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円覚寺 国宝 舎利殿の特別公開に行ってきた

円覚寺 舎利殿 寺院訪問・参拝レポート

鎌倉市内には多くの神社仏閣がありますが、国宝となっている建造物は円覚寺の舎利殿のみです。

普段は非公開で、年に数回・数日間のみ公開されます。

舎利殿の特別公開に行ってきたので、その時の様子を写真を添えて紹介します。

また舎利殿および特別公開についても紹介します。

円覚寺の舎利殿の特別公開について

円覚寺の舎利殿の特別公開について、拝観日時や拝観料について説明します。

舎利殿の拝観日時

円覚寺の舎利殿は基本的に年3回の特別公開が行われます。

  • 1月1日~3日:特別拝観
  • 5月ゴールデンウィーク(うち3日程度):特別拝観
  • 11月上旬(2~3日):宝物風入れ

ゴールデンウィークは、概ね5月3日から5月5日に行われることが多いです。

11月上旬の「宝物風入れ」は11月3日を含めた3日間になることが多いですが、3日が曜日の真ん中になると、3日を含まない前後の土日を含めた日になることもあります。

時間帯は年によっても変化しますが、概ね下記のどちらかです。

  • 9:00~16:00
  • 8:30~16:00

なお最終日は15時や15時30分で終了することもあります。

また期間中に台風や強風、暴風雪などの悪天候時は中止になることもあります(円覚寺の拝観そのものも中止になることもあります)。

舎利殿の拝観料

舎利殿は円覚寺の中にあるため、最初に円覚寺の拝観料がかかります。

円覚寺の拝観料は、大人500円・小中学生200円です。

円覚寺の拝観料に合わせて舎利殿の拝観料がかかります。

舎利殿の拝観料は、無料の時もあれば200円の時もあります。

  • 2022年5月:大人200円・小中学生100円
  • 2021年11月:無料
*古い情報だと円覚寺の拝観料が大人300円・小中学生100円となっている場合もありますが、2021年5月より大人500円・小中学生200円となっています。

ゴールデンウィークの舎利殿・特別公開の様子

円覚寺の入口

新緑美しいゴールデンウィーク真っ最中の5月3日・舎利殿の特別公開初日に訪れてきました。

この時期の鎌倉は10時を過ぎてくると非常に混雑してくるので、開門時刻の8時から少し過ぎた8時15分くらいに円覚寺に到着するようにしました。

円覚寺 舎利殿手前の参道

舎利殿の公開は8時30分からですが、8時20分頃に到着した時には既に30人近くが並んでいる状態です。

円覚寺 舎利殿前

美しい青もみじの下で、開場までしばらく待ちます。ただその後はそれほど並ぶこともありませんでした。

円覚寺 舎利殿の前

そして8時30分になり開門、受付で拝観料を支払い中へと進みます。

円覚寺 舎利殿の前

上記の辺りは、非公開の時でも舎利殿のある正続院の山門の前から見ることが出来ますが、この先は初めてなので、少しドキドキします。

円覚寺塔頭正続院にある一撃亭

入ってすぐ左側にある門、これは一撃亭という円覚寺管長の住まいです。実際に住んでいるのかどうか、わかりませんが。

円覚寺塔頭正続院にある一撃亭

扁額には恐らく「一撃」と記されています。

円覚寺 正続院

 

少し先に進み円覚寺の塔頭の1つ、正続院の前を通っていきます。

こちらも初めて見ました。正続院の前で限定御朱印の授与も行っています。

円覚寺 舎利殿の前

最初は混雑していたものの、徐々に混雑も収まり、タイミングによっては舎利殿手前の門の前は人がいない時もあるくらいに。

上記の塀および門の奥が舎利殿です。左側から入り、右側から出るように案内されていました。

上記の写真を撮ったあたりで左側を見ると

円覚寺 正続院前の蔵と梵鐘

蔵と鐘楼があります。ロープが張ってあるので、ロープを超えて近づいてみることは出来ません。

円覚寺 正続院の鐘楼

鐘楼はそれほど大きくはありまでんでした。円覚寺の鐘楼と言えば、弁天堂前の洪鐘の方が有名ですから、塔頭の鐘楼が小さいのは当然と言えば当然かもしれませんね。

円覚寺塔頭 正続院の梵鐘

梵鐘には「萬年山 正続院」と記されていました。

円覚寺 舎利殿前の岸壁の穴

舎利殿の入口となる門の左側の岩壁には上記写真のようにくり抜かれて中に入れるのかな?というようになっていました。

やぐらなのか、それとも別のものかのか、気になります。

円覚寺 舎利殿の門

舎利殿の手前にある塀に配置された門

円覚寺 舎利殿の門

門の中央上部には、鳳凰が刻まれていました。

円覚寺 舎利殿の門

その下にもなにか刻まれてします。

円覚寺 舎利殿の門

龍神と弁財天様かな?

