名数(めいすう)とは、同類のものをいくつかまとめて、その数をつけて称する呼び名のことです。日本三景もそうですし、日本百名山もそうです。
鎌倉名数は、鎌倉の史跡等を名数で呼ぶことで、鎌倉五山・鎌倉七口(鎌倉七切通)・鎌倉十井・鎌倉十橋・鎌倉五名水があります。
鎌倉十橋
鎌倉市内を流れる川に架かる橋・かつてあった橋で、鎌倉において要所であったり伝承・伝説が残る10の橋のことです。
江戸時代に「新編鎌倉志」(1685年に刊行)で選定されました。
江戸時代から数百年が経過し、暗渠となって橋とは言えなくなったものもあり、形骸化してきていますが、歴史に思いを馳せるのには面白いのではないでしょうか?
鎌倉十井
水質の恵まれなかった鎌倉の土地において良質な水が湧き出る井戸は貴重な存在でした。
その中でも水質もよく美味しく、そして伝承等が残る10の井戸を選定したものです。
江戸時代に確立しました。
鎌倉五名水
江戸時代に、水質・水源にあまり恵まれてなかった鎌倉の中で、質がよく美味しいと言われた清水が湧き出る5つの名水を選定し、観光名所としました。
鎌倉七口(鎌倉七切通)
三方を山に囲まれた鎌倉ですが、言い換えれば物資の供給が非常に大変でした。
物資搬入のため山を切り開いて道を作り、その上で防御の施設にもしたのが切通です。
その切通の中でも主要な道となっていた切通を、鎌倉七口(鎌倉七切通)と言います。