檑亭は、鎌倉山に昭和初期、建てられた(一部移築)和風建築物です。
檑亭として「鎌倉市景観重要建築物等」に指定、山門と本館が国の「登録有形文化財」に指定されています。
現在は広い庭園を持つ蕎麦を中心とした会席料理店として営業されています。
檑亭 詳細とアクセス方法
- 読み方:らいてい
- 文化財区分:登録有形文化財(国)・鎌倉市景観重要建築物等
- 管理団体:法人
- 住所:〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山3-1-1
- TEL:0467-32-5656
- 見学可能時間:11:00~日没(16時頃)(*1)
- 見学料:500円(*2)
- 定休日:正月三賀日・7月最終月曜~木曜
- 駐車場:あり
- トイレ:あり
- 売店:あり
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:鎌倉山 檑亭
*1:飲食店としては11:00~20:30ですが、庭園の見学は日没(16時頃)までとなります。
*2:入口にて500円が徴収されますが、500円分のチケットがもらえ飲食代に充当出来るので、飲食をすれば見学料は実質無料です。ただし見学不可な施設もあります(予約のみ利用出来る本館2階等)。
檑亭へのアクセス方法・行き方
Google Mapは檑亭本館を示していますが、入口となる山門はもう少しだけ北側になります。
- 鎌倉駅から京急バス「鎌4」系統に乗車、「高砂」バス停で下車、徒歩約2分(約120メートル・檑亭の山門まで)
近くに駅がないこと、無料駐車場があることから、出来れば車で訪れることをおすすめします。
檑亭の歴史・由緒
檑亭は鎌倉山が住宅地として開発された当時の歴史を今に伝える貴重な建物です。
本館は、横浜戸塚の養蚕農家を移築したもので、玄関部分は手広の青蓮寺からの移築によるものです。建物内部は太い梁を交差させた天井、ステンドグラスの窓、須弥壇を模した暖炉、古道具を用いた家具・照明器具など、和洋折衷の特異な空間が作り出されています。
入口に立つ山門は、禅宗様を基調とした四脚門で、西御門にあった高松寺から移築されたものです。緑に囲まれた鎌倉山に佇む檑亭の建築物は、鎌倉山ならではの優雅な雰囲気を醸し出しています。
- 建設年:昭和4年(1929)
- 設計者・施工者共に不詳
- 昭和初期(1928年~1930年):鎌倉山住宅株式会社が鎌倉山を宅地化しようとした際に 宅地の分譲を受け、関東大震災で倒壊した横浜戸塚の農家を昭和4年7月に移築し、 翌昭和5年に、青蓮寺(鎌倉市手広)の玄関の材料を買い受けて、 本館の西北隅に増築し、これを玄関とする
- 昭和44年(1969年):現所有者が檑亭をオープンする
移築された横浜の農家は、江戸時代の創建とも思われますが、正確な創建年は不詳です。
また玄関部分は、一部に安政3年創建時の部材が使用されていることが確認できてます。
なお元々は「清香園」と称し、鉄道事業家・土木技術者として知られる菅原恒覧の別荘として建てられました。
菅原恒覧の息子、菅原通済は自らを菅原道真36代の子孫を自称していたそうです。
檑亭の車椅子・障害者対応
対応していません。階段が多く車椅子での移動は難しくなっています。
檑亭に関すること
檑亭の庭は約15000坪・約5万平方メートルです。これは東京ドームより若干広いくらいなので、庭の広さが想像出来ると思います。庭は廻遊式庭園と言われ神社や茶室、仏像が多く置かれた百仏崖などがあります。
また晴れて澄み渡った日には富士山も見えます。
檑亭訪問レポート
檑亭へ訪れた時のレポートや檑亭に関する詳細です。
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