鎌倉の2大紫陽花スポットとも言える長谷寺、6月になると連日多くの人で賑わいます。特に展望散策路(あじさい路)と呼ばれるエリアは、眼下に鎌倉の海を見ながら紫陽花が見られることで有名です。
いつぐらいが見頃になるか気になる方に見頃について、また混雑具合や実際の様子を写真を添えて紹介します。
長谷寺の紫陽花の見頃について
長谷寺の紫陽花は、年によって異なるものの例年5月末くらいから開花を始め、見頃は6月中旬から下旬にかけてです。
年によっては10日前後ズレることもあります。
ほぼ同じ場所で、同じ時期に撮影していても写真の通り、年によって開花状況が異なってきます。
長谷寺の公式サイトをチェックしてみるとここ3年の見頃は下記のようにアナウンスされていました。
- 2022年6月17日頃に見頃
- 2021年6月8日頃に見頃
- 2020年6月10日頃に見頃
長谷寺の紫陽花の現在の状況は、長谷寺の公式サイト「花散歩」で公開されているので、見頃になってきたら出かけるのが良いでしょう。
長谷寺の紫陽花鑑賞の方法
長谷寺の紫陽花は行って、拝観料を支払い入場すれば見られるという訳ではありません。
まずは入口で拝観料を支払い入場します。
紫陽花が数多く咲く「あじさい路」を見ないのであれば、この拝観料だけで長谷寺は拝観出来ます(観音ミュージアムは別途料金が必要)。
「あじさい路」を見るのであれば、境内に入って階段を上ってたどり着く「観音堂(本堂)」手前の「あじさい入場券受付」で「あじさい路」の入場券を購入します。
ここであじさい入場券を持って「あじさい路」に向かいます。
あじさい路入口で、入場券を渡して入場します。
このあじさい路に入らないのであれば、入場券は購入しなくて問題ありません。
なお1回の入場券で1度だけです。チケットは渡しているので、再入場は出来ません。
長谷寺の紫陽花の時期の混雑具合
長谷寺は、紫陽花の時期になると非常に混雑します。
平日でも数時間待ちになることは普通にあります。
混雑を回避してみるか、混雑を回避しないで見るか、どちらにするかで対応方法が異なります。
混雑を回避して見る方法
混雑を完全に回避して見ることは出来ませんが、ある程度回避して見ることは出来ます。
その方法は開門前に並ぶか、開門間もない頃に並ぶことです。
長谷寺の開門時間は、8時からです(年によっては、土日のみ7時30分の開門時間になることがあります)。
初めて訪れた時は平日の開門時間の20分くらい前に並びましたが5人くらい既に並んでおり、開門時刻には50人くらい並んでいました。
平日なら開門時刻の8時から8時30分くらいまでに入場すれば、概ね待つことなく紫陽花の綺麗な「あじさい路」に入場することが出来ます。
なお支払いは、電子マネーが使えます。
混雑を回避しないで見る方法
長谷寺の紫陽花は、混雑してくると入場規制がかかります。
入場規制は平日でもかかります。入場規制がかかると3時間待ちというのはざらに発生してきますが、拝観料と「あじさい路」の入場券を購入しておくと、一旦お寺の外に出て、再び戻ってきて、入場券の番号に達していればほぼ待つことなく、紫陽花を鑑賞出来ます。
例えばお昼12時頃にいって、3時間待ちなら拝観料とあじさい路の入場券を購入する時に一旦お寺の外に出ることを告げ、15時くらいに戻ってきて、番号が過ぎていたら入場出来るという仕組みです。
一旦「あじさい路」の入場券をいただきに、結構階段を上らないといけないという手間はかかりますが、ずっとお寺の中で待ち続ける必要が無いので、便利です。
ただし1つ問題があります。
この制度で見ようとして油断していると、土日ともなるとお昼くらいでその日の入場者の上限に達して、「あじさい路」の入場券を購入出来なくなる日もあります。
もちろん最終入場時間の17時を過ぎていても入ることは出来なくなります。
待ち時間の間に、近くの鎌倉大仏(高徳院)や収玄寺、光則寺、成就院、御霊神社等に行って来るというのもおすすめです。
ただ鎌倉大仏や成就院もそれなりに混雑しています。
長谷寺の紫陽花の様子
長谷寺の紫陽花の様子を写真を添えて紹介してきます。
長谷寺の入口から「あじさい路」まで
あじさい路の鑑賞券を購入してあじさい路へと進みます。
中央よりやや左側にある石灯籠の後ろで鑑賞券は販売されており、鑑賞券を購入した後、左奥に進んでいきます。
鑑賞券を購入して足早にあじさい路の入口へ。途中にも紫陽花が咲いていてとても綺麗です。
開門したばかりはかなり混雑していますが少しすると一旦列は途切れて落ち着いていました。
長谷寺のあじさい路の景色
入口で鑑賞券を渡しして中へと進みます。
すぐに紫陽花が咲いていて、階段を上っていきます。
開門まもない頃なら、そこそこ人はいるものの、進めないほどではありません。
大きなカメラを持って撮影している人もいますが、7割以上はスマホで撮影をしています。
そして上がっていくと…
鎌倉の海と紫陽花を一緒に見られるようになってきます!
