鎌倉市内には国指定史跡が31ヶ所ありますが、その中でも1位・2位を争う行きにくいところとして、仏法寺跡があります。
ただネットで調べると行った人は皆、素晴らしい眺めだったと絶賛していることが多く、1度は訪れてみたいと思っていました。
仏法寺跡に夏場に行くのは無謀という情報を見たので、冬場になるのを待ち、2月後半に行ってきました。
これが本当に素晴らしい眺めで、また来年訪れたいと思わせてくれる場所でした。
実際に訪れた感想から、行き方まで写真を添えて紹介します。
仏法寺跡の行き方
仏法寺跡の行き方は、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
上記ページには、いつの情報か書かれていませんが、2014年2月ということで訪れた時(2022年2月)の8年前の情報なので、少し不安はありましたが、概ね上記のサイトで書かれている通りです。
スタート地点は、極楽寺駅前にある墓地への階段です。
誰のお墓かは伏せていますが、墓地の中でも一番右側(南西側)にあるお墓の裏側に人が通った跡があるので、そこから上に上がっていきます。
結構急な斜面ですが、登山経験がある人なら登れないことも無い傾斜です。ここをまずはひたすら上がっていきます。と言っても時間にして2~3分もあれば登れます。
あとはひたすら尾根沿いに進みます。
冬になって早い時期でなければ、人が通った跡があるので、恐らく迷わないと思いますが、不安な時は時折、スマホで位置を確認しながら進みます。
やや右側に弧を描くような感じなので直進ではありません。
ほとんど整備されていないので、倒木もそのままです。あまりに危険を感じたら、引き返す勇気も必要な道です。
なおロープがある場所もあり、先に紹介しているサイトでもロープを使わせてもらいましょうと書かれていますが、ロープは使わないようにしましょう!
というのも登山の世界では、誰が残したのかわからない残置ロープは使ってはいけないとされています。
そもそも8年も前の訪問記とロープの色が同じで、交換されているのか、されていないのかもわかりません。
耐久性もわかりませんし、悪意ある人が切れ目を入れていたら、大事故の元です。
他にも残置ロープはありましたが、使わずに登りました。
ある程度、登山をしたことがある人なら、残置ロープを使わなくても登れるくらいの傾斜です。
写真を撮り忘れましたが、進んでいくと小さな平場に出ます。平場に出たら右側の尾根に沿って歩いていきます。
なおこの平場の場所で右に曲がったことを確実に覚えておいてください。
これを忘れて帰りに曲がらずに進むと崖に出ます。
実際に管理人は忘れて直進してしまったため、崖に出て焦りました。引き返して、平場のところで曲がったことを思い出し、元のルートに戻れましたが。
そして進んでいくと本当に冬なの?と思うくらい雑草が生えているところがありますが、人の通った跡があるので、スマホの位置データを参考にしながら進みます。
歩き始めて20分弱、海が見えてきました!ここから少し下っていきます。
そして到着!
開けた場所が仏法寺跡です。
仏法寺跡からの眺めはまさに絶景
仏法寺跡には2本の木があり、それが良いアクセントになっています。
この木に葉がある時期には行かない方が良さそうなくらいに草が枯れていましたが、かなり茂った跡がありました。
まずは坂ノ下海岸・由比ヶ浜・材木座海岸方面がよく見えるところへ移動します。
坂ノ下海岸の漁船が置かれている浜が手前に見えます。
鎌倉海浜公園の由比ヶ浜地区の広場・公園が見えました。
更に奥には望遠鏡・オペラグラスがあれば材木座海岸の和賀江島も確認出来ます。
つづいて2本ある木の間からの景色
逗子マリーナ・小坪が一望出来ます。
更にその奥の逗子海岸や葉山マリーナ方面も見えます。
葉山の森戸神社の先、葉山灯台のあたりかな?岩礁っぽく見えるところがありました。
残念ながら南側の海はほとんど見えず、東南側の海しかほぼ見えません。
ただそれでも素晴らしい眺めであることに変わりはありません。
ここを整備して公園のようにしたら、土日になれば結構な人が来るとは思うのですが、鎌倉市の財政や土地の権利関係で難しいのでしょうね。
振り返ると山の斜面か、枯れた草しか見えません。
以前に訪れた人のレポート等を読むと五輪塔や宝篋印塔があったそうですが、枯れ草に埋もれてしまったようで、見つけることは出来ませんでした。
仏法寺跡にチャレンジしてみよう
仏法寺跡は、万人におすすめ出来るような場所ではありません。
夏場は恐らく草木が茂りすぎてたどり着くのも難しいので、寒い1月か2月しか訪れない方が良いような場所にもなっています。
でも、そこには他の場所からでは見られない美しい景色が広がっています。
熟練度としては、天園ハイキングコース「お塔の窪やぐら群」経由で太平山山頂まで行けるくらいの脚力と登山経験があれば、どうにか行けると思います。
チャレンジしてみたい!と思って方は自己責任ですが、是非訪れてください。
以上、仏法寺跡からの眺めと行き方についてでした。
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下30 付近
- TEL:0467-61-3857(鎌倉市教育文化財部文化財課)
- 見学可能時間:24時間(夜は非常に危険)
- 見学料:無料
- 定休日:なし
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