極楽寺坂切通の入口とも言える場所にあり星井寺(虚空蔵堂)に参拝へ行ってきました。
成就院や極楽寺があるエリアで、星井寺は観光で訪れた人にとっては少し地味な感じを受けるお寺かもしれませんが、小さな割に見どころが多いお寺です。
実際に訪れた様子を含めて写真を添えて見どころや境内の様子をお伝えします。
星井寺の参道の階段
星ノ井
星井寺の入口となる階段の前には鎌倉十井の星ノ井や、その星ノ井を説明する星月井碑があります。
星井寺、最初の見どころはこの星ノ井です。
この星ノ井の伝承がそのまま星井寺の由緒(伝承)につながってくるので、星ノ井を見ずに星井寺を参拝しても勿体ないので、ぜひ星ノ井を見てください。
そして参道となる星井寺の階段を上っていきます。
星井寺の狛犬様
星井寺の階段を上り終えたところに鎮座する1対の狛犬様が、星井寺2つ目の見どころです。
お寺でも狛犬様が鎮座しているところは多くはないけど、多くはありません。しかもお寺の大きさと比較するとかなり大きめの狛犬様です。
鎌倉市内の神社でもこれだけ大きい狛犬様は、あまりありません。
星の井水神
右側の狛犬様の足元に石祠があります。横に石塔があり「星の井水神」と刻まれています。
これが星井寺3つ目の見どころです。
神聖な井戸と思われていた星ノ井、神様が宿っていると考えられ、水神として祀られたものと思われます。
この辺りは漁師も多いので水神の信仰も厚かったのではないでしょうか?
中には木札がありますが、梵字で書かれていて読めませんでした。
石祠の横に小さな仏像?(布袋様?)の小さな像が置かれていました。
星井寺の舟守地蔵
参道の階段を上り終えて最初に目に入るのが「舟守地蔵」であり、星井寺4つ目の見どころです。
いつの時代に開眼されたお地蔵であるか不明であるが往年より海上安全、大漁満足、身宮安泰、海難、水難除け、その他船舶水に関係した一切の事業に従事しておられる人々に大きな功徳をお授け下さるお地蔵として近郷近在の人々に深く崇敬されております。
また、その昔より願主の心清く精進すれば願い事を数日で成就させていだける有難いお地蔵様であるとも言い伝えられております。
近くにある説明板には上記のように書かれていました。
顔の部分はかなり風化しており、目鼻の区別はほぼ出来ず、古いお地蔵様に見えます。
水・舟に関する仕事をされている方はぜひ参拝されてみてはいかがでしょうか?
星井寺の本堂
そして星井寺の本堂、星井寺5つ目の見どころです。
撮影時、逆光で綺麗に撮れていませんが、雰囲気はつかめると思います。
ここでまずは屋根を注目してください。
屋根の左右に鐙瓦の唐獅子が取り付けられています。
少し見えにくいですが、鬼瓦も見てください。本当に鬼瓦です。
つづいて軒下の部分
中央に龍神が彫られています。
左右には唐獅子の木像が取り付けられていますが、右側の唐獅子に注目してください。
毬を持っています。鎌倉市内の寺社で軒下部分の左右に唐獅子の木像が取り付けられているのはよく見かけますが、毬を持っているのは、恐らくここだけです。
狛犬様では見かけることもあるのですが、木像の唐獅子像ではかなり珍しいです。
そして龍神様の後ろには扁額がかけられており山号の「明鏡山」と描かれています。
そして本堂の階段を上って参拝です。
本堂への階段は木製で、一般的なお寺であれば土足禁止ですが、ここは土足で上がれるようになっています。
賽銭箱は盗難の関係で本堂の中に入れられているので、本堂の扉の隙間から賽銭を入れるようになっています。
撮影禁止なので写真はありませんが、隙間から中を覗けるのでぜひ中も見てください。
参拝をして振り返ると目線の高さに近いところに鰐口があります。上には「成就院什物」と描かれており、成就院が納めたものということがわかります。
星井寺へ行こう
小さな境内なのにいろいろと見どころあり、かなり驚きました。
正直なところ、鎌倉十三仏の御朱印をもらうのが目的で参拝した訳ですが、訪れて参拝してよかったお寺でした。
是非、近くを通った時は参拝してくださいね。
以上、星井寺(虚空蔵堂) の見どころと境内の様子でした。
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下18-28
- TEL:0467-22-3401(成就院)
- 御朱印:あり(成就院にて)
- 写経:なし
- 参拝可能時間:24時間
- 寺務所受付時間:寺務所なし(成就院は8:00~17:00・冬季16:30まで)
- 拝観時間:24時間
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