鎌倉の紫陽花の名所として絶対的な人気を誇る明月院、テレビでも毎年紹介されています。
石段(階段)の下から撮影した紫陽花の景色は非常に有名ですが、非常に混雑しているけど、行けばあの景色は撮影出来るのか?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
明月院の紫陽花の様子や見頃、混雑具合や石段からの紫陽花の撮影方法まで紹介します。
後半には混雑を回避して明月院の紫陽花を見る方法を紹介しています。
明月院の紫陽花の見頃について
明月院の紫陽花の見頃は6月上旬から下旬にかけてです。
咲いている状態が見られれば良いということであれば、6月に入って1週間もすれば例年通りなら、綺麗に咲いています。
ただ明月院の紫陽花の色は「明月院ブルー」とも呼ばれる濃い青色をしていますが、濃い青色の明月院の紫陽花が見たいのなら、6月中旬以降、下旬に入ったくらいです。
ほぼ同じ場所で撮影したものですが、6月9日に撮影したものよりも、6月17日に撮影したものの方が紫陽花の青さが濃いのがわかりますよね。
花の寺
当寺のあじさいは、95%が日本古来の姫あじさい
花が優美ということから名付け小振りで可憐です。淡い青から日ごとに青さを増し
最後は悠久の空の青
母なる海の青さに染まり
大地に還ります。
明月院の説明板には上記のように書かれています。つまり青さは日を追うごとに増していくので、濃い青さの紫陽花を見たいのであれば、6月初旬よりも中旬、中旬よりも下旬となります。
ただし問題があります。
明月院の紫陽花の時期の混雑具合
明月院の紫陽花を見にくる人は6月に入って日に日に増えてきます。
6月10日くらいまでの平日なら、まだ身動きがとれるくらいの混雑ですが、6月の中旬を超えた辺りになると、もう身動きが取れないくらいの混雑となってきます。
- 6月1日~5日くらい:混雑している
- 6月6日~6月10日くらい:非常に混雑している
- 6月11日~6月15日くらい:めちゃくちゃ混雑している
- 6月16日以降:次元を超えたくらい混雑している
- 6月25日以降:土日を除き少しは空いてくる
- 7月1日以降:混雑していない
特に土日ともなると11時くらいになると、北鎌倉駅を出て円覚寺くらいから並んでいる人がいるくらい混雑しています。
円覚寺の辺りから明月院までは約500メートルです。つまり500メートルも人が並んでいるような状態です。
つまり地図上で表すと青い点の範囲に人が並んでいる状態です。
もう数時間待ちの状態になっています。
土日にしか来れない!という方以外は、平日の出来るだけ早い時間が閉門前に近い時間に来るのがおすすめです。
土日の場合だと始発で来て並ぶのがおすすめです。
人の写っていない石段の紫陽花の写真は撮影出来るのか?
テレビでもSNSでも、よく掲載されている明月院の石段の紫陽花の写真、非常に混雑しているのに人がいない状態で撮影出来るの?と思う方も多いでしょう。
開門前に並べば撮影は可能です。
朝、開門したばかりの時は石段に入れないように棒が置かれ、その手前で撮影が出来るようになっています。
ただこの状態がいつまで続くかは、その日のその時間に来ている人のリテラシー次第です。
もう自分は撮影したから、知らない!という人が増えてくると上記の写真の集団のように石段の途中から撮影を始める人が出てきます。
当然後ろからブーイングが聞こえてくることもありますが、こういう人ってブーイングが聞こえていないようで…
そうなると、棒を無視して前に進む人が出てきたり、混雑が危険だと判断するとお寺の方が棒を撤去したりして、石段に人がなだれ込み、人の映っていない写真は撮れなくなります。
また棒の前に5分とか10分とか居座って撮影を続ける人が数人いると、もう暴動が起こるんじゃないか?と思うくらい殺気立つ人もいて、危険な状態になったり。
実際には上記の写真のような感じで頑張って撮影している人が多いです。
でも確実に石段に誰もない状態で紫陽花を撮影したい!という場合は、平日であれば開門前の最低30分前、出来れば1時間前に並ぶとほぼ石段に誰もいない状態で紫陽花を撮影出来ます。
土日は、ちょっとわかりませんが最低でも1時間前ですかね。おそらくピーク時は2時間前とかに並ばないと難しいかもしれません。
棒が撤去されると石段で記念撮影を始める人が出てきて、更に混雑してきます。
明月院ブルーと言われる明月院の紫陽花の様子
明月院の入口を入ると受付があり拝観料を支払って中へと進みます。
この入口の辺りも綺麗に紫陽花が咲いています。
普段、閉じられているところが紫陽花の時期は出口になっていますが、ここにも数多くの紫陽花が咲いていてとても綺麗です。
では境内へと移動します。
明月院は大きく分けると3つのエリアから成り立っています。
