7月の後半、材木座にある来迎寺へ参拝に行ってきました。
境内自体はそれほど広くはなく、見どころは多くはありませんが、源頼朝が創建したと伝わるお寺で、三浦義明の墓所があります。
実際の様子を写真を添えて紹介します。
材木座の来迎寺への行き方
来迎寺は鎌倉市内に2ヶ所あり、1つは西御門という鶴岡八幡宮にほど近いところ、そして海岸にほど近い材木座にある、ここで紹介する来迎寺です。
少しわかりにくいところにあるのですが、鎌倉駅から歩いて向かうには少し距離があるので、バスで向かうのがおすすめです。
鎌倉駅から京急バス「鎌12・九品寺循環」に乗車して、「五所神社」バス停で下車してから3分ほど歩くと来迎寺に到着します。
鎌40や鎌41でも行けると思うかもしれませんが、鎌40は逗子駅発のバスしか五所神社には停まりません。鎌41は小坪という逗子の周りに駅が無いところからの出発となります。
鎌倉駅から向かうのであれば鎌12「九品寺循環」しか実質バスはありません。
バスを降りたらバスの進行方向とは逆の方向を見てください。
日進堂材木座店と書かれたパン屋さんの看板が見えます。このパン屋さんの横の道をまっすぐ進みます。
突き当たって左側を見ると鳥居が見えます。この鳥居は五所神社の鳥居です。鳥居の中には入らず左側の道をまっすぐ進みます。
五所神社の鳥居の辺りから1分ほど歩くと来迎寺の寺号標が見えてきます。
ここで右側を見ると来迎寺が見えます。
鎌倉駅からスムーズにバスに乗れれば、よほど渋滞をしてない限り、ここまで15分ほどで到着します。
ただここに来る前に別願寺や教恩寺、延命寺に立ち寄ってくる方も多いと思います。別願寺からは徒歩で10分くらいと割と近くです。
でも夏場だとこの10分がかなりこたえると思います。
来迎寺の境内の様子と見どころ
来迎寺の境内は広くはないため、木々や花もそれほど多くは無く、それほど季節感があるお寺ではありません。
それでも是非みておいて欲しいところはいくつかあります。
見どころ1・慈母観音
来迎寺の境内に入り左側を見ると観音様の像があります。慈母観音様です。
由緒がある訳ではありませんが、なんかほっとさせてくれます。
見どころ2・来迎寺の本堂
続いて境内に入って正面にある本堂です。
特に変わった特徴のある本堂ではありませんが、まずはここで参拝をしましょう。
戸が少し開いていることが多いので、隙間からそっと拝観させてもらうのがおすすめです。
見どころ3・三浦義明・多々良重春のお墓
本堂に向かって右側に三浦義明・多々良重春のお墓があります。
もともと来迎寺は、源頼朝が鎌倉幕府の礎石となった三浦義明の霊を弔うため、真言宗能蔵寺を建立したのがはじまりとされています。能蔵寺が時宗に改宗した時に来迎寺と寺名を改称しています。
お墓と言っても、今のような形状ではなく五輪塔と呼ばれる形状のお墓です。
見どころ4・三浦大介公家来之墓
三浦義明・多々良重春のお墓の裏側から来迎寺の裏側に回れるようになっており、そこに三浦義明の家来たちのお墓があります。
かなりの数の五輪塔が置かれています。
見どころ5・三界萬霊塔
来迎寺の入口近くに仏像などがまとまって置かれている場所があり、その中の石塔に「三界萬霊」と刻まれています。
三界萬霊塔とは、この世のあらゆる生命あるものの霊を宿らせ、供養することが目的に建立されたものと言われています。
三界とは、無色界・色界・欲界の3つを指すとしていますが、仏教の概念なので少し難しいかもしれません。
動物供養塔
三界萬霊塔の横には「動物供養塔」がありました。おそらく檀家のペットの供養を行う集合墓のようなものと思われます。
夏の来迎寺を参拝して
夏だから訪れたいか?と言われると微妙な感じはします。
特に自然を感じられる寺院では無いので、訪れる季節はそれほど気にしなくても良いと思います。ただ初夏であれば近くの五所神社は紫陽花が綺麗ですから、近隣の寺社と合わせて参拝と御朱印巡りをするのであれば、楽しめるエリアです。
ただ夏場は徒歩がメインとなるこのエリアの寺社巡りは、少しキツいので初夏までに訪れるか、秋以降に訪れるのが良さそうです。
以上、夏の材木座・来迎寺への参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座2-9-19
- TEL:0467-22-4547
- 御朱印:あり
- 写経:確認中
- 参拝可能時間:外観のみなら日中(夜は迷惑)
- 寺務所受付時間:9:30~16:30
- 拝観時間:9:30~16:30
- 拝観料:なし(志納)
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