宇津宮辻幕府舊蹟(宇都宮辻幕府旧蹟)碑は、大正時代に鎌倉町青年会によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。
宇都宮稲荷神社の境内にあります。
宇津宮辻幕府とは、鎌倉幕府の中心となった場所のことですが、源頼朝時代は大蔵幕府といい、その次の時代が宇都宮辻幕府と言われていました。
宇都宮辻幕府旧蹟碑 詳細とアクセス方法
- 読み方:うつのみつじばくふきゅうせきひ
- 文化財区分:なし(旧跡碑)
- 住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-15-19
- 建立:1921年(大正10年)3月
- TEL:なし
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
宇津宮辻幕府舊蹟碑へのアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅東口より徒歩約7分(約550メートル)
- 鎌倉駅から京急バス「鎌23・24・36・20」系統に乗車、「若宮大路」下車・徒歩約3分
鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう若宮大路から近いので、徒歩で向かうのがおすすめです。
車の場合、すぐ近くに有料駐車場があります。
宇津宮辻幕府舊蹟碑の写真と碑文と意味
鎌倉幕府ハ初メ大蔵ニ在リシガ
嘉禄元年政子薨シテヨリ之ヲ他ニ遷サントノ議起リ
及チ時房泰時等巡検評議ノ末同年十一月此ノ地ニ造営十二月将軍藤原頼経
此ニ移リ住ス
爾後嘉禎二年頼経再ビ之ヲ若宮大路ニ遷セルマデ
天下ノ政令ノ此ニ出ヅルモノ凡テ十二年ナリ
管理人訳
鎌倉幕府ははじめ、大蔵という場所にありましたが、1225年(嘉禄元年)頼朝の妻である政子が亡くなった時に外の場所に移そうと議論に起こりました。
北条時房・北条泰時らが検討をしたうえ、同じ年の11月にこの場所(宇都宮辻)に移され、12月には将軍の藤原頼経がここに移り住みました。
その後、1236年(嘉禎2年)に頼経が更に幕府の中心地を若宮大路に移すまで幕府の政令は12年間、ここから出ていました。
歴史では鎌倉幕府という大きな括りで習いましたが、幕府の中心地は何度か移り変わっていました。
辻は今で言う交差点のことです。また辻子と言う場合もありますが、辻子という場合は道(小道)そのもののことを表します。
宇都宮辻幕府と書いていますが、宇都宮辻子幕府という場合もあるそうです。
宇都宮辻幕府旧蹟碑は宇都宮稲荷神社の境内にひっそりと建っています。
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