紫陽花が多く咲く場所は鎌倉市内にはいくつもありますが、眼下に広がる海と紫陽花を一緒に見られる場所は、そうそうありません。
写真を撮ることばかりに夢中になっていると、どこでも撮れる紫陽花のアップ写真ばかりになってしまうので、遠くを見て、鎌倉らしい景色も合わせながら撮影されることをおすすめします。
長谷寺から見える海と海岸は由比ガ浜と呼ばれる場所で、江ノ島・富士山方向とは逆になります。
梅雨入り前に訪れて晴れ渡る湘南の海と紫陽花を楽しめる醍醐味!
もちろん山側の紫陽花も咲き乱れていてとても綺麗です。
平日の早い時間であれば、それほど混雑していないのも良いところ!
少し降りていくと竹林と御堂と紫陽花という、まさに日本の美しさという場所です。
写真も撮りたい、でも紫陽花もじっくりと楽しみたいという葛藤を楽しむのもまた一興です。
あじさい路の出口近くに来ると仏像というお寺らしい景色もあります。
そして「あじさい路」の出口へ。
ゆっくり写真を撮り紫陽花を眺めていると1時間くらい、さっと見る人なら20分くらいで鑑賞出来ます。どうせならゆっくりと見てほしい場所です。
長谷寺は卍池や藤棚休憩所の紫陽花も美しい
長谷寺の紫陽花は、あじさい路だけでなく、他にも紫陽花が楽しめるところが数多くあります。
あじさい路の入口の前にある仏像が並んでいるところには、鉢植えの紫陽花が数多く置かれています。
ちょっと怖い四天王(悪人を罰する広目天、財宝を司る多聞天、憤怒の様相の増長天、武神の持国天)と紫陽花という、ちょっとシュールな光景も面白い演出です。
藤棚下には、観賞用のいろいろな種類鉢植えの紫陽花が並んでいます。
いろいろな種類の紫陽花があるので、紫陽花のアップを撮影したいのなら「あじさい路」よりもむしろこちらの方が楽しめます。
少し疲れたら、見晴台から鎌倉の海を眺めてゆっくりするのも良いですし、お食事処「海光庵」で食事をするのもおすすめです。
ただし海光庵は、10時からなので8時から見ていると少し時間を持て余すかもしれません。
見晴台で休んだ後は来た道を戻って降りていきますが、その時に卍池の紫陽花も見て下さい。
卍の形をした池で、紫陽花を水に浮かべて花手水のようにしてあります。
苔むした石と流れる水、そして紫陽花、とても美しく撮影角度によってはとてもインスタ映えする場所です。
長谷寺で点在するお地蔵様を探そう
紫陽花だけを見て満足して帰るのではなく、長谷寺には可愛いお地蔵様が点在しているので、是非探してください。
良縁地蔵と和み地蔵は長谷寺でも有名なお地蔵様です。
他にも可愛らしい仏像・お地蔵様、もちろん怖い顔の仏像もあり、探すのも1つの楽しみ方です。
中には圧倒的な数が怖い千体地蔵という場所もあります。
紫陽花を見に長谷寺へ行こう!
他にも長谷寺には「弁天窟」と呼ばれる仏像が並ぶ洞窟があったり、観音堂と呼ばれる大きな仏像が建っている御堂があります。
ゆっくり紫陽花を見て、全部を見ると2時間くらいはかかります。早足でも1時間以上はみておくのが良い場所です。
そして6月の鎌倉で本当におすすめの場所なので、是非立ち寄ってくださいね。
以上、紫陽花が美しい長谷寺に参拝した参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
- TEL:0467-22-6300
- 御朱印:あり
- 写経:あり
- 参拝可能時間:3~9月・8:00~17:30(受付17時まで)/10~2月・8:00~17:00(受付16:30まで)
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