鎌倉市内の寺院としては最北にある大長寺へ参拝に行ってきました。
観光で訪れる人がほとんどいないエリアにあるだけに境内はとても静かですが、由緒あるお寺で、徳川家康ともゆかりがあります。
実際に訪れて撮影した写真を添えて境内の様子や見どころを紹介します。
御朱印巡りで訪れようかな?と考えている方の参考になれば幸いです。
大長寺の山門と幅10メートルの石段
大長寺に到着すると最初に目にとまるのが山門です。一般的な寺院の山門と異なります。
まさに門という感じがする山門ですが、冠木門という種類です。鎌倉だとあまり見ない形の山門です。ただ棟門も混ざっているように感じました。
山門を抜けて少し進みます。
少し進むと石段が見えてきます。
幅が約10メートルもある石段ですが、なぜこんなに横に長いのかと言えば、言い伝えではここによく訪れたとされる徳川家康を載せた駕籠が横になっても進めるようにしたためと言われています。
ただ徳川家康の時代(1600年頃)からの石段には見えないので、その後何度か改修されたものと思います。
この山門と石段が大長寺の最初の見どころです。
階段を上ると石碑や仏像がいくつか置かれています。
大長寺の宝蔵
階段を上り終えてると右側に建物があります。宝蔵というそうです。
大きくは無いものの立派な建物です。
軒下の部分を見ると木彫りでいろいろと装飾されています。
上から龍神、亀、そして左右に唐獅子となっています。
屋根の鬼瓦部分には三葉葵
戸にも三葉葵
大長寺の4代目住職であった暁誉源栄は、徳川家康と親交がありたびたび訪れていたと言われており、そのため徳川家とゆかりがあり寺紋も三葉葵となっています。
この宝蔵には徳川家康とその父松平広忠の位牌が祀られているそうです。
この宝蔵が大長寺2つ目の見どころです。
大長寺の本堂
横に長い大長寺の石段を上り終えて右斜前方を見ると本堂が見えます。
明治15年(1882年)に火災により焼失しており明治44年(1911年)に再建されたものです。つまり100年以上は経過しており、さすがに100年以上経過していると風格が出てくるものだな~と思いました。
近づいてよく見てみます。
軒下にまずは注目します。
中央に龍神が彫り込まれています。
左右には唐獅子と象の木像が取り付けられています。
左右に配置された天水盤には三葉葵の寺紋が描かれています。
扁額には右から左への横書きで「大長寺」と刻まれています。
この本堂が大長寺の3つ目の見どころです。
大長寺の鐘楼
本堂に向かって左側には鐘楼があります。
文政3年(1820年)9月、西村和泉守藤原政時の銘が刻まれた梵鐘がかかっているそうで、鐘そのものは200年以上の歴史があることになります。
この鐘楼および梵鐘が大長寺4つ目の見どころです。
大長寺の庫裡と寺務所
本堂にむかって右側には、大長寺の庫裡と寺務所があります。
御朱印は上記写真の庫裡(寺務所)でいただきます。
庫裡は意外と大きく反対側に回ると上記の写真のように檀家さん用と思われる入口がありました。
ここに可愛らしいお地蔵様が置かれているので是非見てください。
ここが大長寺5つ目の見どころです。
大長寺の墓地
石段を上って斜め右前方に本堂がありますが、左側に進むと墓地エリアへと進みます。
意外と広い墓地エリア、まだまだ分譲墓を増やせそうなスペースがあります。
墓地で無ければ散策コースに良さそうです。
大長寺へ行こう!
観光で訪れる人がほぼいないだけに、とても静かな境内は非常に落ち着けます。
四季の変化もあり、どの季節に訪れてもきっと景色を楽しめる寺院です。
ややアクセスは悪いものの車で訪れたのならそれほど問題ではありません。
是非、大長寺に訪れてください。
以上、大長寺の境内の様子と参拝レポートでした。
今回の写真は10月中旬頃に訪れた時のものです。
- 住所:〒247-0051 神奈川県鎌倉市 岩瀬1464
- TEL:0467-46-4428
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:24時間
- 寺務所受付時間:概ね9:00~17:00
- 拝観時間:24時間
コメント