が描かれています。

龍口寺の大書院

1階部分の屋根の上に注目して下さい。

龍口寺の大書院

こちらにも龍が描かれています。

龍口寺の大書院の唐獅子像

龍口寺の大書院の唐獅子像

左右には唐獅子の木像が取り付けられています。

龍口寺の手水舎

龍口寺の手水舎

妙見堂の斜め向かいあたりに龍口寺の手水舎があります。この手水舎が7つ目の見どころです。というのもこの手水舎も国の登録有形文化財になっているからです。

龍口寺の手水の龍神

水は龍神の口から注がれるよく見るものです。

龍口寺の手水の唐獅子像

龍口寺の手水の唐獅子像

原型をとどめていない唐獅子像が取り付けられており、古さを感じます。

龍口寺の御霊窟

龍口寺 境内

龍口寺の本堂へ上がる前に本堂への階段に向かって左側奥に何か洞窟のようなものが見えます。

龍口寺の御霊廟

御霊廟と呼ばれる場所で、龍ノ口法難の際、日蓮聖人が処刑までの間、一時入れられていた土牢です。現在は、中に日蓮聖人の銅像が安置されています。

この御霊廟が龍口寺8つ目の見どころです。

龍口寺 御霊廟

中には入れません。

龍口寺 御霊廟

横にはやぐらを利用して石塔がいくつか置かれています。

龍口寺の大本堂

龍口寺

いよいよ龍口寺の大本堂へ。この大本堂が龍口寺9つ目の見どころです。

龍口寺 大本堂

近くで見ると様々な木彫りの像が配置されていることがわかります。

龍口寺 大本堂

鬼瓦部分には日蓮宗の宗紋となっている井桁に橘、その下には木彫りの鳳凰

龍口寺 大本堂

鳳凰の奥には木彫りの龍がありその下には再び鳳凰が彫り込まれています。

龍口寺 大本堂の木彫りの唐獅子と象

龍口寺 大本堂の木彫りの鳳凰

龍口寺 大本堂の木彫りの唐獅子と象

木彫りのある内側を見てもいろいろなものが彫り込まれています。

龍口寺 大本堂の木彫り

龍口寺 大本堂の木彫りの麒麟

龍口寺 大本堂の木彫り麒麟

麒麟がここまで多く彫り込まれている寺院はそうそうありません。

龍口寺 大本堂の木彫り

龍口寺 大本堂の木彫り

内側の柱には龍虎が彫られていました。

龍宝寺 大本堂の扁額

達筆過ぎて読めない扁額ですが、「敷皮堂」と書かれているそうです。額には龍が彫られているのも特徴的です。

龍口寺の天水盤

龍口寺の天水盤

サビが出ている天水盤も味わいがあります。

龍口寺の大本堂

大本堂の中には入れるようになっており、御朱印・御首題も大本堂の中でいただきますが、大本堂内は撮影禁止です。

龍口寺

本堂の前には上記写真の建物があり浄行菩薩が置かれています。

龍口寺 浄行菩薩

こちらにも合わせて参拝される方が多くいました。

龍口寺の鐘楼

龍口寺 日蓮聖人像

本堂にむかって右側に日蓮聖人の像があります。その奥に流行時の鐘楼があります。

龍口寺 鐘楼

この鐘楼が、龍口寺10個目の見どころです。国の登録有形文化財にもなっています。

龍口寺 梵鐘

明治期(1881年)に建てられたものなので、それほど古い訳ではありませんが、それでも100年以上も経過していれば重厚さが出てきますね。

龍口寺の五重塔

龍口寺 五重塔

大本堂に向かって右奥に五重塔が見えます。これが龍口寺11個目の見どころです。

龍口寺

明治43年(1910年)建立されました。彫刻は一元安信が行ったそうです。神奈川県唯一の本式木造五重塔で、大本堂とともに「神奈川建築物百選」に選定されています。

龍口寺 五重塔

明治ということですが、それ以上の歴史を感じます。

龍口寺 五重塔

場所によっては上記のように海と江ノ島を一緒に見ることも出来ます。

龍口寺 五重塔

中には入れないように柵で覆われています。

龍口寺の経八稲荷堂

龍口寺 やぐらの菩薩像

本堂に向かって左側にはやぐら上になっているところがあり、菩薩像が置かれています。

龍口寺の経八稲荷堂

その奥に鳥居がたち稲荷社っぽい成り立ちの建物があります。これは経八稲荷堂と言い、龍口寺12個目の見どころです。

龍口寺の経八稲荷堂

龍口寺の大檀越である島村家に安置されていた地元の八体の守護神の一つです。

経○のお稲荷さんは他にもあるのかな?と思いますよね?

