鎌倉市内の臨済宗円覚寺派の寺院
臨済宗円覚寺派の寺院は鎌倉市内に24ヶ所あり(円覚寺内 塔頭を含む)、鎌倉市内で2番目に寺院が多い宗派です。
祖元禅師を派祖とし、神奈川県鎌倉市の円覚寺を本山とする宗派です。
臨済宗は鎌倉仏教の1つであり、禅宗の1つです。
どういった寺院があるのか紹介します。
臨済宗円覚寺派・円覚寺および円覚寺内塔頭の寺院
円覚寺
臨済宗円覚寺派の本山です。
臨済宗のお寺の寺格である鎌倉五山の第2位の寺院であり、北鎌倉駅から入口まで徒歩1分という近さもあり、非常に多くの人が訪れています。
雲頂庵
原則、拝観不可となっていますが「東国花の寺 百ヶ寺」の御朱印をいただく場合に限り、御朱印をいただくために参拝することが出来ます。
円覚寺の境内塔頭ですが、円覚寺を経由しなくても訪れることが出来ます。
黄梅院
円覚寺の中でも最も奥に位置しており、黄梅院を見てから引き返していくというのが円覚寺参拝の定番コースにもなっています。
円覚寺の拝観出来る塔頭の中でも美しい庭が特徴的です。円覚寺百観音霊場の御朱印があります。
臥龍庵
円覚寺の入口から東側に進んだところにありますが、一見して普通の民家にしか見えません。
原則、拝観不可となっており、境内は外からしか見ることが出来ません。
帰源院
明治27年(1894年)に夏目漱石が約2週間、ここに参禅しており代表作「門」の舞台になったと言われています。
原則、拝観不可となっており境内の中に入ることが出来ません。
桂昌庵
地獄界の十王の木像が祀られていることから、十王堂とも閻魔堂とも呼ばれています。
拝観は可能ですが、入れない時が多くいつ拝観出来るのか、公式に書かれていないのが残念なところです。
済蔭庵
原則、拝観不可となっていますが、以前は坐禅道場として中に入ることが出来ました。
茅葺き屋根の山門が目を引く建物です。現在は居士林と呼ばれています。
寿徳庵
原則、拝観不可となっていますが専用の納経帳を持っている場合に限り、御朱印をいただくために参拝することが出来ます。
境内からは円覚寺の境内を眺められる景観のいい場所になっています。
正続院
原則、拝観不可となっていますが年に数日のみ開放され拝観することが出来ます。
元々、正続院は仏舎利を納めるために建立された堂宇でした。正続院としての御朱印もありますが、円覚寺の朱印所でいただきます。
正伝庵
原則、拝観不可となっており特別拝観もほぼ行われていないようで、円覚寺の中ではかなり謎とされています。
入口には「大用國師塔所」という石塔があり、余計にわかりにくくなっています。
松嶺院
春から初夏、秋から初冬のみ一般公開をしています。
境内からは山門や仏殿を同じ高さから見ることが出来ます。また小説家・開高健、女優・田中絹代、漫画家・清水崑などの著名人の墓地もあります。
蔵六庵
原則、拝観不可となっています。2015年に再建された、円覚寺の中でも新しい建物です。
拝観は出来ませんが、坐禅会・写経会の会場になることもあり、参加した時に蔵六庵が会場であれば中を見ることは出来ます。
続燈庵
原則、拝観不可となっていますが専用の納経帳を持っている場合に限り、御朱印をいただくために参拝することが出来ます。
円覚寺がいくら混雑していてもとても静かな境内となっています。
伝宗庵
原則、拝観不可となっています。境内の半分は北鎌倉幼稚園になっており、園内に御堂があります。
円覚寺の中でもあまり知られていない塔頭です。伝宗庵への参道から晴れて澄み渡った日であれば富士山を見ることも出来ます。
如意庵
以前は「如意庵茶寮 安寧」としてカフェとして営業していましたが、2020年5月に閉店して以降、原則、拝観不可となっており特別拝観もほぼ行われていない状態です。
そのため、現在は檀家や関係者しか入れないようになっています。
白雲庵
円覚寺の中でもかなり西側にあり、ほとんどここまで訪れる人がいないエリアにあります。
円覚寺内の塔頭の中ではかなり大きな本堂があります。原則、拝観不可となっています。
佛日庵
北条時宗の開基廟(墓所)となっており、抹茶もいただけることもあり立ち寄る人も多くなっています。
写経会も定期的に行っており、境外に瑞光殿という別院も持っています。
富陽庵
原則、拝観不可となっています。
円覚寺の塔頭の中でも参拝者が行かないエリアにあり、知っている人も少なく、特別拝観も行っていないため、情報が少なくなっています。
龍隠庵
誰でも参拝出来るようですが、わかりにくい場所にあるため、参拝に訪れる人が非常に少なくなっています。
境内は山の中腹にあり、山門や仏殿を見渡せる眺めの良い場所になっています。
臨済宗円覚寺派・円覚寺境内以外の寺院
円覚寺の境内を除くと臨済宗円覚寺派の寺院は鎌倉市内に5つあります。
東慶寺
北鎌倉駅からもほど近い場所にあり、多くの人が訪れています。
明治の中頃までは尼寺で、縁切り寺・駆け込み寺として有名でしたが、明治36年より臨済宗円覚寺派のお寺となっています。
浄智寺
臨済宗のお寺の寺格である鎌倉五山の第4位の寺院であり、境内は国指定史跡にもなっています。
山門から鐘楼門までの参道は、古都鎌倉らしい雰囲気を醸し出す景色が続いており、ゆっくりとした時間が流れています。
瑞泉寺
山の中に置かれた石段の階段を上って到着する境内は緑豊かなだけでなく、国指定の名勝にもなっている庭園は1度は見て欲しい景色が広がります。
多くの札所・霊場になっており御朱印をいただきに来る人が多いお寺です。
大慶寺
見た目は新しそうですが、歴史的には古く関東十刹にも数えられていました。
境内にはやぐらもあり、あまり観光で訪れる地域でも無いため落ち着いて参拝出来ます。
昌清院
円覚寺の塔頭として数えられています。
一般公開されていないお寺であり、基本的に拝観は出来ません。
山門から覗くことしか出来ませんが、やや荒れた境内はとても静かです。
以上、鎌倉市内の臨済宗円覚寺派の寺院でした。