梅雨入り前の6月、初夏といえる季節に二階堂にある瑞泉寺に、御朱印をいただきつつ、参拝に行ってきました。
長谷寺や明月院ほどでは無いにせよ、紫陽花も楽しめるお寺ですが、特に凄いのが国指定の名勝にもなっている庭園です。
初夏の瑞泉寺の見どころとや様子を写真を添えてお伝えします。
瑞泉寺へのアクセス方法・行き方は徒歩がおすすめ!途中の紫陽花が美しい
瑞泉寺へは鎌倉宮という神社までバスで来て、そこから歩いていくのがおすすめです。
鎌倉宮(バス停名は、大塔宮・だいとうのみや)でバスで降ります。上記写真の鳥居にむかって右側へ進み、鎌倉宮に沿って歩いていきます。
途中、永福寺跡と呼ばれる国指定の史跡の横を通ります。
永福寺跡を越えると「通玄橋」という小さな橋を渡ってしばらく歩くと…
道沿いに紫陽花が数多く咲いています。
車だとゆっくりと見られないので、ここは歩いていくのがおすすめです。
向かう人の多くは、ここでまず紫陽花の写真を撮っています。
そしてバス停から歩くこと10分弱、
瑞泉寺と書かれた石碑が出てきて奥に門が見えてきます。
瑞泉寺の総門では鬼瓦をチェック
最初に出てくる門なので山門と思うかもしれませんが、この門は「総門」と呼ばれているものです。
恐らく昔はこの辺りからお寺の境内だったと思いますが、今はここから2分ほど歩いたところに受付があり、そこからが境内となっています。
この総門では瓦をよくみてください。
まさに鬼瓦!といえる鬼瓦が門の上にあります。そして端には「瑞泉寺」と刻まれています。これを見逃すのはもったいないです。
総門を超えて少し歩いていくと、瑞泉寺の受付が見えてきます。
瑞泉寺の拝観受付所で、拝観料を支払い境内へと進みます。
車で来ていた場合は、この受付の前が駐車場になっています。
受付の方に聞いたところ、2021年の6月までは土日でも駐車場が満車になるようなことは無かったそうです。平日なら余裕で停められるとも。
受付の前にはトイレがあります。この先はトイレは無いので、不安であればここでトイレを済ませておきましょう。
瑞泉寺の境内の様子
瑞泉寺の境内に入ると石畳がまっすぐ伸びています。
参道の左側は庭になっていて、花が四季折々で楽します。6月はもちろん紫陽花です。
少し進むと石畳の参道と砂利道にわかれています。
石畳の参道は、このまま本堂へと向かうルートです。
左の砂利道の先は、墓地になっており、墓地にご縁が無い方の立入りはご遠慮下さいと書かれているので、進まないようにしてください。
瑞泉寺の男坂と女坂
二股になっていたところから少し進むと参道は階段となります。階段はもう森の中というか山の中という雰囲気になります。
6月であれば、新緑や苔がとても美しい階段です。
少し階段を上っていくと2つの案内板があります。
1つが「瑞泉寺 文学案内板」と呼ばれるもので、瑞泉寺にゆかりのある文人が紹介されています。
大佛次郎・川端康成・高浜虚子・立原立秋等の文人の名前が書かれています。
もう1つが瑞泉寺の案内板です。このタイプの案内板は鎌倉市内の有名なお寺でよく見かけます。
この案内板があるところから階段が2つに分かれています。
右側が綺麗な石敷きの階段、左側は苔むしてかなり凸凹がある歩きにくい階段になっていますが、山門前でまた合流するので、どちらを進んでも問題ありません。
なお右側の綺麗な石敷きの階段は「女坂」、左側の苔むしてかなり凸凹がある歩きにくい階段を「男坂」というそうです。
両方通りたいということであれば行きは、上りの方がまだ安全な男坂、帰りは女坂が良いかもしれません。階段は下りの方が危険なので危険度が高い男坂で上った方が良いでしょう。
男坂では晴れている場合、木漏れ日と苔の様子を楽しむのがおすすめです。
女坂の場合は道の脇の石に生えた苔を楽しむのも面白いですよ。