北条時頼公墓所のあるエリアの紫陽花
入口から入ってすぐにあるエリアが、北條時頼公墓所があるところです。このエリアにも紫陽花は咲いているものの、特に多い訳ではなく、紫陽花の時期は素通りする人が多いエリアです。
ただ次の紫陽花が1番多いエリアに移動する人が多いとこのエリアが上記写真のように長蛇の列になっています。
方丈や紫陽花が多く咲いているエリア
石段があり、他にも紫陽花が数多く咲いている散策路があるエリアが1番混雑しています。
石段の横にある紫陽花が咲き誇る散策路、ここも人で溢れています。
右側の人がいるところが石段で左側が紫陽花が咲く散策路になっているところです。
散策路には本当に数多くの紫陽花が咲いています。
姫あじさいだけでなく、少し色合いの変わった紫陽花もいくつか咲いています。
石段の上に門がありその奥に本堂(方丈)がありますが、人が多すぎて撮影出来る雰囲気ではありませんでした。
ただ明月院の方丈(本堂)と言えば、悟りの窓
本堂にある悟りの窓を撮影する人で、非常に混雑しています。
本堂の前を通り過ぎると開山堂と呼ばれる御堂や瓶の井と呼ばれる井戸がある場所がありますが、この辺りは比較的人は少なめです。
紫陽花を添えられたお地蔵様が可愛く鎮座しています。
なお帰る際は、紫陽花の散策路は非常に混雑しているので、竹林側は比較的空いていて帰りやすいです。竹林と紫陽花という写真も撮れます。
本堂後庭園の紫陽花と花菖蒲
本堂の裏側にも庭園があり「本堂後庭園」と呼ばれています。
開門から30分から1時間後にこちらは開場されます。
本堂後庭園に入るには、この時期別途拝観料(2022年は500円)が必要です。通常の拝観料と合わせて合計で1000円かかります。
後庭園には花菖蒲があり、この時期ならではの景色を描いています。
石段の周りに比べれば人は少ないですが、それでもかなり混雑しています。
後庭園の奥にも紫陽花が咲いています。
この辺りの紫陽花も非常に綺麗です。
平日なら、石段付近に比べればまだ人は少なめですが、人がいない状態での撮影はほぼ無理です。
後庭園は晩秋から初冬になると非常に紅葉が綺麗ですが、この時期は新緑が綺麗です。
なお悟りの窓を後ろ側から見ることも出来ます。
7月以降の明月院は狙い目
明月院が紫陽花のために拝観時間を延長しているのは6月中だけです。そのため6月中に紫陽花を見に行く人が多いのですが、7月1日以降だとかなり空いています。
ただし紫陽花は傷んでいたり元気がなくなっていますが、遠目で見る分には十分に綺麗な状態です。
7月1日に撮影したものです。明月院の石段に続く道、6月中だと常に人がいて人が写らない状態での撮影はほぼ無理ですが、7月以降なら人がいない時間帯もあります。
人が全く写っていない石段、6月中にこの状態で撮影をしようと思う開門30分以上前に並んで開門直後に急いで石段に向かわないと難しいですが、7月1日ならほんの数分待っただけで、人がいない状態になりました。
石段の上の門、奥に誰もいない状態で撮影するなんて、6月中にはほぼ無理です。
6月中旬から下旬にかけての明月院の紫陽花が1番美しい時期に比べれば、見劣りはあるものの、遠目に見る分にはわからないくらい綺麗に咲いています。
混雑を避けて明月院の紫陽花を見るのなら7月上旬が狙い目です。
悟りの窓も並ばずに見ることが出来ました。
ただし明月院は7月の第1月曜日までには剪定を行うため、この状態で見られるのは数日間のみです。
2022年は7月1日から3日までの3日間のみでした。その内平日は1日のみでした。
人が出来るだけ少ない明月院で紫陽花を楽しみたいのなら、7月始めです。
明月院の紫陽花を見に行く?
鎌倉で紫陽花の時期、もっとも混雑する明月院、土日の昼間に来るのなら相当の覚悟が必要ですし、ゆっくり見ることは出来ません。
でも1度は見ておきたい景色であることは間違いありません。
明月院の紫陽花を見に行くか、見に行かないかで悩むのなら、覚悟を決めて来てみてはいかがでしょうか?
混雑を我慢して1度は見に来て欲しい紫陽花です。
以上、明月院の紫陽花の様子と見頃・混雑具合から石段から紫陽花の撮影方法についてでした。
- 住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189
- TEL:0467-24-3437
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:9:00~16:00
- 寺務所受付時間:9:00~16:00
- 拝観時間:9:00~16:00
*紫陽花の時期は8時30分開門・16時30分最終受付・17時閉門
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