鎌倉の天園ハイキングコース上に弘法大師像があります。この弘法大師像、覚園寺の管理になっているそうです。
実際に弘法大師像を見てきたので、その時の様子をお伝えします。
普通に歩いていると見逃してしまうので、注意してくださいね。
覚園寺管理の弘法大師像の場所
Google Map上にも配置されている弘法大師像、Google Map上では下記の通りです。
天園ハイキングコースの覚園寺口から入り、天園ハイキングコースのメインルートとの分岐にたどり着いた後、概ね10分くらいでたどり着きます。
覚園寺口から分岐まではゆっくり歩いて20分くらいなので、ゆっくり歩いて合計30分くらいで弘法大師像の下にたどり着きます。
ただコース上からは弘法大師像はほとんど見えません。
天園ハイキングコース上に上記のようなやぐらがあります。
中を除くと仏像っぽいものが見えます。ただ頭部はすべて破壊されてしまっているのが非常に残念なところです。
それはさておき、やぐらの右側の上の方を注目してください。
木の根が張り巡らされていて、どうにか登れそうなところの上の方に仏像が見えます。
近づいてよく見てみると弘法大師像が見えます。この弘法大師像が覚園寺が管理しているものです。
覚園寺管理の弘法大師像の様子
転ばないように気をつけて登ると立派な弘法大師像だということがわかります。
覚園寺管理と書きましたが、正確には覚園寺の境内にある弘法大師像です。つまりこの辺りは覚園寺の境内になります。
厳しい中にも優しさがあるような顔立ちの弘法大師像です。
台座には「第八十八番本尊薬師如来讃岐国大窪寺」と刻まれているため、薬師如来像ってこんな顔立ちだっけ?と思うかもしれませんが、違います。
江戸時代から明治にかけてこの辺りには、四国八十八個所霊場を模した霊場が作られました。四国八十八個所霊場の結願である大窪寺の名前を入れているだけであり、大窪寺のご本尊が薬師如来ということで、「第八十八番本尊薬師如来讃岐国大窪寺」と刻まれました。
ここの置いてあったプラスティックケースに入った説明には下記のように書かれていました。
おかげさまで 2年前の台風の影響で転倒した覚園寺 境内 鷲峰山 山頂 弘法大師像の修復ができました。 長らく、ご心配をおかけしました。
明治の廃仏毀釈の影響で、今日まで、この山のやぐら等に安置されてきた弘法大師像は、人の手によって破壊されてきました。そのため、覚園寺としては、また修復しても壊されてしまうかもしれないと危惧しておりました。
しかしながら、この2年間 覚園寺に寄せられた声は、「私たちも協力援助するから直してください。」という要望ばかりでした。その「ありがたい」要望に応えるかたちで時間をいただき、修復することにいたりました。 皆さまに感謝申し上げます。 鷲峰山を訪れる皆さまのとお大師さまとともにお祈りいたします。
覚園寺
2年前の台風というのは2021年時点の2年前のことで2019年9月9日の台風のことです。この台風は鎌倉市内に多大な被害をもたらしました。
この台風で台座から弘法大師像が落ちてしまったそうですが、無事修復されて元通りに戻ったということです。
覚園寺の弘法大師像を見に行こう
覚園寺の弘法大師像、山道を30分ほど歩かないとたどり着けませんが、是非参拝しに来てください。
この像から後10~15分歩いたところにある十王岩という場所からの眺めは最高の絶景スポットにもなっています。
覚園寺で「弘法大師相模二十一ヶ所霊場」の御朱印をいただくのなら、なおさら参拝して欲しい場所です。
覚園寺 詳細
- 住所:〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂421
- TEL:0467-22-1195
- 御朱印:あり
- 写経:確認中
- 参拝可能時間:9:00~16:00
- 寺務所受付時間:概ね9:00~16:00
- 拝観時間:10:00~16:00(*特殊対応中)
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