長谷寺にも近い光則寺は四季の花が美しいことでも人気ですが、花の無い季節に訪れても楽しめるのかな?と思う方もいるのではないでしょうか?
光則寺の見どころは四季の花々ということもありますが、季節に関係なく見て欲しいのが土牢です。
そしてクジャクです。
土牢の様子とクジャクについて、また光則寺の注意点について紹介します。
光則寺・日朗上人の土牢
光則寺で有名なのが、日朗上人の土牢です。
日蓮宗の宗祖である日蓮の弟子が幽閉されたとされる場所のことです。
土牢は「どろう」ではなく「つちろう」と読みます。
鎌倉だと岩場に開いた穴は「やぐら」と思われてしまいますが、こちらは牢獄として作られたものです。
土牢の前には説明板がありました。
文永11年(1274年)頃に建立された光則寺は、もともとは北条時頼の側近・宿屋光則(やどやみつのり)の屋敷であったが、日蓮聖人が佐渡へ流された時、高弟・日朗(いちろう)上人も捕らえられ、この邸内の土の牢に監禁されたといわれています。
その後、光則は次第に日蓮聖人に帰衣し、日蓮赦面後は日朗上人を開山に光則寺を創建した。
この土の牢は700年以上の歴史を刻んでいると推定されています。
700年以上の歴史がある牢獄というのもすごいですよね。
中には石塔や仏像等が安置されています。
土牢自体も風化が進んでおり、今では横から出入りできるくらいのスペースが出来ていました。
光則寺 土牢御書の碑
土牢の前には石碑が置かれていますが、これは「土牢御書の碑」と呼ばれているものです。
日蓮が佐渡に連行される際に、弟子の日朗を案じて書いた手紙を書いたそうです。その手紙の文面を石碑に刻んだ碑です。
ややわかりにくい土牢の場所
光則寺の見どころとなる土牢ですが、ややわかりにく場所にあります。
光則寺の山門を抜けて右側に光則寺の寺務所等となる建物が2つありますが、この間を通って奥へと進みます。
階段があるので、ひたすら上っていきます。
途中、光則寺を創建した宿谷光則の墓があります。墓はまだ新しく再建されたものと思われます。
光則寺の「光則」は、宿谷光則の名前からで、山号の「行時山」は、光則の父の名「行時」からと言われています。
しばらく進んでいくと開けた場所に出ます。この開けた場所の崖面に土牢があります。
土牢は季節に関係なく見られるので、光則寺に訪れた際には是非見てください。
少し異様な雰囲気のある場所ですが、途中は木々と本堂の屋根という鎌倉らしい景色を見ることも出来ます。
光則寺の孔雀
光則寺の一角に大きな鳥小屋のようなところがあります。
その中を覗いてみると…
大きな鳥がいます。孔雀です。
サービス精神旺盛で、人が近づくと羽を広げて美しい姿を見せてくれます。
いつもいる訳では無いようですが(過去に見た時は小屋の中には何もなかった時があり)、美しい孔雀を見られるので、是非いるかどうか確認してください。
光則寺の注意点
光則寺の注意点は2つあります。
御朱印がいただけるとは限らない
光則寺は拝観料がかかります。
拝観料がかかるお寺の場合、御朱印はいつでも書いてもらえるか、もしくは書置きがあると思う人も多いと思います。
しかし光則寺は御朱印を書いてない時もあります。
御朱印を書いてない・出してない時は拝観料を出すところに注意書きがあるお寺が多いのですが、光則寺は入ってみないとわからないので、注意してください。
御朱印を書いてもらえるかどうか事前に電話で確認した方が良いでしょう。
平日は参道の写真が撮りにくい
光則寺の入口には幼稚園があり、平日だと幼稚園の送り迎えに来ているママさん達がずっと立ち話をしていることも多々あります。
だからアングルに人が入ってしまうことが多いので、平日の参道はあまり写真撮影に向いていません。土日の早い時間の方が人が少ないので、おすすめです。
以上、光則寺の土牢と注意点についてでした。
- 住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-9-7
- TEL:0467-22-2077
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:8:00~17:00
- 寺務所受付時間:8:00~17:00
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