円覚寺 舎利殿の門の唐獅子

円覚寺 舎利殿の門の唐獅子

左右には唐獅子も取り付けられています。

円覚寺 舎利殿の塀の瓦

塀の上の瓦の先端、北条家の家紋と同じ三つ鱗の寺紋とその間には「圓覚寺」と描かれています。

円覚寺 舎利殿の入口

そしていよいよ中へと入ります。

円覚寺 舎利殿

ドーンと中央に舎利殿

参拝で前に人がいる時もありますが、せっかくだから全景の写真を撮りたいでしょ?という気遣いからか、写真を撮っている人が多いと比較的前を開けてくれて撮影しやすくなっていました。

円覚寺 舎利殿の塀

舎利殿に向かって左側には塀しかありません。

円覚寺 舎利殿横の禅堂

舎利殿に向かって右側には禅堂(正法眼堂)があります。ここは円覚寺派の僧侶が座禅をするための道場ということです。

30分くらい正続院および舎利殿の境内にいましたが、朝比較的早い時間だったこともあり、混雑して見られないということはありませんでした。

むしろ9時ちょっと過ぎたくらいは、比較的空いていて、ゆっくり見られたくらいです。

円覚寺入口の総門

円覚寺入口の総門 11時頃

ただ帰り際の11時ちょっと前、円覚寺の受付では拝観料を支払う人で40~50人くらいの列が出来ていたくらい混雑していたので、11時を過ぎたあたりだとかなり混雑していたかもしれません。

行くのなら早い時間の方が良さそうです。

円覚寺 国宝 舎利殿について

ところで、舎利殿ってそもそも何なの?という方もいると思いますので、舎利殿とはなにか、また注目すべきポイントはなにか紹介します。

円覚寺 舎利殿

舎利殿とは

舎利殿は、円覚寺の塔頭・正続院の奥にある建造物であり、「佛牙舎利」(仏舎利という場合もあり)と尊崇されるお釈迦様の歯牙をお祀りしているところです。

その由来は将軍源実朝公が宋の時代、中国能仁寺から 請来したものです。

この舎利殿は鎌倉にあった太平寺(尼寺・廃寺)の佛殿(鎌倉時代末~室町初期に再建)を移築したもので、中国、南宋時代の建築様式に学んだ禅宗様建築 の代表的な遺構です。

1899年(明治32年)に旧国宝に指定されました。

1923年(大正12年)の関東大震災に倒壊しましたが、1929年(昭和4年)に復元されました。そして1951年(昭和26年)に改めて現在の国宝に指定されました。

内部正面に佛舎利をおまつりする宮殿が安置され、その前に鎌倉彫りの須弥檀があり、観音菩薩と地蔵菩薩がまつられています。

隣の禅堂は円覚寺派の厳格なる修行道場となっており、円覚寺開山 無学祖元禅師をおまつりした開山堂(舎利殿の奥)とともに円覚寺随一の幽邃(ゆうすい:景色などが奥深く静かなこと。また、そのさま)の地となっています。

西御門の来迎寺

西御門 来迎寺

廃寺となった太平寺は現在の鎌倉市西御門にあり、その場所には来迎寺というお寺が建っています。

太平寺跡碑

太平寺跡碑

来迎寺の入口に太平寺があったことを紹介する石碑「太平寺跡碑 」が建っています。

「佛牙舎利」は、もともとは大慈寺(廃寺)に安置されていたと言われています。

大慈寺跡碑

大慈寺跡碑

大慈寺のあった場所には「大慈寺跡碑」が建てられています。大慈寺は当然、源実朝が創建したお寺で、現在の鎌倉市十二所にあったとされています。

舎利殿の注目ポイント

円覚寺舎利殿

舎利殿は、鎌倉時代に中国から伝えられた様式を代表する最も美しい建物として国宝に指定されています。

円覚寺 舎利殿

屋根の勾配や軒の反りの美しさが特徴で、特に屋根の軒下から出ている上の段の垂木は、扇子の骨のように広がっており「扇垂木(おうぎだるき)」と呼ばれています。

円覚寺 舎利殿 扇垂木

下から覗き込むように見ると放射線状になっているのがわかります。

円覚寺 舎利殿の中

中には2つの仏像が見え、中央に厨子(ずし・仏像・仏舎利・教典・位牌などを中に安置する仏具の一種)が見えます。恐らくはこの厨子の中に仏舎利が納められていると思います。

舎利殿を見に行こう

円覚寺 舎利殿

年に10日弱しか見られる期間が無い舎利殿、もし公開している時に円覚寺に立ち寄ることがあれば、是非見てください。

円覚寺 正続院

正続院も普段は見られない建物です。

以上、円覚寺 国宝 舎利殿の特別公開についてでした。

  • 住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409
  • TEL:0467-22-0478
  • 御朱印:あり
  • 写経:あり
  • 参拝可能時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
  • 寺務所受付時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)
  • 拝観時間:8:00~16:30(12月~2月は16時まで)

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