経六稲荷は龍口明神社の末社として現在は西鎌倉に建っています。ひょっとしたら三十番神宮も経○稲荷なのかもしれません。

また鎌倉市腰越にはる法源寺には経一稲荷があります。

龍口寺の経八稲荷堂

鳥居の扁額には「経八稲荷大明神」と書かれています。

龍口寺の経八稲荷堂

寺院内なので参拝方法に悩むかもしれませんが、二拝二拍手一拝でも合掌一礼でも良いそうです。

龍口寺 島村采女の墓

稲荷堂の奥には島村采女の墓と伝わる宝篋印塔が置かれていました。

龍口寺 茶笑塚

近くには「茶笑塚」と書かれた塚があります。

龍口寺 花塚

また花塚もありました。

龍口寺のお狐さん

奉納されたお狐様なのかな?お狐様も多く置かれていました。

龍口寺の七面堂

龍口寺 境内

経八稲荷堂の先に階段があります。この階段の突き当りに七面堂があります。

龍口寺の七面堂

この七面堂が龍口寺13個目の見どころです。

龍口寺 七面堂の龍の石像

割と大きな龍の石像が置かれています。

龍口寺 七面堂の七面天女の説明

江戸時代初期に身延七面山の七面大明神(七面天女)を勧請して建てた御堂です。毎月19日には例祭が行われているそうです。

七面天女の説明には下記のように書かれています。

法華経信仰者を守護し、乱れた国を鎮める女神です。 山梨県身延山北西に聳える七面山の守護神です。

日蓮大聖人が身延山中にて説法の折、妙齢の信者に 姿を変えて熱心に拝聴し、法華経に帰依したと伝えら れております。

龍口寺には江戸時代より勧請され、寛政9年(1797 の東海道名所図絵や安藤広重の錦絵には、七面堂より 望む江ノ島の図絵が掲載されております。

古来より、霊験あらたかといわれ、毎月19日の御縁日 には多くの参詣者で賑わいます。

*日時の漢数字は英数字に変更しています。

龍口寺 七面堂の扁額

扁額には、右から左への横書きで「七面天」と書かれています。

龍口寺の仏舎利塔と湘南の海

龍口寺の仏舎利塔への階段

七面堂の横に階段があります。この階段を上っていくと…

龍口寺の仏舎利塔
仏舎利塔に到着します。

龍口寺

大きく立派な仏舎利塔です。

龍口寺の仏舎利塔の釈迦

金色の釈迦の坐像が中央に置かれています。

龍口寺の仏舎利塔からの眺め

この仏舎利塔の前や仏舎利塔がある広場から江ノ島や湘南の海を見ることが出来ます。

龍口寺の仏舎利塔からの眺め

この日は無理でしたが、天気が良い日は富士山まで望めます。

龍口寺の仏舎利塔からの眺め

この仏舎利塔とここからの眺めが龍口寺14個目の見どころです。本当ならこの写真の奥に富士山が見えてるはずなんだけど、残念でした。

龍口寺へ行こう

龍口寺

江ノ島からもほど近い龍口寺、見どころは豊富にあります。

住所は藤沢市ですが、実は隣にある龍口明神社 元宮の住所は鎌倉市で、龍口寺は鎌倉市に挟まれています。

またこれだけ大きな寺院だと拝観料がかかるのが一般的ですが、拝観料がかからないのも魅力の1つです。

江ノ島に行く機会があれば、是非龍口寺にも立ち寄って参拝してください。

以上、龍口寺の境内の様子と見どころでした。

  • 住所:〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬3-13-37
  • TEL:0466-25-7357
  • 御朱印:あり
  • 写経:あり
  • 参拝可能時間:9:00~16:00
  • 寺務所受付時間:9:00~16:00
  • 拝観時間:9:00~16:00

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