谷戸子育て地蔵尊(子育て地蔵尊と言われることもある)は、鎌倉市玉縄にある地蔵堂です。
江戸時代末期に木造のお地蔵様が作られて以来、この場所に建っているそうです。
境内には庚申塔や道祖神塔もあり、地元の人に親しまれているお地蔵様です。
谷戸子育て地蔵尊 詳細とアクセス方法
- 読み方:やとこそだてじぞうそん
- 建立:文久2年(1862年・伝承)
- 管理団体:不明
- 住所:〒247-0071 神奈川県鎌倉市玉縄2-4-6
- TEL:-
- 拝観可能時間:24時間
- 拝観料:なし
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
なお「谷戸根地蔵」「谷戸根地蔵堂」とも言われることがあるようです。
谷戸子育て地蔵尊の場所とアクセス方法・行き方
- 大船駅(西口)から徒歩約10分(約800メートル)
大船駅から歩いていくのがおすすめです。バス停が近くにありますが、バスを待っている時間を考えると歩いた方がほとんどの場合、早そうです。
谷戸子育て地蔵尊の由緒・歴史
- 文久2年(1862年):市川茂助(仏師)に地蔵の作成を依頼して作られる
- 昭和62年(1987年):市川茂助の孫にあたる人が地元の人とともに御堂を再建する
- 平成30年(2018年):有志により御堂を再建する
堂内には 木像にうるし風の塗料をほどこした地蔵像が安置されています。 おだやかな顔をした地蔵が赤い衣を着て、右手に錫杖をもち、左手に赤い宝珠の玉をもって台の上に座っています。この像を造った人は市川茂助で、大和市 蓮慶寺の木造弘法大師像などを造った、江戸末期から明治にかけての仏師でした。 当時この地は鎌倉郡岡本村といわれており、 市川家は仏師屋と呼ばれていたそうです。
茂助の孫にあたる人が地蔵堂近くに住んでい 1987年(昭和62年)に倒れそうになった地蔵堂を有志の人達と一緒に改築しました。
この子育地蔵の由来は、当時、村で病気になる子どもが多く、幼くして亡くなる子もいたの で村の長老達が話し合って地蔵様を作ろうということになり、茂助に依頼して1862年(文久 2 年)に作ったといいます。 当時はうるし塗だったそうです。
以前の地蔵堂は、草葺の屋根で、お堂も二間(約 3.6m) 四方あり、堂内の広さも10畳ぐら いあったといいます。 年2回春秋に堂内で念仏講が行われたといいます。 そのほかの時は近所の子ども達のよい遊び場になっていたそうですが、屋根に上って落ちた子もけが一つしなかったということです。
現在も、子どもの健康や進学のため、お参り に来る人が少なくないといいます。
堂の右手に、近くから集められた道祖神や「文政七年」 (1824年)の年号がある庚申塔、 「熊野大権現」と書かれた石碑などが立っています。
かまくら子ども風土記 232ページより
一般的にお地蔵様というと石像を思い浮かべますが、木像のお地蔵様で少し珍しいものと言えます。
また境内には庚申塔や道祖神塔などがあります。
谷戸子育て地蔵尊の文化財について
文化財としては登録されていません。
谷戸子育て地蔵尊の備考
ここから徒歩30秒分ほど先に「谷戸池」という池があります。桜の季節になると池の周りに桜が咲いて、多くの方がお花見で訪れます。
お花見を兼ねて訪れるのが良さそうです。
谷戸子育て地蔵尊の関連リンクや近隣の観光スポット
谷戸子育て地蔵尊のフォトギャラリー
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