大船駅からも徒歩圏の常楽寺へ参拝に行ってきました。
大船駅東口から徒歩圏となる寺院の中ではおそらく最も観光で訪れる人も多い寺院で訪れた時もシーズンオフにしてはひっきりなしに訪れる人がいました。
これから常楽寺に訪れようかな?と思っている方に、実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。
また大船駅から徒歩で来る場合の注意点も紹介します。
御朱印巡りで訪れようかな?と考えている方の参考になれば幸いです。
大船駅から常楽寺まではGoogle Mapではたどり着けない
Google Mapで大船駅から常楽寺までのルートを見ると下記のようになっています。
青の点線が一番の推奨ルートですが、このルートだとたどり着けません。
灰色のルートで地図の下側のルートが本来のルートなので間違えないようにして下さい。
一応青色の点線のルートでも来れないことは無いのですが、その場合「大船むくどり公園」の中に入り、登山道のような道を降りていくことになり、実際にはかなり遠回りです。
もちろん常楽寺で見落としがしな木曽塚(木曽義高の墓)や姫宮塚(姫宮の墓)を先に回るということであれば点線のルートでも良いのですが一般的ではありません。
正面のルートから来ると上記のように奥に山門が見える参道を歩いていきます。
常楽寺の山門
常楽寺最初の見どころは、山門です。鎌倉市指定有形文化財にもなっています。
茅葺屋根で17世紀(1600年代)に建立と言われています。
なんとも趣のある山門です。
山門にかかる扁額には右から左への横書きで「粟船山(ぞくせんざん)」と刻まれていました。
山門から境内を覗き込むと細い石畳の参道が木々に囲まれて続いています。
山門からは入れないので山門の右側にある通用口から入ります。
常楽寺の仏殿
常楽寺の境内に入り、参道を進んでいきます。
途中に庫裡(寺務所)があります。
更に進むと右側に本堂がありますが、まずは先に仏殿を目指します。
そして常楽寺の仏殿に到着。仏殿が常楽寺の見どころの2番目です。神奈川県指定文化財にもなっています。
中には入れませんが、仏殿の中は見えるようになっています。
本尊である阿弥陀三尊が祀られているのがわかります。ここで見逃してほしくないのが天井です。これらの仏像も鎌倉市指定有形文化財になっています。
龍が描かれています。
鎌倉の寺院で天井に龍が描かれているところは多いのですが、やっぱり見ないで帰ってしまって後で見忘れた!となるとショックですから見逃さないようにしてください。
常楽寺の文殊堂
仏殿の隣にある建物が文殊堂です。常楽寺3つ目の見どころです。
茅葺屋根が特徴的な建物で、中には神奈川県指定文化財にもなっている「文殊菩薩坐像」が納められています。
こちらは毎年1月25日の文殊堂祭の時のみ開帳され「文殊菩薩坐像」を拝観することが出来ます。普段は閉じられているので外観だけを見ることになります。
常楽寺の北条泰時の墓
仏殿の裏側には北条泰時のものと伝わるお墓があります。
これが常楽寺4つ目の見どころです。
隣には中興開基の龍淵和尚のものと伝わるお墓があります。
更に隣には、建長寺十三世(住職)大応国師のものと伝わる墓があります。
なお裏山には源 (木曽) 義高のものといわれる墓石もありますが、一旦境内から出て向かう必要性があります。
常楽寺の本堂と庭園
仏殿に行く時に素通りしてしまった本堂ですが、やはり本堂にも参拝をしましょう。
比較的新しく見える本堂なので、仏殿や文殊堂に比べるとやや趣は欠けてしまいます。
ただ本堂の屋根の上を見ると寺紋になっている三つ鱗が見えます。これは北条家の家紋であり、北条家ゆかりのお寺だということがわかります。
本堂と仏殿の間には常楽寺の庭園があります。
柵があって入ることは出来ませんが、柵の前から見ることは出来ます。
常楽寺へ行こう
今回訪れた時期は10月の中旬頃で、紅葉にはまだまだ早い時期でしたが、リンドウやホトトギスなどの花が咲いていて綺麗でした。
境内はそれほど広くないものの、臨済宗建長寺派においては「常楽は建長の根本なり」と重視されつづけたお寺だけあり、多くの人が訪れるお寺です。
御朱印もいただけるので、是非1度訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、常楽寺の境内の様子と見どころ、そして参拝レポートでした。
- 住所:〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船5-8-29
- TEL:0467-46-5735
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:9:00~16:00
- 寺務所受付時間:9:00~16:00
- 拝観時間:9:00~16:00
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