紅葉がまだ始まる前の10月、安国論寺へ行ってきました。
自然の中を散策するように回れるようになっており、海が見えたり、予想以上に楽しめるお寺でした。
10月の妙法寺の様子を写真を添えてお伝えします。
鎌倉でもっとも早く銀杏が黄葉する安国論寺
秋の鎌倉と言えば銀杏の黄葉、モミジやカエデなどの紅葉が人気ですが、安国論寺の山門前に立つ銀杏は鎌倉市内でもっとも早く黄葉すると言われています。
10月中旬に訪れましたが、既に黄葉が少し始まっていました。
年によっても異なりますが、10月下旬頃から11月中旬にかけて黄葉のピークを迎えます。
2021年は11月10日頃がピークになっていたようです。
11月16日に訪れた時は既にピークは過ぎており、葉がかなり落ちている状態でした。もちろんそれでもまだまだ見られる状態でとても綺麗でしたが。
訪れた10月の中旬は銀杏の黄葉が少し始まっていたものの、他の木々の紅葉はまだまだの時期でした。
銀杏を後にして山門をくぐり境内へと進みます。
安国論寺の本堂
安国論寺の山門から奥に続く参道
山門に「犬を連れてのご入場はご遠慮下さい」という注意書きがありました。
山門にかかる扁額には「安國法窟」と記されていました。
山門をくぐり拝観料(境内維持のための寄付)100円を箱に入れるとすぐ右側に安国論寺の受付(札所)があります。
御朱印をお願いする時は、ここでお願いしていきます。
まだ紅葉は始まっていませんでしたが、青々しいモミジが爽やかな秋の日を演出してくれています。
本堂へ向かう途中、手水舎がありました。
仏像の足元から水が出ていました。
先へ進むとモミジの木の奥に本堂が見えてきます。
緑のモミジも綺麗だけど、紅葉の時期なら更に綺麗だろうな~と思ってしまう時期です。
安国論寺の本堂の前はそれほど広くなくて、本堂の全景を映そうするとどうしても斜めから撮影しないと収まりません。
ただモミジが良い位置にありすぎて、紅葉の時期への期待感だけが募る10月だと思いました。
本堂の軒下部分に刻まれた龍
左右には唐獅子の木像が取り付けられています。
中央に置かれた常香炉の先に賽銭箱が置かれています。
本堂の扁額には「立正安国」と刻まれていました。
左右に置かれたブロンズ製だと思われる天水盤がかなり重厚に見えました。
御小庵と熊王殿
本堂から振り返って反対側を見るとインド調の石仏が置かれています。このあたりの寺院って、インド調の石仏が多いように思います。
石仏の後ろに2つの建物が見えます。1つが御小庵と呼ばれる建物で、総欅造りで弘化2年(1845年)に再建されたそうです。
この御堂の前にモミジがあって、紅葉の時期を想像してしまいます。
御小庵の軒下にも龍の木彫りと唐獅子と象の木彫り像が取り付けられていました。
この御小庵は非公開の御法窟というところと繋がっているそうで、1度は中を見てみたいな~と思わせます。
御小庵の隣にあるのが熊王殿です。
平成6年(1994年)に再建されたそうです。熊王稲荷大明神を勧請して祀っているそうです。
熊王稲荷とは、日蓮上人の弟子の一人である「熊王丸」が信仰されていたと言われるお稲荷様で「熊王稲荷」と呼ぶそうです。
軒下の柱の両側に龍神の木像が取り付けられていました。
富士見台と鐘楼
熊王殿の横に割と急な階段があります。
富士見台と小さく書かれた案内が横に置かれているので、上っていきます。
上ること数分で富士見台に到着、そこからの眺めは上記の通り!
鎌倉の街と海が眼下に広がります。
それほど高い訳では無いのですが、それでも海が見えると気分が上がります。
富士見台というほどなので、空気が澄んで晴れた日には上記写真の中央よりやや右側に富士山が見えるそうです。
この日は残念ながら富士山を見ることは出来ませんでした。
ここで引き返すのかな?と思ったら足元に「平和の鐘・南面窟」と書かれた案内があります。案内の示す先は下記の写真の通り
進んで良いものか悩みましたが、悩むくらいなら行ってしまえ!ということで前進です。
少し進むと鐘楼が見えてきました。これが平和の鐘と呼ばれていることがすぐにわかりました。
かなり立派な鐘です。でも、ここまで突きに来るのは大変だろうな…と
富士見台で見た案内には「南面窟」とあったので、きっとこの先にあるのだろうと、山道を進んでいきます。
安国論寺の南面窟
鐘楼から進むこと3分ほどで何か見えてきました。
石塔に「南面窟」と書かれた洞窟があります。
文応元年(1260年)年8月27日、松葉ヶ谷法難と呼ばれる襲撃に遭った時に、日蓮上人が白猿に引かれて一時避難したところと言われています。
中には日蓮聖人の石像と猿の石像が置かれていました。
更に下に降りられるようになっていたので、降りていきます。
御堂が見えてきます。
日朗聖人荼毘所です。
元応2年(1320年)年1月21日、六老僧の一人大国阿闍梨日朗聖人が、池上で遷化されました。初発心の地で荼毘に付すようにとのご遺言に従い、ご遺体を当地に移し、1月23日に火葬されました。現在のお堂は昭和57年(1982)年に建立されました。総欅(ケヤキ)造りとなっております。
ここも少し離れれ撮影するとモミジが入って、紅葉の時期に来たい…と思わせるようになっていました。
そして少し進むと安国論寺の本堂が見えてきます。
つまり本堂の前からぐるっと安国論寺を囲む山を回ってきたことになります。
10月の安国論寺は紅葉への期待値をふくらませる
10月の安国論寺は、紅葉の時期(例年であれば11月下旬から12月上旬)に再び来たい!と思わせる、期待値を高めさせる景色になっていました。
もちろん10月の安国論寺も美しいのですが、紅葉の時期こそもっと美しいと考えずにはいられない、そんな感じでした。
ただ11月になると観光者が増えて混雑してくるので、ゆっくりと見たい時は10月の方が良いかもしれません。
以上、10月の安国論寺への参拝レポートでした。
- 住所:〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町4-4-18
- TEL:0467-22-4825
- 御朱印:あり
- 写経:なし
- 参拝可能時間:9:00~16:30
- 寺務所受付時間:9:00~16:30
- 拝観時間:9:00~16:30
コメント