明月院を象徴する悟りの窓(丸窓)は、明月院に訪れたら絶対に見ておきたいところですよね。
そんな悟りの窓は四季折々の表情を見せてくれます。
明月院の悟りの窓から見る景色はどの季節が良いのか知りたい方に、悟りの窓の景色から明月院の四季について紹介します。
また悟りの窓の意味や撮影方法についても紹介します。
春の明月院と悟りの窓
徐々に暖かくなってくる3月、悟りの窓から見る景色はまだ木々に葉がついてない、少し寒さを感じる景色です。
しかし明月院の境内には、梅やサンシュユ、木瓜の花などの初春の花が咲き始め彩り始めます。
3月下旬から4月上旬になってくると、悟りの窓から見えるモミジの木に少しずつ葉が付き始めます。
この頃になると境内の桜が綺麗に咲いてきます。
明月院は最初にソメイヨシノが見頃となります。
4月中旬になると悟りの窓から見える木々に葉がかなりついてきて、新緑の季節となります。青もみじが1番美しい時期です。
4月10日前後の4月中旬になってくると、枝垂れ桜が見頃になってきます。この時期の明月院が1番好きだという方も多いです。
後庭園(悟りの窓から見える庭)は、青もみじが非常に美しいです。
また先に咲いていたソメイヨシノや山桜の花が散って、桜吹雪を味わえることも多いです。
夏の明月院と悟りの窓
6月に入ると悟りの窓から見えるモミジが濃い緑色になってきます。
そして明月院が1年で最も混雑する紫陽花の時期になります。
連日、非常に多くの人が訪れて混雑しますが、1度は見ておきたい紫陽花の光景です。
明月院ブルーとも言われる明月院の紫陽花は6月中旬から下旬にかけてが見頃です。
7月に入るとモミジの色が更に濃くなっています。
秋の明月院と悟りの窓
9月まではまだ夏らしく感じる明月院ですが、10月に入ると秋らしさが漂ってきます。
ただ紅葉にはまだ遠く、花もそれほど咲いてない時期です。その分、割りと空いている時期であり、暑くもなく寒くもない時期なので、ゆっくりと散策するのには1番良い季節かもしれません。
11月下旬になってくると悟りの窓から見えるモミジが紅葉してきているのがわかります。
明月院はまだ紅葉はそれほど進んでいませんが、北鎌倉駅から明月院に向かう明月院通りの銀杏は黄葉が綺麗な時期になってきます。
冬の明月院と悟りの窓
明月院の紅葉の本番は、暦の上では冬に入った12月中旬頃です。悟りの窓から見えるモミジも真っ赤に紅葉してきています。
明月院の後庭園の紅葉は特に美しく燃えるように赤く色づいたモミジが非常に美しい景色を織りなしています。
まるで空気までも赤く染まっているように見えるほど色づいています。
1月に入ると葉も落ちて再び寂しい雰囲気の景色となりますが、鎌倉にも数年に1度雪が積もる時があり、雪が積もった時の悟りの窓の景色は非常に神秘的です。
特に午前中の早い時間で晴れた日なら、日差しが雪にあたり輝くような雪景色を見られるかもしれません。
だいたい2~3年に1度しか雪景色の明月院は見られませんが、雪が積もった時の明月院は非常の美しいです。
明月院の悟りの窓の場所や撮影方法・意味
明月院の悟りの窓の撮影方法や意味を紹介します。
悟りの窓の場所と撮影方法
明月院の悟りの窓ってどこにあるの?という方もいると思うので簡単に悟りの窓について紹介します。また撮影方法も少し紹介します。
明月院の悟りの窓は方丈と呼ばれる明月院の本堂にあります。明月院の入口からはゆっくり歩いて3分くらいかかります。
建物内は通常は入れないので、手前から悟りの窓は見ることになります。スマホで普通に撮影すると上記の写真の大きさくらいにしか撮れません。
トリミング(切り抜き)をするにしてもデジカメなら3~4倍ズーム(35mm換算で70~100mm程度)は無いと奥の景色まで撮影するのは難しいです。
出来れば100~200mmくらいの望遠ズームレンズがあった方が綺麗に撮影出来ます。
なお一脚・三脚は使用禁止なので、手持ちでの撮影となるためISOを少し高めに設定してシャッタースピードを上げて手ブレを防ぐことをおすすめします。
外の景色とは言え、室内で距離がある奥にあるので、光量はそれほどありませんから。
スマホの場合、最新のものならある程度ズームにしても綺麗に撮れますし、デジカメよりも見た目は綺麗に撮れることも多いので、気にせず撮影してください。
ところで悟りの窓はいつでも見れるのかな?と思うかもしれませんが、基本的にいつでも見ることが出来ます。
しかし紫陽花の時期や紅葉の時期などは撮影しようとする人が並び、正面から見られるまで20~30分待つこともあります。
悟りの窓は後庭園からも見えます。桜の時期で、悟りの窓の前に誰もいなければ枯山水の庭園と桜が絵画のように見えます。
悟りの窓の意味
悟りの窓はなぜ取り付けられたのか?と思うかもしれませんが、諸説あります。
一般的に悟りの窓に代表される丸窓は「禅の悟りを意味する円相」から来ています。
恐らく明月院の悟りの窓も禅の悟りを意味する円相から来ているものと思われます。
でも円相って何?と思いますよね。円相(えんそう)は、禅における書画の1つです。
図形の丸を一筆で描いたもので、「一円相(いちえんそう)」「円相図(えんそうず)」などとも呼ばれます。
悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものと言われますが、その解釈は見る人に任されています。
また、円窓と書いて「己の心をうつす窓」という意味で用いられることもあり、臨済宗の位牌や塔婆の1番上に書かれることが多いです。
明月院も臨済宗(建長寺派)です。
また始まりも終わりもなく角に引っ掛かる事もない円の流れ続ける動きは、仏教が教える捕らわれのない心、執着から解放された心を表わしているとも言われています。
明月院の悟りの窓を見に行こう
春夏秋冬で明月院の悟りの窓の景色は全く異なってきます。
また天気等により悟りの窓の障子がある程度閉められたり、手前の障子が多少閉められたりすることもあります。
障子の閉まっている状況で天気なども感じ取れます。
明月院の悟りの窓の前に置かれる生花や人形等の小物も、明月院のその時の様子や気持ちを表しています。
時折、明月院で飼われている犬が悟りの窓のある部屋からこっそりと顔を出すこともありますし、リスが走っていることもありますが、それはそれで愛嬌があります。
様々な表情を見せてくれる悟りの窓、四季のそれぞれの顔を是非見に来てください。
以上、悟りの窓で見る明月院の四季の変化・丸窓の意味についてでした。
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