瑞泉寺の山門
女坂を上っていくと山門が見えてきます。
男坂の場合は、山門は階段からは見えないようになっています。
山門の手前、右側には水が出ています。
柄杓が置いてあるということは飲めるのかな?と思いましたが、今回は手だけ洗わせてもらいました。水鉢の奥には仏像?お地蔵様?がありました。
山門の左側には2つの歌碑が置かれています。
また歌碑の奥には「吉田松陰先生留跡碑」と刻まれた石碑がありました。
安政元年(1854年)の瑞泉寺の住職は吉田松陰の伯父にあたるそうで、下田で密航を企てる前に逗留していたそうです。
瑞泉寺の山門の右側には国指定史跡・名勝の案内板と俯瞰図が置かれています。
ただ俯瞰図は昔書かれたものでデフォルメされているので、あまり意味がありません。
また一部サイトでは瑞泉寺から富士山が見えると書かれていますが、一般公開されているエリアからは富士山は見えないので、注意してくださいね。
瑞泉寺の裏側にある天園ハイキングコースからは富士山が見えることもあります。
瑞泉寺の本堂と寺務所
山門をくぐり中へと進みます。
山門をくぐり右側に進むと茶室のような建物がありますが、一般公開されていない建物で、この建物の奥に寺務所があります。
御朱印はこの寺務所でいただきます。
山門を入って左側に進むと「錦屏晩鐘」と呼ばれる鐘があります。
この鐘の周りにもいろいろな石碑や仏像がいろいろあるので探してください。
山門と鐘の間に小路があり、その小路の奥に本堂があります。
夏場だと木々が茂っていて、本堂があまり見えないかもしれません。
何回か瑞泉寺には訪れていますが、いつも本堂の入口が少し開いていて、中の仏像が見えるようになっています。
瑞泉寺の地蔵堂
本堂に向かって左側に歩いていくともう1つ御堂があります。
瑞泉寺の地蔵堂です。
この中に安置されている「木造地蔵菩薩立像」は、「どこも苦地蔵」と呼ばれています。
鎌倉時代後期のものと考えられており、鎌倉市の有形文化財になっています。
地蔵堂の前には大黒天と恵比寿天が置かれていました。
瑞泉寺庭園はまさに庭園
瑞泉寺に来て見ないで帰ったらものすごくもったいないのが「名勝 瑞泉寺庭園」です。
地蔵堂の前に「名勝 瑞泉寺庭園」と刻まれた石碑があり、この奥に瑞泉寺庭園があります。
少し進むと庭園が見えてきます。
もう圧巻です!
日本庭園というよりは少し中国っぽさも感じる庭園に感じます。
中央にある岩肌に空いた大きな空間は「天女洞」と呼ばれています。
ここを初めて見た時、思わず数分見惚れていました。
この奥に「偏界一覧亭」と呼ばれる一般公開されていない御堂があるそうですが、見ることは出来ません。
Google Mapの航空写真には写っていて、瑞泉寺裏の天園ハイキングコースから見えるかな?と思ったのですが、天井部分は少し見えるものの全体は見えないので、いつか拝観出来ることを祈って待っています。
庭園の迫力・魅力は僕の写真では迫力が伝わらないと思いますが、実物を見たら本当に凄い!と思いますよ。
秋になったら紅葉も綺麗そうです。
瑞泉寺へ行こう
瑞泉寺は三方を山に囲まれた「紅葉が谷」という場所にあり、秋には紅葉も綺麗です。
でも6月は紫陽花と新緑がとても美しい景色で、是非見て欲しい景色が広がります。
特に6月は苔が美しい季節なので、苔とお寺といった組み合わせが好きな方にはおすすめです。
以上、6月の初夏の瑞泉寺で新緑・庭園を楽しんだ参拝レポートでした。
- 参拝可能時間:9:00~17:00(入門は16:30まで)
- 寺務所受付時間:参拝可能時間と同じ
- 拝観時間:参拝可能時間と同じ
- 拝観料:大人200円/小中学生100円
- 駐車場:あり(無料)
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