辻の薬師堂は、鎌倉市大町にある仏堂です。
歴史的にかなり古い御堂で元は源頼朝が建立したと言われる医王山東光寺(廃寺)の境内にあったものと言われています。
鎌倉国宝館の中にある薬師如来立像や十二神将立像は、この薬師堂に安置されていました。
辻の薬師堂 詳細とアクセス方法
- 読み方:つじのやくしどう
- 建立:不明(元は1190年建久元年に創建されたとされる)
- 管理団体:大町辻町・町内会
- 住所:〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町2-4
- TEL:-
- 拝観可能時間:24時間(夜は見えにくい)
- 拝観料:なし
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
辻の薬師堂の場所とアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅(東口)から徒歩約11分(約850メートル)
- 鎌倉駅から京急バス「鎌30・31」系統のバスに乗車、「大町四ッ角」下車・徒歩約4分
駐車場が無いため公共交通機関で訪れることをおすすめします。
辻の薬師堂の由緒・歴史
詳しいことはわかっていません。
- 建久元年(1190年)に、源頼朝が二階堂(現在の鎌倉宮あたり)に建立した医王山東光寺(一説に、二階堂行光が承元3年・1209年に永福寺の傍らに建立)の境内にあったものといわれている説
- 神亀年間(724~729年)に、鎌倉にいた豪族・染屋太郎時忠が医王山長善寺に建立したと言われる説
2つの説があります。
ただ前者の説の場合、後宝永元年(1704年)・薬師堂は、大町名越御嶽(名越切通しの近く)にあった古義真言宗長善寺に移されたとされています。
長善寺は、江戸末期に焼失しましたが、薬師堂だけは残ったと言われています。
明治期(1887年~1890年頃)の横須賀線敷設工事に伴い、現在地に移設されました。
辻の薬師堂の文化財について
神奈川県指定文化財として
- 木造薬師如来立像:平安時代後期の作と推定
- 木造十二神将立像:12躯のうち8躯が鎌倉時代の作で、残り4躯は室町時代の補作
現在は鎌倉国宝館に移されています。
辻の薬師堂の備考
御堂の中にある仏像はレプリカとなっているそうです。
また覚園寺の十二神将(室町時代の鎌倉仏師・朝祐の作)は、辻の薬師の像をモデルとしたものといわれています。
鎌倉国宝館に訪れて十二神将立像を見て、元々あった場所を見てみたい!ということで訪れると小さな御堂で驚くかもしれません。
辻の薬師堂の関連リンクや近隣の観光スポット
近隣の観光スポットには下記のところがあります。
辻の薬師堂のフォトギャラリー
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