関取場跡碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。
金沢街道の岐れ道近くにあります。
関取場は、いわゆる関所であり通行税の徴収場所のことです。また鎌倉時代ではなく、室町時代末期に作られたとされています。
関取場跡碑 詳細とアクセス方法
- 読み方:せきとりばあとひ
- 文化財区分:なし(旧跡碑)
- 住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下562
- 建立:1931年(昭和6年)3月
- TEL:なし
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
関取場跡碑へのアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅から徒歩約18分(約1.4km)
- 鎌倉駅から京急バス「鎌23・24・36・20」系統に乗車、「岐れ道」下車・徒歩約2分
駐車場が無いため公共交通機関で向かうことをおすすめします。
鎌倉駅からは少し遠いですが、鶴岡八幡宮を経由して荏柄天神社・鎌倉宮へ向かう途中にあるので、鎌倉散策なら気にならない距離です。
関取場跡碑の写真と碑文の意味
當所ヲ里俗せきばト稱ス
往時ハ関取場ト稱セル由
天文十七年北条氏関ヲ此ノ處ニ設ケ関銭ヲ取ッテ荏柄天神社頭造営ノ料ニ充テシメタル所トス
其ノ掟書ノ文書今ニ蔵セラレテ荏柄天神社ニ在リ
管理人訳
当時はこの場所を関場(せきば)と言っていました。
昔は関取場と言っていましたが、その理由は天文17年(1548年)北条氏がここに関所を設け、通行税をとって荏柄天神社の造営・修繕費にあてたからです。
その掟書は今も荏柄天神社に所蔵されています。
市街地の細い道の片隅に関取場跡碑は残っています。
関取場跡碑の後ろには「青面金剛」と書かれた石碑が残っていますが、これは庚申待が民間にも流行った江戸時代以降に建てられたものと思われるので、関取場とは関係無いものと思われます。
庚申塔(庚申碑)は、鎌倉市内各地で見られます。
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