北鎌倉駅からほど近い場所にある東慶寺へ参拝に行ってきました。
北鎌倉駅からも近いこともありいつも参拝者がいますが、早朝であれば静かな境内は非常に落ち着けます。
実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。
夏目漱石参禅百年記念碑
北鎌倉駅から歩くこと3分ほどで東慶寺の前に到着します。
門柱、その奥に階段があり階段の上に山門が見えます。
門柱の左には「東慶寺」、右には松ヶ丘と刻まれています。
この門柱と階段の間に石碑があります。
夏目漱石参禅百年記念日です。
夏目漱石が東慶寺に訪問してから100年経過したことを記念して建てた記念碑です。
元々は、円覚寺塔頭の帰源院に参禅した漱石が、その時の住職が東慶寺のいたことで訪れました。
見どころというほどのものでもありませんが、知らないで通り過ぎると少し残念な気分になるので、見てください。
東慶寺の山門
東慶寺へは上記写真の階段を上っていきます。
階段を上り終えると茅葺屋根の山門があります。
この山門が東慶寺最初の見どころです。
初夏は紫陽花、晩秋から初冬にかけては紅葉が綺麗な場所です。
東慶寺の鐘楼
山門をくぐり境内に入るとまっすぐ石畳の参道がつづいています。
短い階段を上ったら左側を見てください。
東慶寺の鐘楼があります。この鐘楼が東慶寺2つ目の見どころです。
上の方に木彫りの龍が置かれています。
この鐘楼は、釈宗演老師の居士である神津猛氏が、持ち山の材木を寄進して、大正5年に建立したそうです。
天井に描かれている龍の原画は松岡宝蔵で常設展示されています。
梵鐘は観応元年(1350年)の補陀洛寺のものです(神奈川県指定文化財)。元弘2年(1332年)に作られた元の梵鐘は現在韮山の本立寺にあるそうです。
東慶寺の本堂
参道に戻りまっすぐ進みます。右側に見える塀の奥には寺務所や書院があります。
御朱印は寺務所でいただきますが、閉じた門の存在がいただきにくさを強調しています。
書院の門は開いていることが多いですが、寺用以外は立入り禁止になっています。
そして塀を超えたところで右側を見ると東慶寺の本堂が見えてきます。
少し変わった形です。この本堂が東慶寺3つ目の見どころです。
関東大震災で倒壊した本堂は昭和10年(1935年)に再建されたものです。
手前には歴史を感じる石塔が左右に置かれています。
屋根の部分を見ると三つ鱗の寺紋が見えます。
三つ鱗と言えば北条家の家紋で、北条家にゆかりがあるお寺だということがわかります。
東慶寺は北条貞時が開基、覚山志道尼(貞時の母)が開山、尼寺として建立されたものです。
東慶寺の松岡宝蔵
本堂から参道に戻ると仏像が置かれていて右に参道が曲がっています。
その先に蔵が見えます。
松岡宝蔵と呼ばれる宝物館です。この松岡宝蔵が東慶寺4つ目の見どころです。
扁額には右から左への横書きで「松岡寶蔵」と書かれています。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、鎌倉三十三観音霊場の「聖観世音菩薩像」が置かれているので、鎌倉三十三観音霊場の御朱印を集めているのなら、必ず参拝してください。
グッズも販売されています。
東慶寺の用堂女王墓とやぐら
松岡宝蔵を超えて更に奥に進むと東慶寺の墓地になります。
墓地の一画に「用堂女王墓」という場所があります。ここが東慶寺5つ目の見どころです。
階段を上っていくとやぐらがあります。
手前のやぐらが「用堂女王墓」です。後醍醐天皇の皇女で、後に尼になったそうです。
この墓のみ宮内庁が管理しているそうです。
隣にあるやぐらの中の墓は開山の覚山尼のものとのことです。
他にも歴代住職の墓などがこの辺りに置かれています。
東慶寺へ行こう
昔は縁切り寺・駆け込み寺として有名だった東慶寺、歴史を感じる場所です。
落ち着いた空気が流れるお寺です。
ただ一部、お寺の方で凄く態度の悪い方もいるのが残念なところです。
ただ御朱印をいただかず普通に参拝する分には、とても良いお寺なので是非北鎌倉に訪れた際には立ち寄って参拝してください。
以上、東慶寺の境内の様子と見どころについてでした。
- 住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1367
- TEL:0467-22-1663
- 御朱印:あり
- 写経:あり
- 参拝可能時間:概ね9:00~16:00
- 寺務所受付時間:9:00~16:00
- 拝観時間:9:00~16:00
コメント