貝吹地蔵は、天園ハイキングコースに鎮座するお地蔵様です。
軽めとは言え、登山道にあるため、歩いてしか行くことが出来ない場所にあります。
石碑もあり見つけやすいので天園ハイキングコースに行くことがあれば是非、参拝してください。
貝吹地蔵 詳細とアクセス方法
- 読み方:かいぶきじぞう・かいふきじぞう
- 建立:不明(伝承通りなら1333年)
- 住所:〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂
- 見学可能時間:24時間(夜は非常に危険)
- 見学料:無料
- 定休日:なし
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:なし
- 公式サイト:なし
貝吹地蔵の場所とアクセス方法・行き方
- 鎌倉駅から京急バス「鎌20・大塔宮 行き」に乗車、終点「大塔宮」下車・徒歩約30~50分(約1.6メートル、内半分以上が登山道)
- 鎌倉駅東口から徒歩約50~90分(約3.3km、内800メートルほどが登山道)
- 天園ハイキングコース瑞泉寺口から徒歩約20~40分(登山道)
貝吹地蔵は、天園ハイキングコースと呼ばれる登山道(ハイキングコースにはなっていますが、ほぼ登山道です)の途中にあります。
以前はGoogle Map上の位置がかなりズレていましたが、現在は修正されています。
貝吹地蔵の逸話・伝承や特徴
かまくら子ども風土記には下記のように書かれています
1333年(元弘3年)に、新田義貞が鎌倉に攻め入ったとき、北条高時の首を新田勢に渡すまいとして、家来の者が持って逃げました。どこに埋めたらよいか迷っているとき、お地蔵さまが貝を吹きながら、偏界一覧亭から天園に向かう途中の谷間に導いてくれました。
そのため無事首を埋めることができましたので、後にその谷の上方の尾根にお礼の地蔵を安置しました。 この地蔵が「貝吹き地蔵」で、新田勢が鎌倉に攻めてきたことを知らせた地蔵ともいわれますが、鎌倉に昔から伝わる地蔵信仰の物語の一つです。
かまくら子ども風土記 58ページより
あくまでも信仰の物語に過ぎない、というよりも地蔵が貝を吹きながら導いてくれることがありないので、完全に空想の世界の話です。
瑞泉寺(当時は瑞泉院)が出来たのが1327年ですから、瑞泉寺の偏界一覧亭が出てくるところで、出来て間もない瑞泉寺の伝承を作るべく、語られたのかな?と思う部分はあります。
または北条勢を加勢したいけど、表立って動けない人が実際には手助けをしたものの、後のことを考えお地蔵様がしたことにしたのかもしれません。
瑞泉寺の開基である二階堂道蘊あたりが絡んでいたら面白いですね。
瑞泉寺登山口から入ると、「貝吹き地蔵」へ行く途中の胡桃山には、北条一門 の墓と伝えられる 「北条首やぐら」もあります。
貝吹地蔵の特徴
全身のお地蔵様ではなく、上半身のみのお地蔵様です。
目は細く、鼻は丸鼻で表情が読みにくいと言えます。
貝吹地蔵近くの新しい地蔵
貝吹地蔵から少し先に進んだところに草木に覆われ見逃しそうになりますが、まだ新しさを感じるお地蔵様が置かれていますが、何のお地蔵様か由緒等はわかっていません。ご存知の方がいましたら、お問い合わせフォームから教えてください。
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