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お寺・寺院の開山と開基の違いは?

覚園寺 説明板 寺院の知識と参拝のマナー

鎌倉で寺社巡りをしていると多くのお寺で見かける鎌倉市が設置している寺社の説明板。

どんなお寺か説明してくれていて非常にありがたいけど、開山と開基と書かれていて何が違うんだろう?と思ったのではないでしょうか?

言葉の意味としてきちんと覚えようとすると非常に面倒ですが、鎌倉の寺院に関して言えば、開山は初代住職で、開基は寺院の創始にあたって経済的支援を行った人、スポンサーとなった人のことです。

もう少し詳しく開山と開基の違いについて説明します。

開山と開基の違い

開山と開基

開山と開基の違いを求めて、インターネット上の辞書を見ても、意味が非常にわかりにくくなっています。一番わかりやすい説明は、Wikipediaです。

開山(かいさん)とは、寺院を創始することを指す仏教用語である。仏道修行の場として閑静な地が望ましいことから、しばしば山間に道場や寺院が建立され、山号を有したことに由来する。転じて寺院を開創した僧侶(すなわち初代住持職)を指す語ともなる。

類義語として「開基」があり、後に同義語として用いられるようになったが、厳密には両者は別々のものである。「開基」は、寺院の創始にあたって必要な経済的支持を与えた者、ないし世俗在家の実力者(大檀那)を指す語である。例えば円覚寺の場合、寺院建立の事業を担った北条時宗が開基であり、時宗に招請されて住持となった無学祖元師が開山である。

ただし、宗旨や宗派によって、これらの語の用法には相違がある。宗派を開くに際して総本山をひらくことから生じる転用として、宗祖を特に「開山」と呼ぶ宗派もある。浄土真宗では、宗祖とされる親鸞を「開山」(「御開山」)とも呼ぶことから、末寺の創始者を「開基」と呼んで区別する。曹洞宗では、道元を「開山禅師」と呼んでいる。また、禅宗における用法として、寺院を創始した僧侶自身が、師への尊崇の念から自らではなく師を開山とする「勧請開山」(かんじょうかいさん)があり、この場合、実際の創始者たる僧侶自身を「創建開山」(そうけんかいさん)と称する

開山(仏教)Wikipediaより

正直なところ仏教の宗派は何となくはわかっているけど、細かい違いはわからないという方の方が多いと思います。

宗派・宗旨によって開山・開基の意味が違ってきても、そんなの覚えきれないですよね。

興味があって覚えてもらう分にはとても良いことだと思いますが、鎌倉で有名なお寺ではほとんどの場合、開山は初代住職であり、開基はスポンサーとなっているので、気にせず

「初代住職が○○で、スポンサーが○○なんだ~」と思っていて問題ありません。

鎌倉にも浄土真宗のお寺は2つありますが、普通にスポンサーとしての開基が存在しています(成福寺は開山と開基が同じですが)。

なぜ開山というのか?

でもなぜお寺を創始することを開山というのか、疑問に思いませんか?

山を開くっておかしいな・・・と。

それは元々お寺・寺院は仏教における修行の場であり、俗世から切り離れた世界だったため、山の中に寺院を作ることが多かったので、山を切り開くということで「開山」というようになりました。

しかしご本尊が元々平野・平地にあるために平地・平野に寺院を作った例もありますし、近代においては普通に街中に寺院を作ることもあるのですが、昔からの慣例として開山(山号をつける)が一般化しているため、平地の寺院でも開山と言いますし、山号もつけます。

開基はスポンサーだけど

開基はスポンサー・経済的援助を行った人だと説明しましたが、必ずしも信心深いからスポンサーになる訳ではありません。

時の権力者が自分の権力の象徴として寺院を作ることもありました。

今で言えば、絵にはあまり興味は無いけど、将来的に売れる画家になりそうだから、スポンサーになっておくか…という人もいる訳で、何かしらの理由によってスポンサーとしての開基になった人もいることは知っておいても良いでしょう。

ただ鎌倉の寺院は皇族や武将がなっていることが多く、開山した僧よりも有名な名前が出てくることが多くなっています。

以上、開山と開基についてでした。

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