長勝寺で毎年2月11日に行われる水行である「大国祷会成満祭」、一般的には「大国祷会(だいこくとうえ)」と呼ばれる寒中水行を見てきました。
1年の中でも最も寒い時期に行われる長勝寺の行事であり、鎌倉の冬の風物詩にもなっています。
長勝寺の大国祷会成満祭の様子を写真を添えて紹介します。
長勝寺の大国祷会成満祭について
長勝寺の大国祷会成満祭(だいこくとうえじょうまんさい)は、毎年2月11日に行われる日蓮宗の修行僧の水行です。
曜日に関係なく2月11日に行われます。
時間については10時から10時30分くらいの間に始まるのが一般的です。
粥のみを食べ、100日間毎日冷水を浴びるという荒行を千葉県市川市の法華経寺前年の11月1日から行ってきた僧侶が、その修業の仕上げとして、長勝寺のこの祭事で水行をするのが習わしとなっています。
この行事、長勝寺の公式サイトでは「世界平和大国祷会」と書かれています。
大国祷会成満祭の目的は、世界平和や除厄開運、立正安国を祈願するものです。
2022年の長勝寺・大国祷会成満祭の様子
2022年の長勝寺・大国祷会成満祭は、感染症のために中止になるか、それとも行われるのかネット上の情報からだけではわかりませんでした。
そのため8時30分くらいに長勝寺に訪れたところ、看板は出ていたので実施されるだろうと思い、一旦離れて9時30分頃から境内で待機していました。
以前は非常に混雑する行事で、最前列で見たいのであれば9時30分くらいには到着していた方が良いとネット上では書かれていたからです。
ただ9時30分になっても、訪れる人はそれほど多くはなく、本当に実施されるのか不安なまま、待つことに。
ただ水行を行う場所には水がなみなみと注がれています。普段は空です。
だから恐らく行われるだろうと待っていると…
10時20分頃、お経を唱えながら白装束で水行の場所にやってくる人が
近くで装束を脱ぎ、ふんどし1枚に
水行の場所に入る前に礼をしてから入ります。
水行をする場所に立ってからも一礼
そして蹲踞の格好で読経をよみます。
そして、桶で水をすくい、体にかけます。清める意味の他に体に馴染ませるためでしょうか。そして
立ち上がり、桶で水をすくい
力強く、ほぼ真上からやや背中に向かって水を叩き落とすように浴びます。
あまりに近くで見ていると水が飛んでくるので、気をつけてください。
過去の様子を見てみると、6~8人1組で行っているのですが、2022年は2人1組で行われました。
例年6~8人1組で、それが4回ほど行われるのですが、2022年は2人1組が3回で終了しました。
中にはイケメンの僧侶も
でも顔にはやっぱり苦しさが出ています。真冬の寒い中で、当然です。
日蓮宗は必ずしも頭髪を無くさないといけないという決まりは無いようですが、坊主頭の僧侶もいます。坊主頭だとより寒さ・冷たさが際立つように感じませんか?
水行が終わると、再び白装束を来て、お寺の中へと戻っていきます。
長勝寺の大国祷会成満祭を見に行こう
大国祷会成満祭を終えたあとの水行の場、すのこが水で濡れています。
真夏なら水浴びして気持ちよさそうですが、2月の冬の寒い時期に行うからこそ修行の意味があるのでしょうね。
見ておいた良かったと思える行事でした。
もし2月11日に鎌倉に来るのなら、長勝寺に立ち寄って見学されてみてはいかがでしょうか?
以上、長勝寺の大国祷会成満祭についてでした。
- 住所:〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座2-12-17
- TEL:0467-25-4300
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:24時間(夜は危険)
- 寺務所受付時間:9:00~16:00
- 拝観時間:9:00~16:00
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