底脱ノ井は、鎌倉市扇ガ谷にある海蔵寺の入口横にある井戸の跡です。
鎌倉の観光名所とされた良質な水が湧いたり、伝説が残ったりしている井戸である「鎌倉十井」(かまくらじっせい)の1つとなっています。
石碑が並び史跡であることがわかりやすくなっています。
底脱ノ井 詳細とアクセス方法
- 読み方:そこぬけのい
- 文化財区分:-(鎌倉十井)
- 管理団体:-(海蔵寺?)
- 住所:〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-22 付近
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし(海蔵寺の拝観を兼ねるのであれば海蔵寺の駐車場利用可)
- トイレ:なし(すぐ近くの海蔵寺にはトイレあり)
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
底脱ノ井へのアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅(西口)から徒歩約17分(約1.3km)
- 北鎌倉駅から徒歩約25分(約1.8km)
北鎌倉駅から亀ヶ谷坂切通を経由して鎌倉散策を楽しむコースもおすすめです。
底脱ノ井の歴史・由緒
室町時代のころ、上杉氏の娘が尼になって修行していた時のことです。夕飯の仕度に水を汲むと、桶の底がすっぽり抜けてしまいました。そのとき心の中のもやもやがすっと解け、悟りが開けたといいます。 その尼が、
賤の女が いただく桶の 底脱けて
ひた身にかかる 有明の月と歌ったと伝えられています。
また一説には、鎌倉時代中ごろの武将の安達泰盛の娘・千代能の話とされて、
千代能がいただく桶の 底脱けて
水たまらねば 月もやどらじ
と歌ったことによるともいわれています。
千代能は、北条氏一族の金沢顕時の夫人で尼となり無着比丘尼といわれ、円覚寺を開いた無学祖元に参禅しました。
かまくら子ども風土記 119ページより
- 上杉氏の娘が尼になって悟りを開いたという伝承
- 安達泰盛の娘・千代能が尼になって悟りを開いたという伝承
ともに時代背景は異なりますが、武将の娘が尼となり悟りを開いた逸話が残っています。
2つの伝承とも、井戸の底が抜けたのではなく桶の底が抜けたもので、「底脱ノ井」というよりは「桶脱ノ井」とした方が正しいようにも思えます。
底脱ノ井の車椅子・障害者対応
特に障害者・車椅子対応は行っていませんが、一般道のため、車椅子でも前までは行くことが可能です。
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