離山富士見地蔵尊は、松竹離山通りにある地蔵尊(お地蔵様)です。
元々は高さ50メートルほどの高さの山頂にあったお地蔵様で、いろいろな伝承が残っています。
観光で通るような場所ではありませんが、近くを通った時は参拝されてみてはいかがでしょうか?
離山富士見地蔵尊 詳細とアクセス方法
- 読み方:はなれやまふじみじぞうそん
- 建立:不明
- 住所:〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船3-11-21
- 見学可能時間:24時間
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
離山富士見地蔵尊の場所とアクセス方法・行き方
- 大船駅(東口)から徒歩約12分(約900メートル)
- 大船駅から江ノ電バス「N7系統」に乗車、「大船3丁目」バス停下車・徒歩1分
大船駅からそれほど遠くは無いので、徒歩で向かうのがおすすめです。
離山富士見地蔵尊の逸話・伝承や特徴
離山富士見地蔵尊にある石碑には下記のように刻まれています。
この附近は「はなれ山」と称され、最高50米(メートル)の山が南北1粁(キロメートル)ほどに横たわっていた。
鎌倉道に接して古くから史話伝説に富み、最南端を地蔵山とよび、山上の十三塚に石の地蔵尊が安置され富士山を仰いでいた。
太平洋戦争中に、ふもとの田を埋めるため地蔵山が崩され、地蔵尊は山裾におろされた。以来地元で供養をつづけて来たが、昭和58年4月道路拡張で地蔵尊はこの場に移された。玆に有志がその事由を刻み記念碑を建立した。木村彦三郎 記
現在の大船からだと想像も出来ませんが、それなりに起伏のある地形だったようです。
地蔵山という記述は鎌倉幕府があった14世紀前半にはあったため、鎌倉時代に建立された可能性もあります。
また「かまくら子ども風土記」では下記のように書かれています。
以前、地蔵山には離山富士見地蔵尊がありました。 その地蔵尊は、今は、「離山」のバス停から少し「大船駅」方面に少し戻って左折し、150mほど行った右側にまつられています。
この地蔵には次のような話が伝わっています。冬の寒い夜、家に帰ろうと地蔵山のふもとの 道を大三という人が歩いていました。
そのとき、地蔵山の方から呼ぶ声がしたので、上を見て聞き返すと、
「わしは、この場所に何百年もいる石地蔵だが、いつも人間の悩みを聞いたり、願いをかなえたりしたいと思っている。しかし、こんなに高くて急な場所では、誰も上ってきてくれない。できれば、道ばたに移してもらい、人のお役にたちたいと思っている。」
と言われました。 大三が家に帰ってこのことを話すと、
「以前、 蜂に目を刺されたカラスが、そのお地蔵さんのおかげですぐ に治ったという話を聞いたことがある。」
という人がいまし た。 この話が人から人へと伝わり、ありがたいお地蔵さんだということで縁起の良い日を選び、現在の場所へ移動したといわれています。 地蔵祭は、 毎年8月に行われています。かまくら子ども風土記 212ページより
このことから目に良いお地蔵様という評判にもなっており、目を患った人が参拝に来ることもあるそうです。
離山富士見地蔵尊の特徴
お地蔵様自体はかなり風化しており、表情は既にわからない状態になっています。
離山富士見地蔵尊 周辺の観光スポット
- 大船駅東口商店街
- 常楽寺
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