西御門川は、鎌倉市西御門の北側を源流域として滑川に流れ込む川です。
川のほとんどが暗渠(埋めたてられて地中にあること)になっており、普通に歩いていたら川を見ることは一切ありません。
ただ歴史的には重要な位置にあった川です。
西御門川 詳細
- 水系:二級水系 滑川
- 種別:普通河川
- 延長:恐らく約1kmくらい
- 流域:神奈川県鎌倉市
- 流域面積:不明
- 源流の主な地点:不明(来迎寺くらいまではありそう)
- 下流(合流)地点:鎌倉市小町3-8 付近
西御門川の地図
紺色の線が西御門川です。
なお線で川を表していますが、川は普通には一切見えません。
西御門川の橋
西御門川には橋はありません。暗渠がほとんどのため、橋という概念がそもそもありません。
ただし鎌倉十橋に数えられている「筋違橋(筋替橋)」の跡がありますが、現在は橋にはなっていません。
筋違橋(筋替橋)
筋違橋(筋替橋)は、横浜国立大学付属鎌倉小中学校近くにかつてあった橋です。鎌倉を流れる滑川などに架かる橋の中で、古くから重要な交通路にあった橋や、伝説の伝わる「鎌倉十橋」の1つでしたが、現在は暗渠となり橋標と碑だけが残っています。
筋替橋碑
筋替橋碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。鶴岡八幡宮を超えた少し先の金沢街道沿いにあります。筋替橋は、滑川に注ぐ小さな川にかかっていた橋で現在は暗渠(あんきょ・水面が見えないようになっていること)となっています。
また来迎寺の近くに「呉ふくばし」という石塔があり、かつては「呉ふくばし」という橋があったようです。
西御門川の支流・支川
西御門川に支流・支川はありません。細かい雨水用の用水路は合流していると思いますが、川の名前はついていません。
西御門川の備考
源頼朝が鎌倉幕府を作った際、幕府の中心として築いたのが大蔵幕府(大蔵御所)でしたが、その大蔵御所の西側の境が西御門川だったという説もあります。
2022年に西御門川の暗渠部分あたりの史跡調査が行われ、西御門川の暗渠部分が少しわかる状態になっていました。
西御門川の見どころ・おすすめポイント
そもそも川が見えないので、川としての西御門川の見どころはありません。
ただし歴史的に見ると西御門があった場所や筋違橋(筋替橋)があった場所に、それらの史跡碑を見ることが出来ます。
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