鎌倉以外唯一の鎌倉二十四地蔵尊霊場 東漸寺へ参拝に行ってきました。
境内は思っていたよりは広く掃除も行き渡っており、観光で訪れる人もあまりいないようで、静かな落ち着きのあるお寺でした。
実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。
*東漸寺は鎌倉市内にもありますが、横須賀の東漸寺とは一切関係ありません。
横須賀 東慶寺は鎌倉鎌倉二十四地蔵尊霊場の1つ
鎌倉二十四地蔵尊霊場は、元々江戸時代の宝暦2年(1752年)に始まったもので、途中で一旦寂れたものの明治34年(1901年)に再興され現在に至っています。
始まった当時、東漸寺に安置されている鎌倉二十四地蔵尊の「日金地蔵 」は、鎌倉市雪ノ下にあった「松源寺」にあったと言われています。しかし明治時代の神仏分離により松源寺が廃寺となった後、「日金地蔵 」は長谷寺に移され、その後はいくつかの寺院を経由して、横須賀市の東漸寺へ移されたと言われています。
どの寺院を経由したのか、細かいところはわかっていません。
松源寺は、現在の岩窟不動尊のすぐ近くにあったとされています。
横須賀 東漸寺の六地蔵
横須賀の東漸寺、最初に目に入るのは横に大きな寺号標と階段の上にある山門です。
この山門の途中に六地蔵が鎮座しています。この六地蔵が東漸寺最初の見どころです。
中央に坐像があり左右に3体ずつお地蔵様が配置されています。
六地蔵は鎌倉市周辺でよく見られるものです。
横須賀 東漸寺の山門
階段の上にある山門、この山門が東漸寺2つ目の見どころです。
ここで注目して欲しいのが鬼瓦です。きちんと鬼瓦に鬼が描かれています。また瓦の先端には丸に東が描かれており、凝った作りになっています。
扁額には東漸寺の山号である「松得山」が右から左への横書きで書かれています。
山門の周りには石塔・石碑がいろいろとあるので、こちらもお見逃しなく
山門の先にはまだ階段が続いているので、上ります。
横須賀 東漸寺の本堂
階段を上り終えると目の前に東漸寺の本堂があります。この本堂が東漸寺3つ目の見どころです。
まずは屋根を見てください。
左右に唐獅子の鐙瓦が配置されています。
唐獅子の上の方にも波型と牡丹の鐙瓦があります。唐獅子と牡丹の鐙瓦の組み合わせは「唐獅子牡丹」となり、鎌倉市内でもたまに見かけます。
目線をさげて軒下の部分の左右を見てください。
象と唐獅子の木像が取り付けられています。象と唐獅子で色がかなり違い、象の方が後から取り付けられたことが伺えます。
左右に取り付けられた天水盤の寺紋は、「下り藤に平四つ目」とでも言えば良いのかな?と悩むもので、調べてもどういう家紋かわかりませんでした。
本堂の中は、御朱印をいただく時に先に参拝してください、と言われるので本堂内を参拝することも出来ます。
横須賀 東漸寺の鐘楼
山門からの階段を上り終えて、本堂に向かう途中に鐘楼があります。
通常、4つ角のみに柱がある鐘楼ですが、6本の柱を使っています。この鐘楼が東漸寺4つ目の見どころです。
重厚な梵鐘です。
横須賀 東漸寺の水子地蔵
鐘楼の隣には水子観音があります。東漸寺5つ目の見どころです。
立派な観音像です。
左右に添えられた小僧の像も特徴的です。
横須賀 東漸寺のお稲荷さん
本堂から寺務所に行く途中にお稲荷さんがあります。このお稲荷さんが東漸寺6つ目の見どころです。
小さいお社ながらも丁寧に作られていることがわかります。
特に名前のあるお稲荷さんでは無いとのことです。
横須賀の東漸寺へ行こう
上記で紹介した以外にも、地蔵堂や念仏行者願海の墓などもある東漸寺、鎌倉二十四地蔵尊の御朱印を集めていて結願したいのなら欠かせないお寺です。
鎌倉市中心部からでも一般道車で40分ほどでたどり着ける東漸寺までは海沿いの道を走れば絶景が広がっています。
ドライブを兼ねて東漸寺へ参拝に出かけてみてはいかがでしょうか?
以上、鎌倉以外唯一の鎌倉二十四地蔵尊霊場 東漸寺への参拝レポートでした。
- 住所:〒238-0313 神奈川県横須賀市武2-2213
- TEL:046-856-0221
- 御朱印:あり
- 写経:恐らくなし
- 参拝可能時間:24時間
- 寺務所受付時間:概ね9:00~16:00
- 拝観時間:概ね9:00~16:00
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