星ノ井は、鎌倉市坂ノ下にある星井寺の前、極楽寺坂切通にある井戸の跡です。
星月の井・星月夜の井とも言われています。
鎌倉の観光名所とされた良質な水が湧いたり、伝説が残ったりしている井戸である「鎌倉十井」(かまくらじっせい)の1つとなっています。
星ノ井 詳細とアクセス方法
- 読み方:ほしのい
- 文化財区分:-(鎌倉十井)
- 管理団体:(成就院?)
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下23-12
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
星ノ井へのアクセス方法・行き方
- 江ノ電「極楽寺駅」から徒歩約5分(約400メートル)
- 江ノ電「長谷駅」から徒歩約5分(約400メートル)
長谷駅と極楽寺駅の中間にありますが、この辺りの散策を行うのであれば極楽寺駅から向かうのがおすすめです。極楽寺駅からだと下り坂になるため、上り坂に比べると楽です。
星ノ井の歴史・由緒
この辺りは昔、昼なお暗く山深いところで、この星ノ井の中を覗くと昼でも星が輝いて見えることから、この名がついたと言われています。
この井戸には下記の伝承があるそうです。
奈良時代に行基菩薩が全国を修行して歩い たとき、ここで虚空蔵をまつる法を行いました。するとこの井戸に三つの明星が輝き、ちょうど鏡のようでした。しかもそれが7日も続いたの です。 行基はその光を見て、 珍しいものが入っているにちがいないと思い、 土地の人々を集めて井戸の水を汲み出させました。 すると井戸の底から珍しい形をした石が出てきました。 行基は、これは虚空蔵さまがこの石になっておられるのだろう。 世の人に信心を起こさせようとされたのだと考えました。 この話が聖武天皇の耳に入り、行基に、虚空蔵菩薩の像を彫ってこの 寺に本尊としてまつるようにという指図があったと伝えられています。その後、井戸の中に明星は見えなくなったそうです。
また、近所の女の人が井戸水を汲もうとして、包丁を落としてしまったところ、星は輝かなくなったとも伝えられています。
かまくら子ども風土記 155ページより
奈良時代と行基が生きていた時代で重なるのは710年~749年なので、この約40年間の間のことになりますが、これが事実なら1300年も前には、この井戸があったことになります。
また井戸の水は昭和初期まで販売されていたということで、かなり長い間使われていた井戸となります。
またすぐ横にある「星井寺」には「星の井水神」が祀られています。
星ノ井の車椅子・障害者対応
一般道に面してあるため、車椅子でも見ることは可能です。
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