元八幡碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。
由比若宮・元鶴岡八幡宮の境内に建っています。
由緒書や看板の後ろに建っており、更に文字数が多いため非常に読みにくくなってしまっているのが残念な石碑です。
元八幡碑 詳細とアクセス方法
- 読み方:もとはちまんひ
- 文化財区分:なし(旧跡碑)
- 住所:〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座1-7
- 建立:1928年(昭和3年)3月
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
元八幡碑へのアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅(東口)から徒歩約12分(約900メートル)
- 鎌倉駅から京急バス「鎌12・九品寺循環」に乗車、「病院前」下車・徒歩約3分
- 鎌倉駅から京急バス「鎌12・九品寺循環」に乗車、「元八幡」下車・徒歩約1分
- 逗子駅から京急バス「鎌40・鎌倉行き」に乗車、「元八幡」下車・徒歩約1分
- 逗子・葉山駅から京急バス「鎌40・鎌倉行き」に乗車、「元八幡」下車・徒歩約1分
駐車場が無い上に道が非常に細いため公共交通機関で来られることをおすすめします。
元八幡碑の写真と碑文と意味
鶴ケ岡八幡宮ハ東鑑ニ
本社ハ伊予守源頼義勅ヲ奉シテ安倍ノ貞任征伐ノ時丹祈ノ旨有テ
康平六年秋八月潜ニ石清水八幡ヲ勸請シ瑞垣ヲ當國由比ノ郷二建ツ
永保元年二月陸奥守義家修復ヲ加フトアルハ即此處ニシテ
鶴ケ岡トハ昔時此地ヲ呼ビタルナラム
其後治承四年十月十二日源頼朝祖宗ヲ崇メン為
小林ノ郷北ノ山ヲ点ジテ宮ノ廟ヲ構へ
由比ノ宮ヲ此處二遷シ奉ル
之レ現時ノ八幡宮ニテ
東鑑二治承四年十月七日頼朝先ヅ遥ニ鶴ケ丘八幡宮ヲ拝シ奉ルトアルハ
由比ヶ濱ノ宮ナリ
遷宮ノ後モ鶴ケ岡八幡宮ト云ヒシハ
舊称二従ヘルナリ
爾来此處ヲ元八幡ト称ス
鶴岡八幡宮は、吾妻鑑に「この社は、伊予守であった源頼義が安部貞任の征伐へ向かう時、康平6年(1063年)秋の8月(8月は暦上は秋)に石清水八幡を勸請して由比ガ浜に建てた」と書かれています。「永保元年(1081年)2月に陸奥守の源義家が修理をした」と書いてあり、昔この場所を鶴ケ岡と呼んでいたそうです。
その後の治承4年(1180年)10月12日に源頼朝が先祖を祀るため、小林という郷の土地の北の山に、由比の宮を移しました。
これが現在の鶴岡八幡宮です。
吾妻鑑に「治承4年(1180年)10月7日に頼朝が遥かに鶴岡八幡宮を詣でた」と書いてあるのは由比ガ浜の宮です。
遷宮後も鶴岡八幡宮というのは前の名前と同じにしたからです。それ以後ここを元八幡と言っています。
由比若宮のことが説明されています。
現在は、由比若宮・元鶴岡八幡宮・元八幡とも呼ばれています。
元八幡碑付近の観光スポット
- 由比若宮
- 材木座海岸
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